2009-11-26 01:37:56 ihepの投稿

ワクチン接種後、新型で死亡 国内初、鹿児島の看護師

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 鹿児島県は25日、新型インフルエンザに感染した同県内の30代の女性看護師が、同日未明に死亡したと発表した。看護師は10月下旬、医療従事者として新型インフルエンザワクチンの優先接種を勤務先の病院で受けていた。厚生労働省によると、ワクチン接種後に新型に感染して死亡した国内初のケース。

 県によると、死因はインフルエンザ脳症。看護師は今月21日に高熱とせきのため受診、簡易検査で陽性だったため治療薬タミフルを処方されたが、症状が悪化し22日に入院。24日に遺伝子検査で新型と確認された。

 看護師には脳動脈瘤と甲状腺機能低下症の基礎疾患(持病)があった。

 県によると、看護師の同僚や家族、病院で担当していた患者らに症状が出ている人はいないという。

 厚労省は今回のケースについて「ワクチンを接種していても、新型に感染して死亡する可能性はある。ただ、重症化する確率を下げることはできると考えており、接種の重要性が減るわけではない」としている。(共同)



コメント:


 だから、新薬承認(限定使用)を前倒ししろって!

なぜ、決断できないのか?

2009-11-25 16:24:20 ihepの投稿

新型インフル、ママ受難? 20歳以上では女性多い

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 全国の定点医療機関から報告されているインフルエンザ患者の男女別の割合を調べたところ、全体では男性が多い一方、20歳以上では女性の方が多いことが国立感染症研究所の分析で24日までに分かった。報告はほとんどが新型インフルエンザとみられる。

 特に30代、40代では女性の割合が60%以上で、子どもの患者を看病して感染した母親が多いとみられる。

 感染研によると、7月上旬から11月中旬までの間、全国の約5千の定点医療機関から89万9063人の患者報告があったが、そのうち53%が男性、47%が女性で、やや男性の割合が多かった。年齢別に男女の割合を調べたところ、19歳以下では男性が多かったのに対し、20歳以上では女性の方が多かった。

 定点報告数から推定された受診患者数のほか、報告されている入院例や死亡例のいずれでも女性に比べ男性が多かった。特に入院例では差が大きく、64%が男性で、女性は36%にとどまった。


コメント:


 これから、私のヒトiPS細胞関連研究について、またまた全国紙から取材を受ける。

その合間を縫って、少し書いておきます。


 罹り易いのは「ママ」。女性というよりも「ママ」!

でも、重症化しやすいのは、女性よりも男性・・・。


日本の「ママ」は「受難」ではなく、無敵(笑)!

日本の「ママ」の身体を調べろ(なんか、淫靡な響きだな・・・笑)。

あくまでも医学的にだ・・・(余計に・・・か?)。

ママさんからの血液検体から・・・。やはり、良い「クスリ」のネタが見つかるかもよ。


これ・・・前から、医薬品メーカーに言ってるんですけどね。

私が上記のような言い方をするから、爆笑されて、まじめに聞いてくれなかった。

でも、ようやく、わかっただろう!

今頃、遅いわ!私のシャレがわかる海外メーカーが・・・。



2009-11-25 00:36:49 ihepの投稿

新型インフルワクチン:(治る)副作用で使用中止するカナダ、死亡者21人で継続する日本

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まずは・・・1昨日も書いたNewsでは・・・。


新型インフルワクチンで副作用 カナダで17万本を使用中止

 【ワシントン共同】カナダのマニトバ州で英グラクソ・スミスクライン社の新型インフルエンザワクチンを接種した患者から、通常より高い割合で副作用が報告され、同社は23日までに、ワクチン17万本の使用中止を同国内の複数の州政府に要請した。カナダの複数のメディアが伝えた。

 日本の厚生労働省は、同じ製品を2回接種で3700万人分購入する契約を結んでいる。長妻昭厚労相は23日、都内で「承認手続きもあるので、怠りなきよう万全の情報収集をする」と述べ、12月上旬までに同省の調査チームをカナダに派遣する考えを示した。

 報道によると、同州ではワクチン接種後に、アレルギー症状の一種で呼吸困難や血圧低下に陥るアナフィラキシーが6例発生した。症状はいずれも短時間で治まり、すべての患者が既に回復したという。

 この種の副作用は通常、17万本の接種に1、2例の割合で報告されるが、今回は発生割合が高いため、安全性が疑われる特定の製造番号を持つ17万本について調べることにした。

 新型インフルの輸入ワクチンについて厚労省は、正式な臨床試験を省略して認める「特例承認」を12月に行い、1月以降に高齢者らに接種する方針。


ワクチン副作用「承認に影響も」 輸入予定のスイス製調査へ

 日本が輸入予定の英グラクソ・スミスクライン(GSK)社製新型インフルエンザワクチンによる副作用がカナダで報告された問題で、長妻昭厚生労働相は24日の閣議後記者会見で「重大な問題があれば(輸入に向けた)承認にも影響が出る。一部の製品だけの問題なのか、全体の問題なのかが最大の焦点だ」と強調した。

 厚労相は、ほかに輸入を予定しているスイス・ノバルティス社製ワクチンの安全性を確かめるため、このワクチンの接種がスイスで始まった後に現地に調査団を派遣する考えを示した。

 カナダへ派遣する厚労省の調査団について、長妻厚労相は「GSKの工場や医療現場に行き、副作用の具体的事例などについて情報収集したい」と述べた。

 厚労省は、GSKがカナダで生産する新型ワクチンを3700万人分(2回接種)購入する契約を締結。手続きを簡略化した「特例承認」で12月にも輸入を認め、来年1月から高齢者らに接種する方針。ノバルティス社製ワクチンは1250万人分を輸入する計画。(共同)



コメント:


 1昨日、この件については、あえて、コメントを書かなかった。

それこそ、これまでの記事などを元に、自分の頭で考えて貰いたいから。


 あくまでも、その前提で、下記に「上記の問題」に関するコメントを書いておきます。たぶん、専門家も含めて次のようなことは、すぐに思いつかないだろうから。


 1.表題の事項を「冷静」に、各自考えてみてほしいのですが・・・。

昨日、「殺人政策1」と刺激的な表題をつけましたけど。


 皆さん、カナダの例などで、やっぱり危なそうなワクチンみたいだから、先生は「殺人政策」って書いているのかな?、ちょっと大げさだけど・・・と思ってるかもしれない。


大方、正しい。これから話するのは、その上でだ・・・。


 上記のカナダは、治療すれば全員治っている。

しかし、放置しておけば、重大な事態を招く恐れとベネフィットを考えて、カナダは上記の決断を出している。


 一方、日本は、もう21人も死者を出している。にも、かかわらず、継続・・・。

また、90%以上が高齢者・基礎疾患ありのかただ。前にも書いたように、ハイリスクで「ワクチン絶対推奨」とされていた対象で、逆に被害が出ている。

 そして、作用ー副作用の因果関係がまだ?なので(私の言ったような「精査」をしないと、不明のままです)、現場で注意しながら「継続」と、現場に匙を投げている。

前から政府が言ってたことを覆す重大な事態が生じ、その原因がまだ?ならば、

現場に匙を投げても、限界があるではないか・・・。ここは、少なくとも、「高齢者・基礎疾患あり」ヘの新型ワクチン接種は、中断すべきなのだ。


 このまま、継続・放置するなら、これを「殺人政策」と言わずして、なんといおうか?

なお、過去、因果関係が結局?なままで、このくらいの死亡者が出たら、「回収」された薬は、結構、あるんですけどね・・・。それらを含めて、整合性のある説明を当局はしないと・・・。ことは、新型インフルのみに、収まらないのだ。



2.上記の顛末を予想しておきましょうか。

遊びにいく「鑑定団」からの報告を元に、日本政府は、「輸入」はNoとはしないでしょう。注意は最大限にすると注釈はつけるでしょうけど。


 ただ、現場では、ここのブログ記事でも以前に指摘したけど、輸入品を好んで使わずともいいということもあり、今回の「騒動」は、それに拍車をかける。

すなわち、今のままの、レベルの流行であるなら、輸入ワクチン接種は、事実上「凍結」に近いような情況になる。


 国産メーカーは、大喜びだな。「なお一層の生産を!」ということで、国から補助金も入るだろうし・・・。しかしまあ、タイミング良く、この時期に、こういう上記のNewsがでてきて、厚生労働は「迅速」に動くこと・・・(笑)。何が言いたいか、わかるよね?


3.今、もっと迅速に動いてもらいたい重要なことは、インフル関連でも他にあるし、第一、病気は、インフルだけじゃない・・・。

 もっと、言えば、「日本社会が抱える疾患」も含めて、インフル以上に最優先で取り組んでいただきたいことは、山ほどあるのに・・・。

2009-11-24 12:41:33 ihepの投稿

新型インフル:呼吸の乱れは重症化のサイン

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もう、あんまり、書くまいと思っていたが・・・。


 以下は、マスコミがまだ報道しないけど、一般の方々にも知ってもらいたいから書いておきます。


 新型インフルエンザの患者で、「息苦しい」「胸が痛い」といった訴えがある場合や、多呼吸、鼻翼呼吸、陥没呼吸などの異常呼吸、顔色が悪いなどの所見が認められた場合は、重症化の恐れがあります。しかも進行は早いのが特徴。


 こういう場合、担当医がすべき処置として、呼吸障害が疑われたらSpO2を測定したほうがいいだろうな・・・と知人の専門家と話していました。

 今回は、胸部X線所見で異常がなくても、呼吸障害を呈していることがありますから。


 診察医師としては、だいたいの目安ですが、測定の結果、患者のSpO2が95%未満の場合は、地域の診療所から、2次医療機関へ転送すべきだと思います

 ここでの判断ミスが、患者さんの運命の分かれ道・・・。


 マスコミは、以上を記事化して、最初に診療所にいかれた患者さんの家族が、どうも呼吸が苦しそうなんで「SpO2」を測って・・・と言いやすい情況をつくってあげるべきかと思うのですが。。。


P.S; 後は、私をヒトiPS細胞関連研究の仕事に没頭させて・・・。

2009-11-24 00:00:10 ihepの投稿

殺人政策シリーズ 2:子育て手当ての「財源」

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 「癌患者に対する未承認薬(海外では承認)迅速承認のための予算を700億から100億に減らした」と朝日新聞が10月の末あたりに書いてました。そして、「その分を、子育て手当てにまわす」とまで、書いてました。

 「凄まじい」ですな(笑)。よく誰も、問題視しないね・・・。


 医学界の重鎮らも何にも言いませんから、私が、この「行間」を読んでおきましょうか・・・。次のようになりますが、これを「殺人政策」と呼ばずしてなんと言おうか。

・・・要は、治る見込みが薄い(けれども、そんな薬を使えば余命を3ヶ月くらい延ばせる)患者さんを犠牲にして、その犠牲分を「チョイ幸せな中流家庭」に回すということになります。たぶん、普通の国民の皆さんは「悪の巣窟(笑)である霞ヶ関」から絞りとった「お金」を子育てに充当すると思ってるのでしょう。


 でも、こういう説明をされたら、皆さん、どう思うのでしょうか?

 善良な市民は、それでも、お金なのですかね?・・・心の底では大なり小なりそうでしょうね・・・。
 まあ、来年6月に支給開始「予定」の金で釣られて、民主党を支持してる人が多いから。

 

 そして、来年7月には、衆参ダブル選挙・・・(うまいね、小沢氏)。


 一方で、お金をくれないから、民主党に失望・絶望している科学者たち。

「お金を復活させてあげたら?、小沢さん」と思ってたら、彼は、さすがですね。

今回の「仕分け」を、「茶番劇」だと言ったそうです。

(お~、私の書いたとおりですがな・・・。)


 まあ、私の場合、民主党がどうであれ、恵まれていませんが・・・。

海外輸入のインフルワクチンなんか承認先延ばしでいいから、インフルエンザの新治療薬と新治療法の「限定承認」、そして上記の抗がん剤の暫定的承認をなんとかしてもらいたい。


 近い将来に見込みのある投資しかする気が無い、民主党(財務省)の皆さんへ

2009-11-23 12:44:05 ihepの投稿

殺人政策シリーズ1:新型インフルワクチン

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 英大手製薬会社「グラクソ・スミスクライン」(GSK)がカナダで製造している新型の豚インフルエンザのワクチンの一部について、接種後にアレルギー反応が強く出るなど、想定以上の副作用が複数報告され、同社がカナダの複数の州政府に使用中止を要請していることが22日、関係者の話でわかった。日本政府は同社が同じ工場で作った製品を輸入する予定で、厚生労働省が本格的な情報収集を始めた。

 これまでの計画では、早ければ12月下旬にも輸入が始まる予定だったが、特定の製造番号に限定した問題にとどまらない場合、GSK社からは輸入がストップする可能性もある。優先的に接種する5400万人のほとんどは国内産でまかなうが、1月以降、高齢者に輸入ワクチンが使われる見込みだ。因果関係は不明だが、今回の同社ワクチンは免疫補助剤が入り、筋肉に打つなど、国内産と違う製造方法や打ち方がされている。

 厚労省などによると、GSK社がカナダの工場で製造したワクチンはカナダ国内で10月から接種がスタートした。このうち、マニトバ州では、アレルギー反応の一種で、急激に血圧が下がったり、呼吸が難しくなったり、意識障害が起きたり、重いと死亡する場合もある「アナフィラキシーショック」も複数起きており、同時期に同じ工程で作られた製品について同社が使用中止を州政府に求めているという。

 カナダの通信社の報道では、GSK社が同州政府などに対し、使用中止を求めたのは、特定の製造番号をもつ約17万回分のワクチン。その理由について、カナダの報道機関に対する文書で「カナダ公衆衛生庁が、この製造番号のワクチンを打った人から、予想より高率でアナフィラキシーショックの報告を受けているとしているため、慎重な措置をとった」と説明しているという。症状の程度はわかっていない。


 マニトバ州では、通常は10万人に1人の率で起こるアナフィラキシーショックが、2万人に1人の比率で起きているという。ただし、短期間で回復しているという。

 今回の新型インフルワクチンの輸入をめぐっては、国はGSK社とノバルティス社の欧州2社と契約し、計4950万人分(2回接種)を輸入する予定。このうち3700万人分がGSK社製だ。厚労省は10月、同社からの承認申請を受け、審査を始めているが、今回は手続きを簡略化できる「特例承認」を初適用する。 (朝日新聞)


コメント:


 今までの私のインフルエンザ関連記事及び上記の表題から、私が何を書きそうか・・・どうぞ、ご自由に類推・邪推してくださいませ(*^▽^*)

2009-11-23 01:00:00 ihepの投稿

日本の科学崩壊(番外編);生活の維持に直結するプレゼン・・・「仕分け」騒動から得れる教訓

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 菅直人副総理兼国家戦略担当相は22日、NHK番組で、

行政刷新会議の事業仕分けで大幅削減とされた次世代スーパーコンピューター開発予算に関し

「政策判断は政治的に行う。科学技術分野は見直すことになるだろう」と述べ、

概算要求を維持させる考えを示した。


 2009年度概算要求で267億円の開発予算は事業仕分けで

「予算計上見送りに限りなく近い削減」と判定された。

作業を統括する民主党の枝野幸男元政調会長はフジテレビ番組などで

「経済効果がきちんと説明されていたら、今の結論にならなかった」と政府の説明不足を指摘。

「刺激的に判定したことが前向きの議論につながる」として、問題提起の意義を強調した。〔共同〕 


 コメント:


 枝野氏は・・・「スパコンの経済効果」がきちんと説明されていなかった=政府の説明不足を指摘・・・か。

 「日本の科学崩壊 1」で書いたように、管轄の省庁(文部科学省など)+業界人(科学者)のプレゼンが、いかに、ひどかったかということだ。


 アホな、プレゼン1つで、科学技術予算が吹っ飛び、それで雇用されている人間の首(特に、弱い立場の、非正規職員らの首)が吹っ飛ぶ。


 そんな、プレゼンの責任のほとんどは、年配の「トップ研究者」ですよ。


 日本の科学技術を奈落の底に引き釣り込むようなプレゼンをした責任者(トップ研究者)は、無能さもさることながら、責任をとって退場すべきです。



 彼らこそ、「仕分け」の対象でしょう。



 問題提議の意義があったと仰るが、一連の仕分けで、仕分けされなければ、ならないのは、無能な「科学者」、「担当官僚」・「政治家」(今回の「騒動」の責任の順番で書いています)であると、わかったことが意義深い。


 今回のことは「公開」されているから、「対象者」は逃げられませんよ(笑)。


 そうならないならば、日本の科学者社会は、腐敗の度を強めるだけで、未来なんてありませんよ。有能だが、まともに雇用されていない研究者は、ごまんといる。

 彼らを正当に評価しうるシステムをつくることこそが、急務なのですがね・・・。


 逆に、この機会を利用して、社会に、Mediaなどを通して、今の日本の科学者社会の異常さを訴えるくらいになってほしいな・・・理念的な文句しかいってないで、行動しなよ、若手の研究者たち・・・。自分の未来は、自分で切り開かないとね!


2009-11-22 12:00:00 ihepの投稿

重要:妥当か否か・・・<新型インフル>ワクチン副作用「重大懸念なし」との判断

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 新型インフルエンザのワクチン接種による副作用について、厚生労働省の専門家検討会が21日開かれ、季節性ワクチンと安全性に大差はなく、現時点で重大な懸念はないとの結論をまとめた。ただし、死亡例が21件に上り、心臓、腎臓、呼吸器などに障害のある人への接種は慎重な判断が必要だと指摘した。

 厚労省によると、16日までに寄せられた副作用報告は約450万件の接種に対し877件、このうち入院相当の重い副作用は0.002%(10万件に2件)の68件。20日までに報告された死亡21件のうち調査中の2件を除く19件は、基礎疾患のある50~90代。

 季節性ワクチンの場合、07年度の入院相当の副作用報告は0.0003%(100万件に3件)の122件、死亡は4件。今回はそれより報告頻度が高いが、「因果関係がないと考えられる場合も報告しており、単純比較はできない」との意見が相次ぎ、安全性は大差ないと判断した。死亡例21件中4件は、接種との関連が否定できないとの指摘があった。(毎日新聞)

コメント:


 季節インフルワクチンと比べて新型のものは副作用頻度が多い。

しかし単純比較はできないから(当たり前だ)、安全性に大差ない・・・だと?


 もうアホかと(笑)。こういう場合は、「(季節と新型ワクチンでの)比較は単純にはできない。だから、まだ詰めねばならない。ゆえに現段階で、安全性に問題があるか否かは、まだ不明」というのが科学者たる者の言い方だろうが・・・。


 どうしようもない「専門家」を「仕分け」してくださいませんかね?


 それと・・・「ただし、死亡例が21件に上り、心臓、腎臓、呼吸器などに障害のある人への接種は慎重な判断が必要だと指摘した。」・・・だと?


 「ハイリスク患者こそ、ワクチン接種を!」とやっきになって決めたのは、どこの誰だっけ?これは、重要かつ、大きな政策転換ではないか!


 私は前から言ってたし、あるいは先の「評価の記事」でも書いたが、今、ハイリスク患者こそが、新型ワクチン接種によって、わざわざ命を落とす可能性があることをようやく認め始めたわけだ・・・。なんで、このくらいのことがすぐにわからないの?偉い(らしい)専門家さんよ。私でも、一瞬で評価できるぞ・・・。


 答え・・・私の1例、1例を大事に診る、日ごろの臨床活動、基礎・臨床研究の賜物です。指導してくれた日・米の優れた恩師らに感謝したい。私は、まだまだ未熟ですが・・・。


 ・・・ということで、日本人の高齢者で、基礎疾患を有する人への新型ワクチン接種は、先の私の提案どおり、「中断」の方向になりそうですね。


 P.S; さて今まで、超多忙の合間を縫って書いていた、インフル・ネタのシリーズでは、皆様に精度の高い情報分析・深層を示せてきたかと思います。

 少しでも、お役に立てればと思ってきました。でも、励ましもないし、正直、心が折れてしまいました・・・(笑)。いわゆるバーンアウト症候群というやつです。

 
 まあ、もう必要なことは書いたかなと・・・。

2009-11-22 11:00:00 ihepの投稿

ヒトES細胞の臨床試験・・・ヒトiPS細胞の臨床応用の「試金石」

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【11月20日 AFP】米国の研究グループが19日、
米食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)に
ES細胞(胚性幹細胞)を使った臨床試験の認可申請を提出した。
認可が下りれば、ES細胞を用いた治療法が一歩、医療現場に近づく。

 申請を行ったのは米バイオベンチャー、
アドバンスト・セル・テクノロジー(Advanced Cell Technology)の研究グループ。
黄班変性症の一種スタルガルト病で視力障害のある患者12人に対して、
ES細胞を用いた臨床試験を行うという内容だ。

 スタルガルト病は光を受容する網膜色素上皮(RPE)細胞が失われたために
視力に障害が出たり失明する病気で、現時点では治療法が見つかっていない。

 臨床試験では、スタルガルト病患者の眼球にES細胞由来の網膜細胞を注射して、
RPE細胞を補完するという。マウスで行った実験では、
この治療法が有効で副作用もないことが確認されているという。

 研究グループのロバート・ランザ(Robert Lanza)氏は、
「長年におよんだ研究や政治的議論の末、われわれはついに、
ES細胞の潜在的な医療価値を示す寸前の所まで到達した」と臨床試験の意義を述べ、
「医療現場は臨床試験の大成功を心から待ち望んでいる」と話す。

 FDAの認可が下りれば、来年初めにも臨床試験を開始する予定だ。

■ 待たれるES細胞の臨床試験

 ES細胞を使った臨床試験の認可申請は、今回がまだ2例目だという。

 バイオ企業ジェロン(Geron)のプレスリリースによると、
最初の申請は脊髄損傷に関する臨床試験だったが、FDAがこれを保留にしているため、
2010年第3四半期以前に臨床試験が行われる可能性はないという。

 このほか、マサチューセッツ(Massachusetts)州の企業が、加齢性の黄斑変性症について、
同様の臨床試験の認可申請を行う予定だという。(c)AFP/Mira Oberman



コメント:


 これらのヒトES細胞での臨床試験開発をFDA(米国食品医薬品局)はどのような基準をみたしていけば、前へ、前へと進めて、最終的に臨床での使用が承認されるのか?ポイントは、ここでも「癌化」の回避。上記のジェロン社の試験も、実質上、ここで止まっている。

 ただ、アドバンスト・セル・テクノロジー社がやろうとする「黄班変性症の一種である「スタルガルト病」であれば、様々な理由で、そこそこ、うまくいきそうな気配。


 ヒトiPS細胞の臨床応用(細胞移植など)は、この上記の動向次第といっても過言ではない。

 むろん、その前に、癌化リスクを極限にまで減少させた高品質なヒトiPS細胞を樹立し、標準化する作業が必要。

 そして、その高品質なヒトiPS細胞(各、個々の患者由来)から正常な各種の細胞へと、きちんと分化誘導させる。

 ここまで、できれば、あとは、米国FDAの認める、ヒトES細胞での臨床試験開発プロセスに「便乗」することになろう。なお、この上記のヒトiPS細胞ならば、免疫拒絶も心配無い分、ヒトES細胞よりも臨床では、より理想的である。

 




2009-11-22 00:00:00 ihepの投稿

記事執筆500回記念; 明日という日はミステリー、でも、今日という日は「贈り物」・・・

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ヒトiPS細胞研究・・・。


 こんな研究を、ましてや「こうした基礎の実験研究」を、私が始めるなんて、日本での所属大学の周囲はもちろん、私ですら、少なくとも3年前には思っていませんでした・・・。


 でも、2年近く前から始めて、着想と運が良かったのか、最近、良い研究成果が出始め、論文や特許申請などの形で、それらが実を結びつつある。そして、臨床応用のためのトランスレーショナル研究へと、さらに駒を進めようという段階・・・。


先日、ハーバード大学の同僚から届いたメールに次の激励のメッセージがありました。・・・Now, you can play a game.

 

 実に、粋な表現だと思います。。。iPS細胞研究の現状を「ある程度」わかる人には、この表現の含意が、なおさら、よくわかるかと。


そして・・・同時に、メールの下の方に、次のような素敵な言葉が書かれてました・・・。

Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
But today is a gift.
That is why it is called the present.

―Master Oogway, Kung Fu Panda

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