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2009-10-31 11:23:08 ihepの投稿

新型インフル:海外ワクチンに関する専門家のあまり報道されていない見解

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最近の都内での学会における専門家らの議論の要旨です。


1.まず、日本でのワクチン生産本数に限りがある中で、

海外のワクチンを特例承認で輸入することが決まった件について・・・


東大の河岡教授は「委員会で突如出てきた話で、国内産とかなり違う」。


 2.板村室長曰く、「国産で足りないのを補うのだと思っていたら、

2社ともアジュバントが入っているし、抗原が培養細胞由来のものもある。

 米国で、今、新型インフルエンザワクチンの予防接種が始まった。

しかし、そこで使われているのはアジュバント無しのスプリットワクチン

(注; 日本の季節性ワクチンと同じもの)だ」。


3.河岡教授;「今の輸入ワクチンは筋肉注射なので、

(皮下接種しか認めていない)日本において、

小児に使えるかという点でも問題がある」。


・・・と、まあ、こういう情報を、こそ、正確に報道しましょうね。

マス・メデアの皆様。

2009-10-30 20:06:56 ihepの投稿

重症インフルにスタチン効果か 死亡する確率が半分

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 【ワシントン共同】血中のコレステロールを下げる薬「スタチン」を服用している人がインフルエンザに感染した場合、症状が悪化して死亡する確率が、服用していない人の半分になるとの研究結果を米オレゴン州保健当局の研究チームが29日、フィラデルフィアで開催中の米国感染症学会で発表した。AP通信などが伝えた。

 重症インフルエンザ患者に対する新たな治療薬としての可能性を示す成果。米国の専門家は「優先して効果を調べるべきだ」と訴えている。

 研究チームは2007年から08年にかけ、季節性インフルエンザに感染し入院した2800人を調査。スタチンを服用していない患者約2千人のうち3%は入院の翌月までに死亡していたが、高脂血症などのためスタチンを服用していた約800人は、心臓病などの健康問題を抱えていたにもかかわらず死亡率が半分だった。

 インフルエンザは、患者の免疫機能がウイルスに過剰に反応して重症化する場合があるが、スタチンはこの反応を抑える可能性があるという。

 スタチンは遠藤章東京農工大特別栄誉教授が発見した物質の総称で、現在国内外の製薬会社が高脂血症薬として販売している。



コメント:


 このスタチンに、あるクスリを2つ併用すれば、今の新型インフルであれ、鳥インフルであれ、それぞれの「変異型」であれ、絶大なウイルス減少効果が得られる(試験管と感染動物レベル)。・・・というのを世界初で示したのは私!。(ここで、かなり早い段階で、「新しい治療法が・・・」と書いてたでしょう。これですよ。)


 もう、バラしておきますが、なぜバラすのか?


 ヒトiPS細胞研究論文などなら、速攻の厳正な審査の上で一流誌に受かるのに、コメント冒頭の私のインフル論文は、なぜか異常なくらいに審査に時間がかかっている間に(ある審査員からの理不尽な「時間のかかる」追加実験しろなどの要求・・・)、上記の研究グループが学会で公表したからです。(まあ、この世界は学会発表<論文発表ですけどね。)


 私の研究内容は明らかに審査途中で、1部パクられていますね・・・。

書類上の証拠はありますよ。嫌らしいですね・・・学者の世界は!

 まっ、こういうことは、たまに、起こります。倫理観のない、「ボケ」は、どの世界にもいますし。


 まっ、これで更に「スタチン単独でのインフル重症予防効果」という点では、特許を取れないでしょうが、そんなもん構いません。

インフルで「商売」するつもりは、一切ないので・・・。

 まあ、それにスタチン単独ならば、「重症化予防」は、さほどではないしね。


なお、併用するクスリとのことでは戦略的に用途特許は、イケルようですが。

さて、そのクスリとは何でしょう?(笑)。

 

 近いうちに、わかりますよ。「第2波」(タミフル耐性タイプあるいはハイブリッド型)用の切り札として用意してるので、今の「第1波」用では、なるべく使いたくないけれど・・・。




2009-10-29 00:10:39 ihepの投稿

季節性をやや上回る発生率 新型ワクチンの副作用

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 厚生労働省は28日、今月26日までの1週間に新型インフルエンザワクチンの接種を受けた医療従事者では、重い副作用の発生率は0・0007%で、昨年度の季節性インフルエンザのワクチンによる発生率0・0003%をやや上回ったと発表した。

 ただ、厚労省は「医療機関に積極的な報告を求めているためで、副作用の発生頻度は季節性と同水準」とみている。

 厚労省によると、接種を受けた人は推定で約85万人。重い副作用症状が出たのは6人で、症状はアナフィラキシーショック、吐き気、発熱など。これとは別に、じんましん、接種部位の痛みなどの軽い症状の報告が75人からあった。

 昨年度の季節性ワクチンでは約4740万人が接種を受け、重い副作用報告は121人だった。

 厚労省は11月中旬をめどに、10月に実際に接種を受けた人数を集計し、副作用発生率の確定値を公表する。その後も1カ月ごとの数値を公表する予定。(共同)



コメント;


 ということで、やはり、元気な一般の方は、無理してまで接種する必要は、ありません。なお、次は、今回の接種者のうち、どれだけ新型に罹ったかに関するデータを見るのが楽しみです。


 ところで、ヒトiPS細胞研究の論文を、先ほど、某 一流誌に、また投稿しました。

まあ、まもなく、前に投稿した非常に重要な論文の結果が来るでしょうが、その間を縫って、書き上げた論文です。受かればいいな。

 

2009-10-28 07:46:58 ihepの投稿

各国の新型インフル臨床現場から:ECMOの適正な緊急配備措置を!

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 一流誌であるJAMA(米国医師会誌 オンライン版10月12日)に、新型インフルエンザに関する次のような報告がある。


 カナダのICUでは、一度に40人もの患者が数週間にわたり生死の境をさまようほどの状況が生じた。典型的なケースでは、発病から入院までが4日間で、入院後、急速に重症化し、48時間以内にICUに搬送された。重症患者の80%以上で人工呼吸器が必要となり、ショックや臓器不全も多くみられ、入院から1カ月後までに14.3%が死亡した。


 ニュージーランドおよびオーストラリアの報告では、肺に酸素を供給する体外循環式膜型人工肺(ECMO)の利用が増えており、これを利用した新型インフルエンザ重症患者は生存率が高いことがわかった。


コメント;


 日本はECMOを世界でも、たぶん一番多く所有しているかもしれない。

しかし、これから年末~年明けくらいにかけて更に強まる「第1波」のパンデミック情況を考えれば、それでも、まだ十分ではないように思う。

 同時に、ECMOを管理する医師らの数も、かなり不足している。


 日本政府は上記の問題を解決するための緊急予算措置をとってもらいたい。


 例えば、ムダな「ダム」の建設を、いくつかストップすればいいでしょう。

まず削る順番としては・・・「八ツ場(やんば)」の「ばんや(番や)!」m(_ _ )m


2009-10-27 12:30:09 ihepの投稿

多くは発熱から早期に脳症 速やかな治療で8割回復

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 国立感染症研究所は26日、国内の新型インフルエンザによる脳症患者は季節性インフルよりも年齢層が高い7歳前後が中心で、ほとんどが発熱から2日後までの早期に発症したとする調査結果を発表した。

 発熱の2日後までに治療薬タミフル、リレンザを投与することにより8割は回復したことも判明。安井良則感染研主任研究官は「症状の急速な進行は止められないが早期治療で回復する。速やかに治療できる医療体制が重要だ」と話している。

 感染研によると、7月6日から10月11日までに報告された国内のインフルエンザ脳症患者は50人で48人が新型と確認された。内訳は7歳が10人と最多。次いで6歳が6人、8歳と10歳が各5人などだった。

 調査できた5~13歳の20人を分析すると、気管支ぜんそくの基礎疾患(持病)がある人が5人、熱性けいれんを起こしたことがある人が6人。20人全員が意識障害を起こし、発熱当日の脳症発症が4人、翌日が11人、2日後が4人だった。

 このうち、不明の1人を除く15人が回復、1人が死亡、3人に知能の低下や手足のまひなどの後遺症が出たという。治療薬の投与は3人が発熱当日、12人が翌日、3人が2日後だった。(共同)



コメント:


 だから、先日、ここでも、早期段階での医療機関の対応を問題にしたんですよ!


 なお、上記の記事のように、私は、この段階(年齢)では、タミフルよりは、リレンザを推奨します。ごくまれに起こる、「タミフル脳症」の可能性を捨てきれないので。


 子供の熱発なんて、日常茶飯事なんですが、時期も時期だし、特に「注意報」以上の地域(たとえば、東京など)で、高熱の子供を見たら「新型」を疑えというような「わかりやすい」指示をだしたほうが、いいかもしれないなと・・・。


 医学部医学科の学生が、「女性を見たら、妊娠を疑え」と教官などから「教わる」ように。

2009-10-26 23:31:36 ihepの投稿

今頃かよ?:ワクチン接種回数で議論 「専門家の意見反映を」

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 新型インフルエンザワクチンをめぐり、日本ウイルス学会が26日夜、都内で開いたパネルディスカッションで「予防接種について専門家の意見が反映される仕組みを作るべきだ」などの意見が相次いだ。

 新型ワクチンをめぐっては、厚生労働省が16日の専門家意見交換会で「1回接種」でいったんは合意したが、足立信也厚生労働政務官(民主)が異を唱え「医療従事者のみ1回、ほかは当面2回」と方針が変更された。

 パネルディスカッションで神谷斉・三重県予防接種センター長は「専門家が1回接種と決めた事を政治的に変える問題ではない」と指摘。1回でも効果があることを確認した臨床研究を担当した三重病院(津市)の庵原俊昭院長は「2回するかは(2回目で)どのくらい効果を上乗せできるかにかかってくる。接種できない人を増やすのがいいのか、多くの人に1回接種するのがいいのかの議論になる」と述べた。

 押谷仁東北大教授は「今のままでは(重症化しやすい)小学校低学年に接種できるのは12月中旬以降。その子たちは流行時期に接種を受けられない」と指摘。神谷センター長は「接種の順位を変える議論を早急にやるべきだが、厚労省に動きが無く、現場は不満を感じている」と批判した。(共同)



コメント:


 普通、一般の方が、学者間のこんな話を「今頃」聞いたら、どんな気持ちがするのだろう?・・・

 

 どうやら、この国では、専門家の意見が反映される仕組みが「無かった」らしい。

今まで、どうしていたんだろうって、思いませんか?


 専門家の端くれ(感染症は、私のサブ・スペシャリテ)から、一言、いわせてもらえれば、「もう、上記のような神学論争はいらないから、早期に、開発中の新薬・新治療法を承認して!」と言うだけです。







2009-10-26 01:48:43 ihepの投稿

米大統領、インフル緊急事態宣言 対応を強化、死者千人超

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 【ワシントン共同】オバマ米大統領は24日、新型インフルエンザに関する緊急事態宣言を発表した。死者が千人を超えるなど患者が急増しているためで、国民に十分な医療を提供し、流行拡大を防止できるよう米政府は緊急対策に乗り出す。

 大統領は宣言で「国家として政府、個人、地域などすべてのレベルで(感染に)備え、大流行に立ち向かうための前例なき対策を取る」と表明した。

 宣言によって、現在の法規制に縛られずに、迅速に治療や予防に必要な対策が取れるようになる権限が政府などに与えられ、患者が急増し病院だけで対応できなくなった場合でも、学校施設や病院外のテントで治療が受けられるようになる。

 またロイター通信によると、米食品医薬品局(FDA)は、塩野義製薬が販売を計画している開発中のインフルエンザ薬「ペラミビル」について、緊急時に限り使用を認めることを決めた。

 米国では9月以降、急速にインフルエンザ患者数が増加。米疾病対策センターによると、米国内の死者数は23日までに千人を超え、入院患者は2万人を超えた。



コメント:


 「米食品医薬品局(FDA)は、塩野義製薬が販売を計画している開発中のインフルエンザ薬「ペラミビル」について、緊急時に限り使用を認めることを決めた。」とある。

 

 私が、ここでも提言したことを、米国は迅速に実行に移すようだ。(インフル新薬の承認の前倒し、あるいは、医師の判断の元での、新規治療法の臨床使用など・・・)


一方、日本は・・・。

2009-10-24 23:57:18 ihepの投稿

足りるのか人工呼吸器?:死亡後に新型感染を確認 神奈川の女性、国内32人目

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 神奈川県は23日、急性心筋炎の疑いで20日に死亡した同県厚木市の女性(51)の粘膜を調べたところ、新型インフルエンザへの感染を確認した、と発表した。新型インフルエンザ感染が急性心筋炎を引き起こした可能性が高いという。基礎疾患はなかった。国内の死者は疑い例も含めて32人目。

 女性は13日、38度台の発熱があり、近くの病院で受診。その後、熱は下がったが、両足に力が入らないなどの症状が続いたため19日に別の病院に入院、翌20日に呼吸困難に陥って死亡した。

 女性は20日にインフルエンザの簡易検査を受けたが、陰性だった。死亡後、新型インフルエンザ感染を疑った医師が、のどの粘膜を詳細(PCR)検査し感染を確認した。 (共同)



コメント:


 日本の迅速診断キットの精度と普及率は、世界トップクラスなんですけれどね。

まあ、それでも、すぐに発見できないケースも、このように存在します。

 急性心筋炎での死亡か。これもそうだが、ウイルス性の肺炎は更に怖い。


 やはり、このままいくと、どうも、年末あたりに、現場で、人工呼吸器の奪い合いが繰り広げられる可能性が高くなってきたな。。。


 





 

2009-10-23 23:36:56 ihepの投稿

<重要> あらためて問われる新型ワクチンのリスク・ベネフィット

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 厚生労働省は23日、新型インフルエンザワクチンの接種を受けた医療従事者について、接種を始めた19日からの4日間で32人の副作用報告があったと発表した。うち呼吸困難などの重い副作用は6人。症状はじんましんなど季節性ワクチンと同様で、いずれも快方に向かっているか回復しているという。

 全体の32人中16人には、気管支ぜんそくや食べ物、薬など何らかのアレルギーがあった。このため厚労省は「アレルギーのある人には適切な準備をし、接種後30分は病院に待機させ、健康状態を確認してほしい」と呼び掛けている。

 厚労省は国立病院機構の医療従事者2万2112人を対象にワクチンの安全性を調査しているが、32人のうち7人がこの中に含まれる。うち4人は両脚の筋肉痛や嘔吐、激しい動悸や意識低下などの重い副作用だった。

 4千万~5千万人が接種を受けたとみられる昨年度の季節性ワクチンの副作用報告121人に比べると報告の割合が高いが、厚労省は「入念に反応を見ている部分があり、単純に比較できない。最初の1週間は比較的安全に接種できたのではないか」としている。(共同)



コメント:


 2万2112人の医療従事者のうち4人が、両脚の筋肉痛や嘔吐、激しい動悸や意識低下などの重い副作用だったわけか。


 新型ワクチンの重篤な副作用は約0.02%くらいで起こる。

5000人に1人くらいですね。

 

 一方、季節インフルのワクチンは、4千万で121人か。

ならば、0.0003%か・・・。


 やっぱり、新型ワクチンのリスク・ベネフィットを考えたら、今回の数値は、容認できるレベルではないぞ。


 それに「単純に(季節の場合と)比較できない」ダト・・・何が?

・・・今回は、しっかり見たから?・・・オイオイ、なんというコメントだ。


では、今までの、医薬品などの副作用調査は、いい加減だったんですかね!

厚生労働省及び医薬品機構の皆様。


 本当に担当が、こう言ったのか?

まあ、言ったのデショウネ・・・。


これ、ものすごい問題発言なんですけどね。。。





2009-10-22 19:42:15 ihepの投稿

なぜ、インフル脳症のイロハを報道しない?:新型インフルで3歳児死亡 29人目、国内最年少

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 東京都は22日、新型インフルエンザに感染した都内の3歳男児がインフルエンザ脳症の疑いで死亡したと発表した。基礎疾患はなかった。死者は国内29人目で最年少。

 都によると、男児は19日夕、38度の発熱とせき、鼻水の症状が出たため自宅近くの診療所を受診、風邪の治療を受け帰宅した。20日午前に体温が40度近くに上がり、同じ診療所の簡易検査でインフルエンザA型陽性と判明、タミフルの処方を受けた。

 20日夕、呼び掛けに応じなくなるなど自宅で容体が急変。別の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。その後、遺伝子検査で新型インフルエンザの感染が確認された。(共同)



コメント:


 まだ、出張先の私ですが、明日、東京に戻ります。


 Newsをちらちら見てたら、「iPS細胞をセンダイ・ウイルスで樹立しえた論文がようやく公表されたようで、今後、特に関係者は、この樹立手法の特許戦略で、かなりの悩みを抱えそう・・・」と書こうとしたところで、上記のNewsが緊急性が高いので優先・・・。


 上記のケース。コレ、最年少記録更新とかを見出しで書いている場合ではないように思います。

重点の置き方を「脳症」にしてもらいたいと考える「先生」は私だけでしょうか?


 新型インフルでの不幸な最年少記録の更新ならば、

ここでも、今後、残念ながら、どんどん更新されていくだろうと書きましたし、

0歳児の死亡もかなり高い確率であり得ます。

・・・が、年齢云々よりも、直接死の「インフル脳症」をもっと深く、市民の皆様に知ってもらいたいなと。

ワクチン報道は、もういいから。


なお、このケース・・・報道された記事の範囲内でしか内容がわかりませんが・・・。

この書き方なら、19日の時点での診療機関の対応は、批判されてもおかしくないなあと思います。

この新型インフル流行の時期の最中で、上記のような診療ならね。。。


 

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