2009-10-21 19:34:42 ihepの投稿

新型インフル1週間で445人入院 依然流行が拡大

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 厚生労働省は21日、新型インフルエンザで14日から20日までの1週間に入院した患者は445人(速報値)だったと発表した。前週は506人(速報値は364人)で、引き続き流行が拡大しているとみられる。

 19歳以下の入院患者が394人と全体の9割近くにのぼり、中でも5~9歳が181人と目立つ。厚労省感染症情報管理室は「まだ増えると推定される。多くの患者が小児であることが今回の新型インフルエンザの特徴だ」としている。

 入院患者の中で基礎疾患があるなど重症化のリスクの高い人は162人で、急性脳症になったり人工呼吸器を着けたりした患者は34人だった。

 集団感染について、厚労省は今回から、流行規模の広がりを考え集計基準を変更。これまでは、感染者や感染した疑いがある患者が「学校と医療・福祉施設で2人以上」いる場合を集計対象としてきたが、これからは「医療・福祉施設で10人以上」に絞ることにした。

 この新基準で18日までの1週間に確認した集団感染数は、医療機関と社会福祉施設などを合わせ209件(速報値)。都道府県別で多かったのは東京の53件のほか、北海道34件、大阪20件、愛知と兵庫が13件だった。

 また、新型を含むインフルエンザが原因で17日までの1週間に休校や学年・学級閉鎖の措置を取った教育関連施設(小中学校、高校、保育園、幼稚園)は前週の約1・3倍となる8534施設だった。(共同)


 

コメント:


 まあ、これから当分の間は「沈静化」することは、ないと思いますよ。

季節インフルも、そろそろ、「ご活躍」の機会を伺っておられますし。


 日本の景気回復と第1波の沈静化・・・どちらが早いでしょうね?

前者は「(速くて)来年の後半以降」ですけれど・・・。


 なお、今日は、ワクチンの「政治問題」を書こうかと思いましたが、当分は止めておきます。ここですらまだ書きにくい、非常にデリケートなネタを含みますので・・・。


 







2009-10-20 18:44:01 ihepの投稿

接種回数20日にも公表;ただいま出張中ですが・・・それでも、書かねばならない新型インフルネタ

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 長妻昭厚生労働相は20日午前の記者会見で、
新型インフルエンザの国産ワクチン接種を従来必要とされていた
2回から1回に変更する対象者の範囲について、同日中にも厚労省方針を公表する考えを示した。

 厚労相は「今の時点でわれわれが考える(1回接種の対象範囲についての)見解と、

(接種回数の判断を先送りする対象者について)今後、どういう手順で精査するかの道筋を示す」と述べた。


 19日夜に開かれた専門家らの会合では、健康な成人200人の臨床研究結果から、

医療従事者は1回接種でも良いとの方向性が示された。

一方、妊婦などその他の対象者について厚労省は、小規模な臨床研究を実施する方向で検討している。

 厚労相は「(医療従事者を1回接種にすることに)異論はなかったと聞いている」と述べた。(共同)



コメント:


 マア、ネコも杓子も、ワクチン・ワクチンと大騒ぎ。

医療従事者(医師、看護師(茄子)でも、出張先の宿泊先のHotelでNews見てたら「これでほっとしました。」というコメント。


 だったらいいねえ(笑)。もう「免許剝脱」ものだな(笑)。

こんなのがいるのは、まあ「想定外」だ。

 


 で、前の記事で1回接種のことを少々、皮肉ぽく、私にしては「あっさり」書いたけれど、これは「1回接種」の根拠となる臨床研究が、あまりにも、?だったから。・・・もう、けだるくなりましてね・・・。


 200人くらいの研究でというだけではない、1回接種と2回接種の比較研究でもないから、もう、こんなのを根拠に、今回の「第1波」くらいのものに対して必死のパッチで、ワクチンだ、なんだと、言うのなら、なんで今にも、命が危ない「がん患者」への未承認薬(海外では承認)を「1括承認」しないんだ!


 それと、話をもとにもどして、ワクチンについてだが、この新型インフルは「肺」でかなり増殖するというのが「季節」インフルとは大きく異なる点。・・・前にも、何度か書いたけど・・・。だから新型は「季節」よりは肺炎になる確率が高い。

 

 今回のワクチンは「予防」の効果はそれほどではなく「重症化」を防ぐためと、報道されている。


 では本当に、今回のワクチンは重症化を防ぐのか?

答えは?だ。防げたとしても、「それほど」でもなかったという程度になる可能性が高い。


 上記の「新型は季節より、肺で大いに増殖する」という理屈から言って、もし「第1波」用対策として今のワクチンを打つなら、「肺炎球菌ワクチン」を同様に打つほうがいい。これで初めて、ようやく「重症化予防」効果が、満足のいくレベルに達するだろう。(ただし、この部分は自費診療になるから・・・この辺りなんとかしろよ、新政府)


 でも、ここまでしてまで打たなきゃならない人は限られている。

すでに1回罹った、日本の234万人の方々は、打たんでいい。

 これからは、まだ罹ってない「妊婦や基礎疾患のある人など」が優先でいい。

ただ、特に彼らには肺炎球菌ワクチンとの同時接種がなされるべきだ。


 ちなみに、今までの日本の死亡率を明らかにしておくと、現時点で「234万分の27」だ。(あとは、各自で計算してくれ)。


 ちなみに、全世界では0.2%前後である。日本がいかに、新型インフル関連死亡者(死亡率)が少ないか、理解できよう。


 そうこうしているうちに、前から私が警戒している「第2波」(強い病原性)への「新型の変身」が着実に進んでいる。

 私は、最悪のシナリオをベースにして、打てる対応をするだけです。


必要以上に心配しなくていい。薬、新しい治療法の準備は着々と進んでいる。


                                          以上

2009-10-17 10:32:41 ihepの投稿

国産ワクチン1回接種に変更 新型インフルで専門家合意

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 これまで2回の接種が必要とされていた新型インフルエンザの国産ワクチンについて、厚生労働省の意見交換会に出席した専門家らは16日、13歳以上については妊婦、基礎疾患(持病)のある人など高リスク者も含め、基本的に1回接種とすることで合意した。1回で効果が出たとする臨床研究の中間報告を受けた結論。

 これを踏まえ厚労省が接種回数を決定するが、回数が減れば、より多くの人にワクチンが行き渡ることになり、優先対象者以外も接種を受けられる可能性が高くなった。また、19日から始まる医療従事者への接種を皮切りに、妊婦や持病のある人、1歳から小学校低学年の子どもなど最優先グループに対して順次進められる接種のスケジュールも、当初の予定より早まる可能性が出てきた。

 会議に出席した政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会委員長の尾身茂自治医大教授は「今回の国産ワクチンは、健康な人では1回接種で十分な免疫反応を起こす効果が非常に強い。優先順位に入っていない人にも接種できる可能性があり、国民全体にとって朗報だ」と話した。

 臨床研究は健康な成人200人が対象。通常量の0・5ミリリットルを接種した場合、1回で78・1%の人が免疫を期待できる抗体を持つなど、国際的な評価基準を満たす結果が得られた。

 意見交換会では、13歳以上には何らかの基礎的な免疫があるため、1回の接種で免疫の指標である抗体価が上昇したとの見方が示された。さらに妊婦や持病のある人でも同様の効果が期待できると結論づけた。1~12歳は従来通り2回接種とし、持病のある人の中でも免疫不全など著しく免疫が低下している人は2回接種が必要とした。

 現在、厚労省が示している接種開始時期の目安では、医療従事者の後、妊婦と持病のある人が11月初めから、1歳から小学校低学年の子どもが12月後半から、1歳未満の乳児の保護者らが年明けからとされている。

(共同)



コメント:


 どうしても、「新型」のワクチンを接種してもらいたい方は、いるでしょうね。

ただし、それでも「国産」に限る。

・・・といっても「偽装」されれば、わかりませんね・・・。


 なお、もうすぐですが、「季節のワクチン」も1回で、計2回(2種類)が望ましいと喧伝されますよ。


 



2009-10-16 09:02:20 ihepの投稿

これで十分?:新型ワクチン副作用を調査へ 厚労省、医療従事者の2万人

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 厚生労働省は15日までに、新型インフルエンザの国産ワクチン接種を19日から最優先で受ける医療従事者約100万人のうち約2万人を対象に、副作用の発生頻度などを調べる方針を固めた。

 11月以降に実施される重症化リスクが高い基礎疾患(持病)のある人や妊婦らへの大規模な接種に備え、新型ワクチンによる副作用の傾向を把握するのが狙い。国立病院機構が運営する約70病院の協力を得て、早い時期に接種を受ける医師、看護師らについて、神経障害や呼吸器障害などの重い副作用に加え、軽い発熱などの発生状況も報告してもらう。

 厚労省によると、今後、持病のある人などへの接種が進むと、接種後に何らかの理由で病状が悪化するなどした場合に、因果関係が不明でも副作用として報告されるケースが通常の季節性インフルエンザのワクチンよりも増える可能性がある。

 ワクチンが原因の可能性が高い症例を集めるため、報告は接種から3週間以内に起きた症状に限定する。季節性のワクチンとも比較し、専門家の意見を聞きながら新型ワクチンの性質などを評価。これを基に新型ワクチンの副作用を判別する基準を整え、今後発生する副作用症例の分析に役立てるという。(共同)


コメント:


 「医薬品の市販後調査」は原則として、全例調査をすべきなのです。

今回のワクチンのケースでも同様。


 たとえば、ワクチン接種されて、3週以内に不幸にも、交通事故で死亡したヒトでも、最初は「死亡者」に入れて、検討後、省いていき、最終結果をまとめる。


 最初から、(意図的であれ、そうでなくても)省いていたんでは、あとで、さっぱり解析できません。バイアスがかかります。


 こんなふうに、「1例、1例のケース」を大事に扱うのが基本。

これこそが、副作用(特に、予期できない副作用)のシグナルを検出し、薬害を防ぐ、唯一の手法なんです。


 今回、幸いにも「実験台」は、一般の方とは異なり、医療従事者なので、100万人の報告なんて、少々人手をかければ、案外、苦労せずに解析できますよ。

 2万人解析でも、ある程度、意味のある結果は出ますが、先に述べたような微少なシグナル検出ができるか否かは、少々?ですし。


 まあ、調査に金をかけないで最初に変な「節約」をすると、あとで、大変なコストがかかります。




 





2009-10-15 00:32:09 ihepの投稿

米国での仕事絵日記 3:米国における人物評価のスケール

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 今回の記事については、絵は、無しねm(u_u)m


米国の大学や企業での人物評価のスケールを紹介しておきますね。


 米国の大学や企業では、本当に雇っても良いと思うくらいに優れている人物には、まず、自分と周りの経験からも、ほぼ「Exceptional」とか「Outstanding」という表現がなされます。


 日本では「Excellent」なんか言われたら、もう大喜びでしょうが、もう1つ「押し」が弱いという意味を含むことがあります。さらに、言い方にもよりますが「Very Good」は、「Very Good, but・・・」(雇うのはやめた方が良いというメッセージ)を含んでいることもあります。


 以下で、評価のスケールを書いておきます。


 研究費獲得の際の研究提案書の評価スケールですが、日常生活でも、だいたい、こんな順番です。ご参考まで!



1. Exceptionally strong with essentially no weaknesses (Exceptional)
2. Extremely strong with negligible weaknesses (Outstanding)
3. Very strong with only some minor weaknesses (Excellent)
4. Strong but with numerous minor weaknesses (Very Good)
5. Strong but with at least one moderate weakness (Good)
6. Some strengths but also some moderate weaknesses (Satisfactory)
7. Some strengths but with at least one major weakness (Fair)
8. A few strengths and a few major weaknesses (Marginal)
9. Very few strengths and numerous major weaknesses (Poor)

2009-10-14 04:27:19 ihepの投稿

米国でのお仕事絵日記 2;キター、論文アクセプト

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さきほど、ヒトiPS細胞研究の論文が、某 一流誌にアクセプトされた。


こういうのは、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!・・・って書くのかな。

明日あたりにも、またまた、待ち遠しいのがあるんだけどね・・・。


これで、京大の山中先生は、数年以内に100%、ノーベル賞を取れるでしょうネ。

まあ、それはそれとして、患者さんの治療に役に立つでしょう。

・・・そういう研究ネタです。


・・・ということで、ボストン滞在中には必ず食べる「リーガルシーフード」(ボストンでのシーフードの老舗の店)の「ロブスター」君も、「どこからでも、かかって来いや!」と言っております(*^o^)乂(^-^*)




人生…いきあたり、ばったり!



ちなみに、お店では、このロブスターは「時価」です(笑)。

いつも「クラムチャウダー」と、白ワイン(CA ワイン)と一緒に頼むので、スモールですし、そんなに高くはありません。店員さんのサービスも、スマートです(市内に、いくつか店舗がありますが、MITの近くの店の店員の女性は、かなり好みです(・∀・)・・・彼女と同格のセンスを持つ飲食業の女性は、日本で1人しか知りません)。


ハサミのところにおいてある、溶かしバターに、つけて、いただきます。

ただ、このごろ、日本人観光客が、前にもまして訪れるそうで、「醤油」を要求されると店員のお兄さんが言ってました。私は、溶かしバター派です。


いっつも、綺麗に中身を完璧に食べるので、店員に褒められます。

癒着を剥離するときの技術が、少々、役に立っているようです・・・。

芸は身を助ける(笑)。



2009-10-13 05:49:25 ihepの投稿

マダ、来ねえ・・・そらそうよ

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米国では10月12日は、Columbus Day (コロンブス デー)という祝祭日。

今、思い出した・・・。

そりゃ、今日あたりに来ると思ってた投稿論文の結果は、来ないわな(笑)。


まあ、日本時間ならば、14日の午前3時前後に知らせが来るのだろうよ・・・きっと。

さっきまで、向こうで教えるための教材の作成と、研究費獲得構想を練って、待ってたけどな・・・。


ああ、お腹がすいた。









2009-10-12 19:18:11 ihepの投稿

米国ボストンでのお仕事絵日記 1

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 長らくお待たせしました。(まあ、そうでもないか・・・)

お仕事絵日記です。

先月、ボストンのハーバード大学医学部に仕事にいった際のもの。


 今日は、そのときに投稿した「ヒトiPS細胞研究論文」の結果を待っているので、ようやく、時間がつくれました。


下は、フェンウエイ球場付近の写真。

ハーバード大学医学部のある「ロングウッド」のキャンパスからは、近いです。

いわずと知れた「ボストンRed Sox」の本拠地。




人生…いきあたり、ばったり!


 今、iPS細胞を化合物だけで創る試みが世界中で激しく行われています。

その本命の1つとして「Rep Sox」という物質を使えば、山中4因子のうちのSox2は不要になることがわかっています。

 ちなみに、このRep Soxは「Red Sox」から拝借して命名されたものです。


 なお、最近では、TGFβ阻害剤の1つが、このRep Soxと同じような働きをすることがわかっています。まあ、これを使えばiPS細胞の作製効率性もあがりますがね・・・。安全性は担保できるのかといえば???です。


 また、このような化合物だけで、iPS細胞を創れれば、癌化リスクを極限にまでさげることができて「安全・安心」だと思われていますが、実は、そうではないのです。


変なクスリ(笑)を身体の中に入れたら、何をするかわかりませんよ・・・。


 こういうことを踏まえて、ヒトiPS細胞の癌化リスクを評価する方法と、その癌化を回避する方法を示した論文の可否を待っているところです。

2009-10-12 14:33:17 ihepの投稿

新型インフルの(日本での)変異の現状を読む!関西TV(9月7日) VS 日本経済新聞(本日)

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ここでも再三、指摘しているように、新型インフルの変異は極めて重要な問題である。


日本国内では、実際のところ、どうなっているのだろう?


まずは、京大の知人の学者が教えてくれた、関西TVの報道番組(ニュース・アンカー)での9月7日時点での報道(番組HP参照)では、以下のとおり。


「感染拡大が続くなか一番警戒されているのが、ウィルスの突然変異です。
変異が起こると強毒性になる可能性があるのです。 製品評価技術基盤機構の研究所では、

新型ウイルスの遺伝子を調べ、危険な「変異」が起こっていないか監視しています。

新型ウイルスは、すでに変異が起こっていて、日本国内だけで20種類近くに分かれるといいます。

遺伝子配列をたどると、新型ウイルスは各地で感染が広がるたびに、変異する機会を得ているのです。
ウイルスの変異は大きな脅威を秘めています。


それは、今、インフルエンザの治療に使われているタミフルが効かなくなるかもしれないということです。幸い今のタミフル耐性ウイルスに感染を広げる力はありませんが、本格的なインフルエンザのシーズンを控え、より強いものに変異する心配が高まっています。 」


上記の番組は、私も、たまに関西主張中には、実家での録画を、見ることがある。

報道の切り口および質は、高いと個人的には思う。



次に、本日(10月12日)の日本経済新聞の科学面の記事。


「新型ウイルス 変異なし。感染研 ワクチン効果期待」という見出しである。

この分野の権威の田代氏(私が、先生を先生と書かないときは、・・・、わかりますね?)の講演かららしい。


「WHOのネットワークを通じて、世界各地の新型ウイルス1~2万株を調べたところ、

すべてのウイルスが遺伝子的に均一な性質を保っていた。

大きな変異が確認されたのは3株だけだった。だから、少なくとも現段階では、新型ワクチンは効く」


 まず、WHOを引き合いに出すのはいいが、彼は委員だし、

1~2万株って、随分、アバウトな言い方ですね。

もう少し正確に、たとえば、約1万5千株の調査とか、なぜ言えないのか?

まあ、自分でやってるわけじゃないからね(笑)。


 ・・・で、大きな変異が世界規模で、3株あるのか。これを、少ないと言いたいのでしょうね・・・。

まあ、1万分の3なら、「少ない」のでしょうよ(彼的には)。


でも、その大きな変異が、どこの地域で起こっているのかが重要なはずですがね。

たとえば、このごろ、なぜか、無視されているH5N1(強毒性の鳥インフル)の

感染地帯でなのか否かの情報は非常に重要なのです。


総じて今日の日経新聞の報道は、見出しのとおり「ワクチン」効果を強調し、

誘導するような「政治的配慮」が伺えます。


私は、報道としては、上記の「関西TV」のほうに、軍配をあげますね。

そりゃ、今のところ、大丈夫といいたいですよ。

でも、もう、悪い方向への兆しは、見えていますから。


2009-10-11 00:24:08 ihepの投稿

今年の世界の大学ランキング・・・今年も世界1位はハーバード、さて東大・京大は?

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東京大学は前年比3ランクダウンの22位、京都大学は25位で変わらず、大阪大学は1ランクアップの43位──。世界の大学ランキング2009年版「2009 THES-QS World University Rankings」(source:QS Quacquarelli Symonds)が、2009年10月8日までに発表された。


この大学ランキングは、各大学を大学人や企業からの評価、論文の引用回数、学生1人あたりの職員数などを
もとに評価したもので、Time誌の「Time Higher Education」が毎年行う、まあ、フレンチのミュシュランみたいな「権威」のあるランキング。


1.他の学者による評価点。
2.企業からの評価点。
3.教員/学生数による評価点。
4.論文引用数/教員数による評価点
5.外国人教員の割合のによる評価点。
6.外国人留学生の割合による評価点。


ちなみに「アメブロのニュース欄」があるが、注目記事なので見たら、上記の2を「就職」と書いていた。これは間違いだろう(笑)。彼らは、いつものことだが、元の英語の原文を読んでいないのだろう。


それはさておき、各大学の関係者は「まあ1つの基準」であり、一喜一憂はしないと口ではいいながら、かなり気にしている(笑)。とにかく世界のトップ10に入りたいと公言するのは東大(笑)。


東大・京大など、案外低いのは、国際性に関連する評価のせいであり、5と6の点が低いからである。

特に、これらの大学の教官で「外国人」教官が何人いると思う?

まっ、そういうことですよ(笑)。


ちなみに、研究機関としての大学を数字で評価できるのは、上記の評価項目なら、まあ、4くらいなものだと思っている。この点数だけなら、東大の論文指数は70で、京大の論文指数は85.

阪大の論文指は68.東北大の論文指数は58。 北海道大の論文指数は64。
九大の論文指数は63。 名古屋大の論文指数は61。
早稲田は23、慶応は28.


・・・ということで、(理系・文系とわず総合的に)研究だけなら、京大が日本国内トップなんですね。

まあ、この京大の位置は、iPS細胞研究が大きく貢献しているだろう。


ちなみに、私の専門分野の医学・生命科学分野のカテゴリーでは、以下のとおりである。

自分の勤務先は、総合順位に比べて大幅に上がっている。

まあ素晴らしい(というか、7位なんてびっくりだ。正直、個人的には何の冗談だ?と思っている。)。


・・・ということで、総合順位を下げているのは、他の分野のおかげだろう(笑)。


1位のハーバード大の医学部でも研究・教育しているが(客員で)、東大と「学生の質」という点では「平均的には」変わらないと個人的には思う。研究(上記の評価項目なら主に4に相当)は、医学・生命科学での更に細かい分野でみれば、ほぼ同等の分野もあるが、圧倒的に負ける分野(笑)も多々ある。「国際性」は、まだまだ?だし。

なのに・・・総合的には、東大は、7位かよ?(笑)。


総じて、このランキングは、まあ「印象度」だな。



※「Life Science & Biomedicine」世界トップ50(カッコ内の数字は08年版の順位、一番右の数字は1位を100とした時の相対値)

1位(1)Harvard University 100.0
2位(2)University of Cambridge 90.6
3位(5)University of Oxford 84.1
4位(6)Stanford University 79.9
5位(4)University of California, Berkeley 79.2
6位(3)Johns Hopkins University 76.2
9.3
7位(15)東京大学 75.2
8位(8)Massachusetts Institute of Technology 71.2
9位(7)Yale University 67.6
10位(10)McGill University 62.3

11位(13)University of Toronto 61.8
12位(9)University of California, San Diego 61.7
13位タイ(24)京都大学 61.5
13位タイ(26)University of Melbourne 61.5
15位(27)University of Sydney 60.2
16位(14)University of British Columbia 60.1
17位(11)Imperial College London 59.1
18位(11)University of California, Los Angeles 58.8
19位(19)Peking University
20位(17)National University of Singapore 57.4

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