次の2つのNewsをたたき台にして、表題を論じますね。
News 1:事業仕分けは財務省ペース=民主・輿石氏
民主党の輿石東参院議員会長は19日、国会内で記者会見し、2010年度予算要求の
無駄を洗い出す行政刷新会議の事業仕分けについて、「財務省ペースになっているのでは
ないかという見方もある。そこはきちんと検証していかなければならない」と指摘した。
輿石氏はまた、教育や科学技術関連の扱いに関し「未来への先行投資だ。すぐに効果がないとか、
どんな効果が出るか分からないという理由だけで削られるとあすの日本、世界の中の日本という
視点を見失う」と述べ、安易に減額すべきではないとの考えを示した。
(2009/11/19-16:02:時事ドットコム)
コメント 1:前段について・・・嘘つきですな。
「財務省ペースになっているのではないかという見方もある。」・・・この見方は私も前の記事で示しました。
他にも多いのね・・・自分のように考える人が。
なお、本件については、ちゃんと財務官僚からの紙ベースの「指示書の類」があるとの確度の高い情報が先ほどありました。まあ、完全にばれても、「あれは、参考資料」だと、突っぱねるのでしょう(笑)。
コメント 2:後段について・・・ならば、なんで、減額(廃止)勧告なんか出したの?
そして、公の場でしっかり示した重要な見解・政策を数日で、ひっくり返すほど、あんた方の見解は、浅はかで、ぬるかったのか(笑)?
それを認めたことになりますよ(笑)。この言動は、民主党のレベルを自白したものとして、「政治史」に残る非常に貴重なものですね。
News 2: スパコン開発「見送り」再考を=菅科技相
菅直人副総理兼科学技術担当相は20日午前の衆院内閣委員会で、
行政刷新会議の「事業仕分け」で次世代スーパーコンピューター開発費が
「見送りに近い縮減」と評価されたことについて「スーパーコンピューターは大変重要だと考えている。
仕分け段階の意見であって、これから行政刷新会議で扱いは改めて決める」と述べ、
評価の再考が必要との見解を示した。また、菅氏は「科学技術こそが日本の将来をつくる上で
重要な柱だという基本的な考えで対応したい」と強調した。中川秀直氏(自民)への答弁。
(2009/11/20-11:47:時事ドットコム)
コメント 3:
菅科技相の発言で更に明快になりましたネ。
今回の「仕分け」は、やはり「連載記事の2」で私が書いたように、以下のようなことです。
わかりやすく一言で言い直しましょう。
仕分けとは・・・「作・演出;財務省、パフォーマンス:民主党議員、観客:国民」。
最初に「強烈なアドバルーン」をあげて、業界・世間の反応を見て、ちょっとまずいかなあと思えば、「再考する振り」をして、本当の「落としどころ」に近いところで決着させる。
最初から落としどころのことまで、織り込み済みで、最後は、政治決着させる。
毎年のことで、これが「財務省クオリテイ」。
今回の仕分けは、このパターンがある程度公開されただけのこと。
まあ、スパコン予算のなんとか半分くらいは、もどるでしょう。
(この半分くらいというのが、日本人らしいと思いませんか?)。
なお、若手の研究者の皆さんの思いっきり削減された研究費も、形を変えて、かなりの程度(上記のスパコン以上の回復率でしょうね)、戻りますよ。
ただし、これから用意されるであろう「研究費獲得勝負」で、各自の一生が決まると思っておいたほうがいいな・・・。
民主党政権になれば、「格差固定社会」が完成する・・・ということを、過去の記事で私は書きました。まさに、これが、その先鞭の例になるでしょう。
だから、その競争は、せめて、国際的に通用する「公正な競争システム」下で行われてほしいと願うばかりです。今まで、この国の研究者世界にはびこっていた胡散臭い、出来レース「競争」公募は、断固、廃止して。
いずれにせよ、私は「価値組」でありたいと思っています・・・。
患者さん・国民の皆様には、お約束しましょう。
私は必ず、1つ、あと1つだけは、良い薬・治療法を世に出します。
それが近ければ、近いほどいいですね・・・。