2010-02-12 12:51:00 ihepの投稿

「峠越え」宣言を月内検討 新型インフルでWHO

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 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のフクダ事務局長特別顧問(新型インフルエンザ担当)は11日の記者会見で、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が最盛期を過ぎたかどうかを検討するため、事務局長の諮問機関である「緊急委員会」の会合を月内に開催する方針を明らかにした。

 WHOは昨年6月、豚のインフルエンザウイルスに由来する現在の新型ウイルスの警戒水準を最高位の「6」に引き上げて大流行を認定。その後、同水準を据え置いてきた。緊急委が最盛期が過ぎたと結論づければ、チャン事務局長が新型の流行は「ポスト最盛期に入った」と峠越えを宣言する見通しだ。

 新型によるこれまでの確認死者数は世界で少なくとも1万5174人。感染が確認されていない死者も含めた実際の犠牲者数はこれを大きく上回るとみられている。

 しかしWHOは欧米諸国や日本を含む東アジアなど北半球の多くの地域でウイルスの活動は既に低下傾向にあると分析している。 


コメント:


 ここでの予想どおりの推移で、日本も順調に減少してるよ。今回「第1波」は。

ただ、「楽観」するのは、まだ少々早いけど・・・。


 さて、WHOは、フェーズを下げるか上げるか検討中のようだ。

フェーズをあげる?・・・と聞いて、皆さん、えっ?と思うでしょうね。


 マア、「パンデミック」後という意味での「フェーズ 7」という名称をつけるらしい。

それよりも順次、現在の流行の度合いを示す「フェーズ」を下げていったほうがいいと思うし、また、重症度クライテリアあるいは、ウイルスの毒性強度のクライテリアの作製のほうに、いい加減、力点を移すべきだと思いますがね。

2010-02-11 08:21:24 ihepの投稿

メタボ論争の再燃で儲かる方おめでとう:女性メタボ基準は腹囲80センチ より厳しく、厚労省 

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 内臓脂肪の蓄積で生活習慣病の危険性が高まる「メタボリック症候群」の診断基準の妥当性について検討していた厚生労働省研究班は9日、現在は「90センチ以上」としている女性の腹囲を「80センチ以上」に厳しくすれば、より多くの脳卒中や心疾患を予防できるとする研究結果をまとめた。

 メタボリック症候群は、日本肥満学会などが2005年に「腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上」などの診断基準をまとめ、特定健診にも採用されたが、女性の腹囲が男性より緩い点などに異論も出ていた。

 基準が変更されれば、保健指導にも影響を与えることになるが、厚労省生活習慣病対策室は「今回は妥当性判断の一つの材料。必要があれば検討会を設置する可能性もある」としている。

 研究班は、全国の40~74歳の男女約3万6千人に、腹囲と、血圧や血糖値などの関係を調べた。メタボリック症候群は、内臓脂肪蓄積に加え脂質異常、高血圧、高血糖のうち2項目以上に該当する状態だが、男性で85センチ前後、女性で80センチ前後を上回ると、そうした状態になる可能性が3倍に高まり、心筋梗塞や脳卒中が起きるリスクが大幅に上昇することが分かった。(共同)



コメント:


 いわゆる「メタボ基準」の改定。


 今から4年ほど前から、特に「女性基準」は、今回くらいだろうなあとか、医学者(内科系)同士の雑談で、言われてた。まあ、今回の疫学調査(言っておきますが、若干、?なところは多々あるが・・・)で、「リスク増に関する1つの山」が示された格好だ。


 今回の改訂の(医療というよりは)「健康関連産業」(食品から、健康機器、あるいは出版社)への影響は計り知れない。むろん、彼らにとっては、待ち望んだ「好結果」だろう。そして、これらの産業界(メーカー)から多額の「研究費」が関連医学者に流れ込むんだろうなあ(笑)。Wiiは、またまた、売れるだろう。


 まあ、それは、さておき、あくまでも男女ともに「40歳以上」が対象の話だからな。

お気をつけあそばせ。


 なお、あんまり、「ウエストの数値」だけが一人歩きするのは、好ましくない。

あくまでも「40歳以上の方での参考値」として、受け取ってほしい。

2010-02-10 00:04:21 ihepの投稿

<緊急>アイデア特許成立の波紋:米企業がiPS細胞の特許取得「山中教授より3年先行

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 米バイオベンチャー、フェイト・セラピューティクス(カリフォルニア州)は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製にかかわる実験法について米特許商標庁から特許を認められたと発表した。発表によると、発明の日付は2003年11月で、アイデアでは、実際に作製した京都大の山中伸弥教授のチームの発表より3年ほど早い可能性がある。iPSを巡る知的所有権争いが米国でも本格化しそうだ。

 4日にあった発表によると、同社の共同設立者の一人、ルドルフ・イェーニッシュ・米マサチューセッツ工科大教授が、03年にヒトの体細胞に遺伝子を導入することでiPS細胞を作製するための実験のアイデアを考案。04年に米特許商標庁に特許を出願した。

 同教授はiPS細胞の研究で世界的に著名だが、ヒトiPS細胞の作製に関する論文は、山中教授らのほか、米ウィスコンシン大、ドイツ医薬品大手バイエルが07年ごろにほぼ同時に発表している。

京都大学iPS細胞研究センター国際広報室は、今回の特許について「iPS細胞を作製したというものではないと考えている。今回成立した特許は、京都大学の出願に影響が無いと考えている」とコメントしている。(朝日新聞)


さらに別の報道では・・・。


iPS細胞:米ベンチャーが関連特許取得
 米ベンチャー企業「フェイト・セラピューティクス」(カリフォルニア州)が「体細胞を初期化する方法」について米国で特許を取得したことが8日、分かった。初期化は体細胞を受精卵のような状態に戻す操作。同社は、あらゆる細胞になるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作成に関する基本技術と主張、米国で初のiPS細胞関連の特許と位置付けている。

 出願者は、同社創立者の一人で、米マサチューセッツ工科大(MIT)のルドルフ・イェーニッシュ教授ら。内容は、体細胞の初期化を可能にする遺伝子などを特定する技術という。

出願日は04年11月で、山中伸弥・京都大教授によるiPS細胞作成の特許出願より約2年早い。米経済誌ビジネス・ウイーク電子版は「山中教授はiPS細胞を作成したが、アイデアは我々が最初」というイェーニッシュ教授の言葉を紹介している。京大iPS細胞研究センターは「特許の記載データをみる限りiPS細胞を作成したものではないと考える。京大が最も早く出願しており、影響がないと考える」としている。(毎日新聞)



コメント;


 1月31日の記事で、ある程度の「危機」をこちらでも、したためました(参照してください)。ただ、実は1月26日には、日本政府関係者に、

昨年末あたりには、全国紙の新聞記者に、

「これから数ヶ月以内に、iPS細胞関連の特許について、どんなことが起こるか」について、しっかりブリーフイングしておいた事項の「ほんの1部」なのです・・・上記の報道は。


 なぜ、米国が、京大の山中先生に「ラスカー賞」まで出しながら、ヒトはおろか、

マウスiPS細胞までも、まだ保留していたのか、今回の事件で、おおよそ理解できるでしょう。


 今回のような特許を俗に「アイデア特許」といいますが、こんなもんに特許を与えるのは許せんといったって、私もまったく同意しますが・・・あとは、裁判やるか・・・。

といっても、膨大な時間と資金がかかるし、あっ、お金は、小沢さんと鳩に出して貰おう(笑)。彼らの責任だよ・・・間接的だけど。


 米国という国は、こういう「アイデア特許」のみならず、「ゴルフのパターの握り方」とか、「ブランコのこぎ方」まで、特許を与える国なのです。

 

 まあ、京大iPS細胞研究センターおよび京大の知的財産管理関係者は、「呑気なコメント」ですな(苦笑)。

 私でさえ知ってた上記、記事情報をなぜ、入手・解析・対応できなかったのか?

(いや、そういう戦略部隊であってほしかったが・・・まあ、そんなこといってても「詮無い」けど・・・。)


 私は研究も臨床も、やってるから、特許対応しようにも、今は、全部、手が回らんのですよ。そりゃ数年前なら、やってたけど・・・。

でも、今でも、気づいた範囲では、ネタをそこらじゅうに、

まさに、こういう「ブログ」でも、ばら撒いては、いますが・・・。


 まあ、日本政府としては、もう、世界で最も有能なバリバリの「外国人特許弁護士」を「助っ人」で雇って交戦だな。今から、ぬるい日本の環境で「高等教育」したところで、金と時間の無駄だ。・・・というのは、日本での「知的財産管理人材育成」なんて、高額な税金を21世紀初頭から投入して、各大学がやってたのですが、この様ですから・・・。


 そして、もう「遅きに失したのかもしれないが」、特に、iPS細胞を臨床応用する気なら必須の「特許戦略」があります。まだ、間に合う部分があるので、ここでは、書きません。特許庁が鋭意、検討中だそうだが・・・。


 いや、それにしても、MITのルドルフ・イェーニッシュ先生は、今回、「アイデア」に対する「先取権」を獲得したわけで、このことは、ノーベル賞受賞のためには「必須条件」。こうしたことを考慮すれば、今回の特許成立で「商売」というよりは、むしろ「彼の本音」は、ノーベル賞獲得狙いのための「特許申請・取得」なんでしょうね(笑)。


 最後に、今回の上記の特許、そして先の「英国特許」を「破る」者が、いわゆる「iPS細胞競争レース」のWinnerであり、臨床応用に足るヒトiPS細胞を樹立しえた者になることでしょう。


(注:今回のコメントについては、無断でパクらないでね・・・。

ヤバイことになりますから(笑)

2010-02-09 00:10:52 ihepの投稿

血液検査値、遺伝子で違い 東大・理研が共同研究

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 ABO式の血液型を決める遺伝子の違いにより赤血球の数や酸素と結合するヘモグロビン量が異なるとの研究結果を、東京大と理化学研究所の研究グループがまとめた。

 血液検査の20項目に延べ89の遺伝子が関連し、このうち46は新規に分かった関係。B型の人は血液が濃く、特に女性は、ほかの血液型より貧血のリスクが約21%低いことなどが判明した。7日付の米科学誌ネイチャージェネティクス電子版に発表した。

 理研の鎌谷直之ゲノム医科学研究センター副センター長は「酒を飲んでいないのにガンマGTPが高い人がいるが、遺伝子の違いによるとみられる。従来の基準値を見直し、個人ごとの基準値の設定が必要だ」と指摘している。

 がんや糖尿病、心筋梗塞などの患者1万4700人分の遺伝子情報や血液の検査値をコンピューターで解析。遺伝子には、人によって塩基配列がわずかに違う「多型」があり、多型による検査値の違いを調べた。(共同)


コメント:


 大変興味深い研究成果です。

B型の血液の女性は、貧血リスクが21%低いとのこと。


 たとえば、C型肝炎の患者さんにインターフェロン(長時間作用型)+リバビリンを投与すると、特に、リバビリンのおかげで、貧血が発現し、だいたい20%の患者が治療続行不可能になる。

 このような貧血による治療未完例は男女で差が無かったが、今回の研究を参考にB型女性では、どうなるのか?ちょっと、Retrospective研究をしてみようか・・・な。

2010-02-08 17:04:03 ihepの投稿

iPS細胞・・・効率性と安全性の狭間

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 米ソーク研究所と京都大学、アステラス製薬の研究チームは、脂肪などのもとになる幹細胞から動物の細胞などを一切使わずに新型万能細胞(iPS細胞)を効率よく作ることに成功した。研究成果を応用すれば将来、安全なiPS細胞を量産することができそうだ。米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
 研究チームはヒトの脂肪の細胞から幹細胞を取り出し、京大の山中伸弥教授の手法と同様に4つの遺伝子を入れてiPS細胞を作った。皮膚などの細胞からiPS細胞を作るのに比べて、ヒトでは20倍以上、マウスでは10倍以上も効率よく作ることができた。ソーク研の杉井重紀上級研究員は「もともとが幹細胞だから、iPS細胞にもなりやすかったのでは」と推測している。

 また、iPS細胞の作製過程で必要な細胞培養は従来、動物から採取した細胞が不可欠だったが、脂肪の幹細胞が作り出す物質の影響で動物細胞なしで培養することができた。 (日本経済新聞)



コメント:


 今までの方法では、樹立効率を重視すれば、癌化リスクが高まるし、リスクを避けようと思えば、樹立効率には、ある程度、目をつぶらざるを得ない。


 効率性と安全性の両立は可能か?・・・答えは、案外、足元にあるかもね。

2010-02-08 00:31:02 ihepの投稿

問題提議の「教材」研究例;白髪防止に大豆の力 名市大グループ実証

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 みそ汁や豆乳を飲むと、白髪が黒髪になるかも-。豆腐やみそなどに含まれる「大豆イソフラボン」に毛を黒くする作用があることが、岡嶋研二教授、原田直明准教授ら名古屋市立大の研究グループのマウスを使った実験で確認された。研究成果は米・栄養生化学誌に掲載される。

 グループは、イソフラボン2ミリグラムを混ぜた餌を、背中部分の体毛をそったマウスに3週間食べさせた。その結果、髪の黒さに影響するメラニン色素の割合が(5匹の平均で)1・23倍に増加。見た目にも、黒くつやつやした毛が生えた。

 さらに毛根の数が増えるなど、発毛効果も確認した。イソフラボンが入っていない餌では、メラニンの量に変化はなかった。

 岡嶋教授らは、イソフラボンとトウガラシなどに含まれる「カプサイシン」を併せて取ると、体内で細胞の再生などを促すタンパク質「インスリン様成長因子-1」が増えることを実証。髪の元となる毛母細胞の増加につながり、人でも発毛効果があることを突き止めていた。

 今回の実験で、イソフラボン単独でも白髪の防止に効果があることがはっきりした。

 岡嶋教授は「毛が生えたり、黒くなったりする仕組みはマウスとほぼ同じなので、人でも効果が期待できる。最近、朝、みそ汁を飲まない人が増えているのではないか。食習慣を見直し、適量のイソフラボンを取れば白髪を防ぐ効果があるだろう」と話している。(共同)



コメント:


 このところ、イソフラボンのネタが、やけに連発する。

・・・と考えている先生方も多いだろう。


 だいたい、過剰なストレスが続けば、老若男女問わず、ヒトでは白髪が増えるが、そのあたり、今回のマウス実験では、どのようにコントロールされているのでしょうか?興味があります。


 ・・・まあ、それはさておき、正直、今回の研究をヒトに「当てはめるのは」・・・?だ。


 日本では、爺さん、婆さんは、昔から(若いときから)、習慣的に味噌汁を飲む(食べる)ヒトが多いけれども、皆さん、白髪になるか、禿げてるぜ(笑)。

 

 このような歴史的かつ臨床的な事実を、どう、説明するのでしょうか?

「防止効果」なあ・・・、これも、あまり期待はできないのでは?

 じゃあ、トウガラシも併用すれば、ヒトでの白髪・禿げは予防できるのか?

・・・それでも、?だ。


 これだから「基礎」の先生は・・・とは、私の「戯言」ですので、

基礎の先生は気にしないでください(笑)。


 それに、だいたい、白髪を防ぐのが・・・いいことなのか?

白髪頭の格好の良い、素敵な、おじさん・おばさんは、いるぜ。

そういう年のとり方を、したいものだ。・・・と、思いませんか?

2010-02-07 11:25:04 ihepの投稿

(気になるから再掲) 大豆製品に肺がん予防効果 ただし非喫煙男性のみ

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たばこを吸った経験が無く、豆腐や納豆など大豆製品を多く食べる男性は、あまり食べない男性に比べ、
肺がんになるリスクが低くなる可能性があることが厚生労働省研究班の大規模調査でわかった。
大豆に多く含まれる「イソフラボン」が関係しているらしい。

研究班は、45~74歳の男女計約7万6千人を最長11年間追跡。
一日に食べる大豆製品の量により四つの集団に分け肺がんの発症率を比較した。

その結果、たばこを一度も吸ったことがない男性に限って比べると、
大豆製品を一番よく食べる集団(イソフラボン換算すると豆腐約200グラム)は、
最も少ない集団(同約40グラム)より肺がんになるリスクが57%低かった。
豆腐40グラムはイソフラボン換算で納豆3分の1パック相当という。

喫煙しているか、過去にたばこをやめた男性では、大豆製品の消費量による差はなかった。
女性も大豆製品を食べる人の方が肺がんリスクは低い傾向が出たが、
統計的に有意な差は出なかった。

イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをし、乳がんや前立腺がんを予防する効果があるとされる。

(→ ここ、要注意・・・下記、コメント参照)

 研究を担当した国立がんセンター予防研究部の島津太一さんは「たばこをやめても効果がないのは、
喫煙による遺伝子レベルのダメージが残っているからではないか」と説明している。(朝日新聞)



コメント:


 先日の記事の続報です。

女性の場合について、コメント追加しておきます。

 イソフラボンのサプリメントなどによる過剰摂取は控えてください。

上記の記事中では、良さそうなことが書いてあるから気になりました。


 サプリメントなどにより大豆イソフラボンのみを過剰摂取すると、

女性ホルモンのバランスが崩れる可能性があり、

月経周期が乱れたり、子宮内膜増殖症のリスクが高まりますから。

2010-02-07 03:05:00 ihepの投稿

5~9歳のインフル脳症13倍に…昨年7月以降

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特集 新型インフルエンザが流行した昨年7月以降のインフルエンザ脳症は、
5~9歳の年齢層で100万人当たり25・5人を超え、
2008年(1・9人)の約13倍に上ったことが国立感染症研究所の調べでわかった。

 脳症患者は例年、0~4歳の割合が高いが、

新型インフルエンザ流行期には5~9歳が最も多く、

季節性インフルエンザより発症年齢が高かった。

 感染研によると、脳症の報告数は1月27日までで285人。

このうち新型が240人(84%)で、残りはA型38人、B型1人、不明6人だった。



 さらに、07年、08年、新型インフルエンザが全国的に流行する前の09年7月5日までの患者数を、それ以降と年齢層別に比較。5~9歳の人口100万人当たりの患者数は、07年、08年、09年前半はそれぞれ3・2人、1・9人、2・6人だったが、流行以降は25・5人と大幅に増えた。

 患者の予後は、回答があった118人のうち、96人は回復したが、8人が死亡、14人に後遺症が残った。(読売新聞)



コメント:


 インフル脳症については、以前、詳しく書いたので(12月10日)、

そちらの記事を参照してください。

2010-02-06 15:24:49 ihepの投稿

健康被害救済に15人申請 新型インフルワクチン

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 厚生労働省は5日、新型インフルエンザワクチンの副作用で健康被害が生じた場合に国が補償する救済制度に対し、1月末までに15人が申請したことを明らかにした。医師らで構成する審査会が接種と被害の因果関係を認めれば、医療費や障害年金、遺族一時金などが支給される。

 健康な成人へのワクチン接種は、最後に残っていた島根県が5日に開始し、全都道府県での実施となった。

 また同省は、新型インフルエンザの流行状況について、すべての年代で患者数が減少か横ばいの状態にあることを明らかにした。1月31日までの1週間に新たに医療機関を受診した患者数は推計約35万人。このうち前週に増加した5~9歳は10万人から8万人に、10~14歳も7万人から6万人に減ったという。(共同)



コメント;


 新型インフルの減少傾向については、ここの記事どおりの推移を見せている。

ただし、まだ、注意報レベルを維持している自治体も、多数あり、季節インフル(A型、B型)の増加も考えれば、引き続き注意が必要なことは変わりない。


 そして、新型インフルワクチンで不幸にも災難にあった人の存在は忘れてはならない。さあ、担当委員会が、どこまで「因果関係」を認めるのでしょうかね?


 私としては、ここでも、再三、問題を指摘しだした頃、まだ、「高齢者・基礎疾患あり」のかたは中断などの措置を、あれほどの犠牲者が出ているにも関わらず、とらなかった政府の対応を社会的に問い、場合によっては、裁判でケリをつけたほうがいいと思うが・・・。まあ、今の、ヘタレ「民主党」のHCV訴訟で「ご活躍」だった国会議員さんは、こういうことをちゃんと勉強してるのかな?



2010-02-06 00:53:59 ihepの投稿

「次のインフル」としてのB型インフルエンザ

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 今年に入ってから、インフルエンザ感染者中でB型インフルエンザ感染者の割合が、緩やかであるが上昇傾向にある。年始は、0.7%だったが、1月最終週には1.4%になった。


 例年、B型は小規模の流行をおこします。

およそ、今年も、3月中旬が流行の目処になるでしょう。


 さて、このB型、A型とほぼ同様の症状だが、特に、子供と高齢者では、消化器症状の発現率がA型よりは高く、また、他の年齢層よりは子供と高齢者での重症化率は高い傾向にあります。また、子供では筋肉痛の症状も注意事項。


 あと、重要なことですが、すでに新型インフルを含むA型に罹ったからといっても、B型には、しっかり罹ります。年に2回以上もインフルエンザでつらい思いをする人が、それなりの数にのぼるでしょう。


 B型は、新型インフルを含むA型ほどには、タミフルは効き難いです(両方に効果ありと言われてはいますが・・・)。今年は、また、そういう傾向が強く出るかもしれません。

 その意味で、ここで紹介した、2つの新薬(1つは承認、もう1つは未承認)に期待がかかる。ただ、後者の未承認薬の承認は、3月中旬を過ぎるだろうから、実際、臨床では前者に比重がかかるかな・・・。


 まっ、体調がすぐれないなと思ったら、早目に医療機関にいってくださいね。


 以上、参考にしてくださいませ(・∀・)

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