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2010-02-27 13:55:33 ihepの投稿

iPS細胞;米国の「戦略」>>>日本の「戦術」・・・米国立衛生研、iPS細胞センター新設へ

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米国最大の医学研究機関、米国立衛生研究所(NIH)は25日、「iPS細胞(新型万能細胞)センター」を新設すると発表した。

今年9月までに、300万ドル(約2億7000万円)をかけてメリーランド州ベセスダのNIH本部構内に研究室を設置する。10月以降、臨床応用に向けた予備研究を始める。

様々な組織に分化するiPS細胞を使えば、画期的な治療法を開発できる可能性がある。

 山中伸弥・京大教授が最初に作製に成功したが、その後は国際的な競争が激化しており、米国も世界水準の研究拠点を設けて再生医療の実現を急ぐ。

 フランシス・コリンズNIH所長は26日、ワシントンで講演し「戦略的な投資で、新しい科学の知識を実用化に結びつける」と話した。(読売新聞)


コメント:


 上記の記事は、冒頭から間違っている。世界最大と修正が必要。


 米国NIHが300万ドル・・・案外、「異常なほど」少ないというのが私の感想だ。

日本の研究者の皆さんは、多いと思っているだろうが・・・。

ちなみに、これは、ほんの「初期投資」だから。


 たぶん、この初期のお金は、NIHが「とりあえずの」iPS細胞専用の研究費として、NIH構内に研究室を設置して(というか、構内の空き部屋を整備して)、全米にRFA研究として研究者を公募・採択して終わりだろう。そして、それに採択されるのは、ハーバード大学、MIT、UCSF、ウイスコンシン大学などの超強力なところに所属の研究者。ヒトES細胞も自由に使え、iPS細胞で多くの研究実績を積んでいるところだ。


 ちなみに、それらの研究機関には、すでに政府やら、民間やらから、数百億ー数千億のお金が配分されており、米国NIHと、それらの各研究機関との間での有意義な「共同研究」が加速するだろう




 しかしまあ、なぜ、今、この時期にNIHの所長が、わざわざ、こういうことを公表したと思う?「金」と「名誉」には、ことのほか執着心のある、コリンズ所長が(笑)。


日本じゃ、誰も気づかないのかな??

 

 このことと、最近「絶妙のタイミング」で成立したヒトiPS細胞関連の米国「アイデア特許」と「英国特許(これも事実上、米国ベンチャー企業のだから、米国のようなもの)」とは無関係では、ないのですがね・・・。


 まっ、これで、日本が所有する「iPS細胞」の基本特許など、もはや「紙くず」同然にまでされたと、コメントしておくわ。


 日本政府は、NIHに、能力のある人間を、税金を使って送り込め。

むしろ、できれば、幹細胞研究者だけではなく、化学、情報科学に長けた人材を。

京大CiRA(iPS細胞研究センター)だけに、なんでも、かんでも、すべてのツケをまわすような日本の政策は、もはや、合理的ではない。


 1人の人間、1つの小さな組織で、やれることには限界があることくらい、社会人やってりゃ、わかるだろう?

 

2010-02-27 04:46:17 ihepの投稿

オリンピック 女子フィギュア雑感

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ミスなく滑れば、高得点。

高度な世界初の技を決めるよりもだ。

キムヨナと浅田真央との間で、あんなに点数が開くとは、あいた口が塞がらない。


私が見たかったのは、スポーツだ。

踊りなら、クラシックバレエを見に行くわ!

誰もできない技(それの成功へのプロセスを含む)にこそ、感動するのだ。


フィギュア界は、自縄自縛したことを後年、思い知るだろう。


科学界でも、ブレークスルーの発見は、当初は理解されない。

コンスタントに紙くず同然の論文数が評価され、要領の良い奴が

ポストをゲットする。


こうした風潮が世の中の閉塞感を更に加速するのだ。


2010-02-26 00:35:11 ihepの投稿

試験管の向こうに難病患者さんの笑顔を見よう;iPS細胞研究に難病少年が協力

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 筋肉の細胞が骨に変わる難病患者で、明石市に住む少年が、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究に取り組む京都大学に体細胞を25日にも提供する。少年の体細胞から作ったiPS細胞を筋肉細胞にすることにより、病気のメカニズムの解明や治療法の開発を目指す。ヒトiPS細胞は、病気やけがで失われた臓器や組織を機能させる再生医療への活用の可能性で注目されているが、難病治療への貢献にも期待が高まっている。

 小学6年生の山本育海君(12)。2006年、外傷や疲労などによって激痛とともに骨化が進む「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」と診断された。その後、国が難病に指定。200万人に1人の発症とされる。今のところ治療法はなく、山本君は首や背中などの骨化が年々進んでいる。

 京大では、山中伸弥教授が07年、ヒトの体細胞に特殊なウイルスを使って四つの遺伝子を組み込み培養する方法で、ヒトiPS細胞の作製技術を発表。患者の患部と同じ細胞を作ることで病気のメカニズムを解明し、治療薬の開発につなげる研究も進めている。

 iPS細胞の技術が難病研究にも役立つと知った山本君は昨年11月、山中教授らと面会。その後「一日も早く薬を開発してほしい」と、体細胞の提供を申し出た。これまでの研究で原因遺伝子が特定されるなど治療法開発に向けた条件が整っているとして、京大は提供を受け、研究することにしたという。

提供された体細胞は、iPS細胞から筋肉細胞に分化させる。その上で、原因遺伝子が筋肉を骨にするシグナルを分析し、骨化を止めるのに有効な物質を探る。

 京大物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センターの副センター長で、山本君を担当する戸口田淳也教授は「iPS細胞の技術で難病の治療法を解明するのはわれわれの使命。育海君の思いに応えられるよう研究を進めたい」と話している。(神戸新聞)


 コメント:


 23日の昼あたりから、あまり声が出ない・・・風邪のため。

私が、こういう情況になっても、ひっきり無しにくる電話、メール・・・。


 この上記の記事ネタについても、「コメント」を求められ、「試験管の向こうに難病患者さんの笑顔を見るために」コツコツと研究を積み重ねなければならない・・・と言ったら、妙に爆笑された。

 「なんで、笑われたんだろう?」と思ってたら、「コツコツと」が「骨の研究」にマッチしたらしい・・・。


 まあ、こうした難病研究の花が開くのは、さすがに長期間かかるだろう。

しかし、医学研究のみならず、他の研究分野にも大なり小なり当てはまるだろうが、上記の疾患研究の成果が出る過程で、思わぬ「成果」(研究対象とは異なる医学の他分野で予想外に役に立つ成果)が出ることがある。

 自分でも、そういうのを、いくつか経験している。


 たぶん、「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」そのものを解決するための研究を進めていく間で、結構、いろいろな「掘り出し物」が見つかるだろう。

2010-02-24 01:55:04 ihepの投稿

新型インフル、ピーク越え判断先送り WHO

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 【ジュネーブ=藤田剛】世界保健機関(WHO)は23日、世界各国の専門家で構成する緊急委員会を開いた。WHOの事務局は新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)がピーク(最盛期)を過ぎたとの認識を委員会に示したが、委員から「アフリカなどでは流行が続いており、ピークを過ぎたとの判断は時期尚早」との指摘が相次ぎ、結論に達しなかった。

 WHOは当初、昨年6月に最高度の「6」に引き上げた新型インフルエンザの警戒水準を「ピーク終了後」に変更し、ピーク越えを宣言する予定だった。しかし、23日の緊急委では同意が得られなかったため、警戒水準の変更もピーク越え宣言も見送る。

 さらに2~3週間状況を点検し、緊急委を再開催する方針だ。(日経)


コメント:


 まあ、WHOは国際機関だからな。

アフリカ諸国の意見は、十分尊重されるべきだし「世界規模での見送り」は妥当だ。


 ただ、日本などは、流行のピークを過ぎており、

WHOは、地域(アジア、欧州、北米などなど)ごとに、

流行のフェーズの判断をすることが、これから先は重要だろう。

2010-02-21 00:08:44 ihepの投稿

まつげエクステご注意、目の炎症など年50件 技術未熟な業者も

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まつげのボリュームを増すために人工毛を接着剤で付ける「まつげエクステンション」を巡るトラブルが後を絶たない。目の炎症や痛みなどを訴えるケースが多く、全国の消費生活センターには2004年4月から今月にかけて、156件の相談が寄せられた。技術が未熟な業者が施術していることも背景にあるとみられ、国民生活センターは注意を呼びかけている。

 「エクステをした日の夜から目が痛くなり、涙が止まらなくなった」。東京都の30代の女性会社員は09年11月、眼科医の診察を受けた。医師から「角膜全体に傷が付いている。接着剤が原因ではないか」と言われ、しばらく通院を余儀なくされた。(日経)



コメント:


 数日前に、共同も報じていたネタですが、消費者庁を通じて、厚生労働省に安全策の確保が要請されており、早晩、「規制強化」の通達がなされるはずだ。


 基本的に、まつげエクステは、美容師法上の「美容所」で、資格のある美容師が行う美容行為である。しかし、若い女性の間のブームで実際にはエステ店やネイルサロンなどで行われていることが多い。


 この手のものは、ちゃんと免許を持ったプロにしてもらわないと、だめですよ。

でも、ここの読者の多くが、こういうことに興味をもつ対象になると思うけど、「(技術が)うまい」のは、ノンプロだったりするのから、始末が悪い(笑)。


 ただ、もし、施術後に健康障害がおきたとしても、無免許の施術者(集団)というのは、「マッサージ」とかでも同じですが、非常に巧妙に(あるいは恐喝まがいのことをして)「逃げます」よ。


 結局、運が悪ければ、(肉体的・精神的かつ経済的に)損するのは、そういう「ノンプロ」に任せた人ばかりなり。どうか、ちゃんと、免許があるか否か確認して施術してもらってくださいね。


 医学的な観点から言えることは、できるだけ継続して付けず、目元を清潔にすることが大事です。

2010-02-20 16:06:58 ihepの投稿

久しぶりの新型インフルネタ:インフルエンザ患者数減少続く 3週連続

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 国立感染症研究所は19日、14日までの1週間に全国約5千の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者は1万3479人、1機関当たりは2・81人だったと発表した。前週は2万481人、4・26人で、3週連続の減少。患者の大半は新型インフルエンザとみられる。

 この1週間に新たに医療機関を受診した患者は推計約15万人(前週約22万人)で、昨年7月上旬以降の累計は約2043万人となった。

 佐賀以外の46都道府県で前週より減少。1機関当たりの人数は、すべての都道府県で10を下回り、多い方から福井(7・97)、沖縄(5・66)、埼玉(5・39)の順。


 コメント:


 インフル・ネタは、久しぶりだな(笑)。

予想通りの推移で順調に減少しており、国際的にも23日にWHOが「流行期の一段落」を宣言しそうだ。

 しかし、新型インフルのピークは過ぎたとはいえ、まだ感染者は一定数いるわけで、注意は必要だが。


 なお、非常に興味深い現象なのだが、なぜか、この時期になっても「季節インフル」が「新型インフル」に「取って代わって」流行する現象が、まだ見れない・・・。

 少なくとも「日本国内」ではだ。


このことを指摘するMediaは、まだ無いようなので、ここで指摘しておきますね。

2010-02-18 13:04:20 ihepの投稿

iPS細胞:作成技術で長寿に? 老化にかかわるテロメア修復--米チーム

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染色体の両端部「テロメア」が異常に短くなる難病の患者の皮膚細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、長さを回復させることに、米ボストン小児病院などのチームが成功した。テロメアは老化や細胞のがん化にかかわることが知られており、生命活動の営み解明やがん治療に役立つ可能性がある。17日付の英科学誌ネイチャー電子版で発表した。

チームは、先天性角化異常症という遺伝性疾患に着目。テロメアを維持する酵素「テロメラーゼ」が不足してテロメアが短くなる難病で、老化が早まるほか貧血や皮膚の異常などが起こる。患者3人の皮膚細胞を採取し、山中伸弥・京都大教授が開発した4種類の遺伝子を導入する方法でiPS細胞を作成した。

その結果、患者の元の細胞では、テロメラーゼを構成する分子の一部が不足しているにもかかわらず、iPS細胞ではテロメラーゼが正常に働くようになることを突き止めた。また、テロメアが修復され、正常の長さに戻ることも発見した。テロメアは、細胞が分裂するたびに少しずつ短くなる。チームは「老化現象の解明にも役立てたい」としている。(毎日新聞)



コメント


 まあ、京大の山中先生は、健常人のボランテイアから採取した皮膚繊維芽細胞からのiPS細胞でテロメアの回復を以前から講演会で公表していますから、今回の論文は、いわば、その発表の「患者版」ともいえる。

 

 今回の報告内容は、先天性角化異常症患者由来のiPS細胞においてテロメア伸張が起こることを示したもの。

 iPSテクノロジーを用いることで、DKC1欠損のケースにおけるテロメア伸張のメカニズムの一端が垣間見えたわけだ。

 まあ、もうちょっと一般の方用に、くだいていえば・・・。


 遺伝子異常であれ、なんであれ、異常な状態をできるだけ正常の状態にすることが「治療」といえる。

 iPSテクノロジーによって、今回の研究のような「病的な老化」や、あるいは「がん化」を克服するための重要な知見が見出せることを示唆した成果として注目される。


 そう・・・「老化」はもちろん、「癌」に対してもね(いい意味での「笑」)。

2010-02-15 00:13:30 ihepの投稿

ほぼ、ノンフィクション:ヒトiPS細胞から精子や卵子作製OK

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文部科学省の科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会は10日、

人間のiPS細胞(新型万能細胞)や胚(はい)性幹細胞(ES細胞)などから精子や卵子を作ることを、

研究目的に限って認める指針案をまとめた。


受精卵の作製は禁止する。近く国の総合科学技術会議に諮問する。


指針案によると、精子や卵子を作る際には研究の実施機関内で審査を行い、国へ届け出る。

もとになる受精卵や細胞の提供者の同意が必要とし、作製後の譲渡は禁止する。

国内でこれまでに作られたES細胞については、この同意が取られておらず、

提供者を特定できないため、用いることができない。(読売新聞)



コメント:

 
 ヒトiPS細胞・ES細胞由来の「受精卵の作製」は、近い将来、技術的には可能になるだろう。これらを「禁止する」としたのは、現状ではベストの判断だが・・・。
 この指針(ガイドライン)が正式に承認されたとして、それに、どこまで法的拘束力を持たせるのか・・・。法的な罰則が無い「ガイドライン」など、正直、ただの「紙切れ」なのだが・・・。

 私が、ここまで、言うのは、名の通った大学病院では、厳格にガイドラインに従った「研究」が進められるだろうが、街の産科・婦人科クリニックの現状を見てれば、正直、?だからだ。

 いや~、先進的といえば、ある意味「先進的」だよ、たとえば、都内某所での「産科・婦人科系」の診療内容(健康保険外)を見れば(笑)・・・。
 それに、「患者」側のニーズもあるから・・・。彼らが「やる気」になれば・・・な。

どこやらの国の中では「やる」だろうな。G2のうちの「片方」な(笑)。

科学技術が、新しい「倫理観」を形成するのか・・・な。

 一方、ヒトiPS細胞由来の「精子・卵子」、受精卵樹立の「アイデア特許」くらい、誰か「申請」しときなよ・・・って、もう「出されているのかな」?・・・どこやらの国で(笑)。

 ・・・すさまじい「新世界」の到来だ。

 だれか、このネタで、迫力のある「近未来 小説」(漫画でも可)を書いてくれ。
なんだったら、現役研究者の私が、このブログを辞めて書こうかしら(笑)。

 このネタ・・・医学(基礎・臨床)、知的財産法学の専門家で、ヒトiPS細胞の研究ができ、国際政治・経済も「ある程度」かじってる者で無いと、リアリテと迫力に欠けるし。・・・じゃあ私、適任じゃん(笑)。まあ、後は「文才」だけかと(悲)。

 あっ、作品中で「必須」のHシーンだけ手伝ってください(笑)・・・ジョークだよ。

以上・・・(ж><)<・・・フェッキション!
・・・(ほぼ、Non-フクション)でした(笑)。
2010-02-14 00:51:59 ihepの投稿

国内のエイズ報告数7年ぶり減少…抗体検査大幅減の影響でしょう

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 厚生労働省のエイズ動向委員会(委員長・岩本愛吉東京大教授)は12日、国内で2009年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は1008人、エイズ患者は420人で、計1428人との速報値を発表した。08年の確定値(1545人)比で8%減。03年以降、過去最多を更新し続けていたが、7年ぶりに減少した。

 ただ感染の有無を調べる抗体検査件数は08年から約15%減少しており、これが影響したとみられる。新型インフルエンザ流行でHIVへの関心が薄れたり、啓発不足になっている可能性もあり、厚労省の担当者は「危機感を持っている」と話した。

 感染者・患者の94%は男性。感染経路では同性間の性的接触が62%、異性間が24%だった。ほとんどの年代で感染者は前年より減ったが、30代だけが4%増の581人で、人数も全年代を通じて最も多かった。(共同)


コメント;


 今回の記事・・・バレンタインの日に、あてつけのつもりで書いているのではない(笑)。


 日本では、抗体検査件数の大きな減少が、報告数の減少に繋がっていることは間違いない。実際には、単調増加していると思われる。


 世界的にはAIDS関連死亡者は、2008年度の統計だが、およそ200万人くらい。

国連がエイズ対策に本腰を入れ始めた01年と比べると年間の感染者数は50万人、死者数は10万人、それぞれ減少。感染者総数の伸びも最近は鈍化しており、エイズ問題は世界全体でみれば峠を越しつつあるという見方もあるが・・・まだまだ、怖い疾患の1つである。

 

2010-02-13 09:37:40 ihepの投稿

任天堂Wii症候群・・・再び!

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2006年にテレビゲームWiiが登場して以来、手の靭帯(じんたい)や腱にとどまらず、最近では足を負傷するプレイヤーが増えているようだという。「Wii症(Wiiitis)」として知られるこのような損傷について詳細が報告され、医学誌「New England Journal of Medicine」2月4日号に掲載された。

 報告を発表した英オックスフォード・ラドクリフ病院NHSトラストのKaren A. Eley氏によると、Wiiの発売前はコントローラーの使い過ぎで手の靭帯を損傷する患者の受診が多かったが「今や身体のどの部位にも起こるようだ」という。1990年代に流行したいわゆる「Nintendinitis(ニンテンドー腱炎:親指の腱に痛みが生じるもの)」に代わり、増えているのは足のけがで、床から2インチ(約5cm)の高さの「バランスボード」からの落下よる軟組織の腫れ、脱臼、肉離れ、軽度の骨折などがみられるという。英国では14歳の少女がこのようなけがで救急治療を受けた例もある。また、込み合った場所でゲームをするプレイヤー同士がぶつかることによる頭部の負傷ももう1つの側面であるという。

 しかし、Wiiによる負傷はそれほど頻繁なものではないという。「ある意味、単に運が悪かっただけともいえる。バランスボードを踏み外した人はもっと多いはずだが、医師にみせるほどではなく、われわれが見ているのは特に重症な例」とEley氏は指摘。さらに、同氏はWiiの利点として、運動をしない人が体を動かすのを促す効果があると述べている。「そのような人は捻挫(ねんざ)や挫傷を起こしやすい。しかし、ゲームをすることにより、皆が運動に関心をもつようになればよいと思う」と同氏は述べている。

 米ベス・イスラエル・メディカルセンター(ニューヨーク)のRobert Gotlin氏もEley氏の見解に同意し、「運動や娯楽の流行には新しいタイプのけががつきものである」と述べる一方、Wiiの場合は子どもを巻き込むものであるため、安全面をよく確認する必要があると指摘。やりすぎに注意し、生活の全部ではなく一部分だけのものとして、親の指導の下に与えるべきだと助言している。また、「神経筋のコントロールができるようになったばかりの7~9歳の子どもがWiiのゲームでバランスや動きを学ぶ利益が、負傷のリスクを上回るものなのかどうかが問題だが、動かずにソファに座っているより良いのは明らかで、便益に対してリスク(リスク便益比)は極めて低い」とも述べている。(日経)



コメント:


 このブログを書き始めた頃だったと思うが、Wii症候群ネタで医師国家試験用の「問題」を創ったことがあったなあ。


 その後、昨年の6月あたりに、追加の情報も書いたので、御覧あれ。

ブログ内検索で、Wiiで検索すればヒットする。


今回のは、それらの集大成みたいなもの。

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