2009-08-13 14:55:53 ihepの投稿

ワクチン輸入は国際視点で 新型インフルで東大提言

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 東京大の生命・医療倫理系の研究者らでつくるチームは12日、新型インフルエンザのワクチン政策に関する論文を公表、政府が輸入方針を明らかにしていることについて「妥当性を広く国際的視点から考えるべきだ」との見解を示した。

 論文は、新型用ワクチンをめぐって国家間で調達競争が起こっていることを指摘。政府に「自国民を保護する使命があるが、一方で日本は世界の中でも高度の医療態勢を備える国でもある。どのような必要性に基づいてどれほど確保するのか、妥当性を広く国際的視点から考えるべきだ」と注文を付けた。

 また、どんな人に優先的に接種するかについては「流行の状況は先進国間でも大きく異なり、日本の実態に即して順番を考える必要がある」とした上で「方針決定には社会的な懸念が大きく、流行前からの情報提供や社会的関心を高めるためのインフラを整備する必要がある」と指摘した。

 さらに「ワクチンを輸入する場合は、入手時期のみでなく、臨床試験の質を踏まえた判断が求められる」としている。


コメント:


こういう「提言」をする前に・・・。


 4月30日付けで東大病院は、HPで、しかも、病院長名で堂々の新型インフル患者に対する「診療拒否」を宣言していたわけだが、これについての医療倫理学的考察をしてくださいな。


 しかも、そのページは、5月16日あたりで、HPの該当部分は削除されているわけだが・・・。あれは、一般の人々に、かなりの「誤解」を与える文だったよ。



2009-08-12 11:11:00 ihepの投稿

新型インフル:第一三共のインフル薬治験結果、「タミフル」より子供には効果

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 第一三共は10日、臨床試験(治験)を終えた同社製のインフルエンザ治療薬「CS―8958」(開発番号)の結果を発表した。9歳以下の小児患者への投与では、代表的なインフルエンザ薬であるスイス・ロシュ製の「タミフル」より高い効果が示された、としている。

 新薬は吸入器を使って口から吸い込む。小児を対象にした治験では、新薬を1回吸入する場合と、タミフルの小児用ドライシロップを5日間(1日2回)投与する場合を比べた。回復するまでにかかる時間は、新薬1回の吸入の方が短かったという。

 成人を対象とする治験では、新薬を1回吸入する場合と、タミフルのカプセルタイプを5日間(1日2回)投与する場合を比べたが、回復にかかる時間はほぼ同じだった。治験は昨冬、日本と台湾、韓国、香港で実施した。

(日経ネット)

コメント:


 政府(厚生労働省)は、今、ICUにいる4歳の重症例の患児には、「緊急措置」として、治験中のCS-8958を使用してもいいという判断を早急に検討すべき。

 実際の使用では、当然、ご両親へのインフォームド・コンセントを十分にとった上でということにはなるが・・・。


 上記の重症例は、リレンザ(あるいはタミフル)が処方されていただろうが、それらの効果が無いようならば。


 それでもだめなら、ここで「第2波」用に準備してある奴を試さざるをえんが・・・。


 



2009-08-12 05:38:07 ihepの投稿

人生、一寸先は・・・

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人生、一寸先は「闇」。・・・と、よく言われるが、

人生、一寸先は「光」・・・かもね。


ブログのタイトル変えようかな・・・(*^▽^*)

というか、もう、そろそろ・・・。

2009-08-11 23:14:46 ihepの投稿

日本:4歳男児が(新型由来の)インフル脳症 呼吸不安定でICUに

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 茨城県は11日、新型インフルエンザの感染が確認された4歳男児が、インフルエンザ脳症になったと発表した。

 県によると、男児は9日朝からせきの症状があり、10日朝に38・5度の発熱があった。同日午後、救急車で病院に運ばれ受診。けいれん発作や意識障害があり、呼吸が不安定で人工呼吸器を装着した。

 11日に詳細(PCR)検査で新型インフルエンザの陽性が確定し、集中治療室(ICU)で治療中という。


コメント:


 公表ベースでは、国内初の重症例。

早期の回復を望む。

2009-08-10 20:16:48 ihepの投稿

iPS細胞・・・効率性と安全性の狭間

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 新型万能細胞「iPS細胞」の作製効率を、従来の1%以下から最大で約20%に高めることに成功したと、京都大の山中伸弥教授らが10日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。作製効率は、実用化に向けた課題となっていた。

 山中教授は「大幅な改善で意義は大きい。ただがんになりやすく、今後は安全性を高める必要がある」と話している。

 山中教授らはがん増殖を抑えるp53という遺伝子に着目。この遺伝子を人工的になくしたマウスの皮膚細胞に、iPS作製に必要な4遺伝子を“運び屋”となるウイルスを使って入れると、iPS細胞になる効率が約20%に向上した。p53は、4遺伝子を入れる工程を不自然な刺激ととらえ、細胞を自殺や増殖停止に導くため、これまでは作製効率が悪かったと考えられるという。

 安全性向上を狙ってウイルスを使わなかったり、導入する遺伝子を三つに減らしたりする方法でも効率は向上。ヒトの皮膚細胞でもp53を人工的に働かなくすると、同様の結果が出た。

 iPS細胞とがん細胞は無限に増殖できるなど共通点が多く、関連が指摘されていた。今回はがんの増殖抑制という重要な機能を止めており、このままでは患者の治療や新薬研究には使えない。山中教授は「一時的にp53を働かなくするなど工夫が必要だ」と述べた。

 また、これまで完全に分化を終えたリンパ球などからiPS細胞を作るのは難しかったが、山中教授らは今回の手法でマウスのTリンパ球からの作製に成功。将来、採血するだけでiPS細胞を作製できる可能性を示すものだとしている。(共同)



コメント:


 ほかにも、いろいろ報道されている。

まっ、予告したように出たでしょ・・・論文が。

まあ、報道解禁まで時間あったから、内容は書かずにいたけれど・・・。


 まあ、今回のは簡単に言うと「今までだったら作製効率は悪かったけど、(特に3因子での場合ですけど)90点くらいの質の高いiPS細胞はつくれた。でも、効率のみを重視すれば、50点未満のiPS細胞ができちゃう。


 ・・・そこで、「一時的にp53を働かなくするなどの工夫」を行えば、効率と安全性が、以前よりは両立するだろうなということ。要は、とりあえず、50点のiPS細胞クンを、夏合宿でしごきあげて、90点クンに成長させれば、いいわけ・・・。


 進歩は進歩だけど、でも、それだけで本当にいいの?って、心配性の私は思うだけのことですが。


 いろいろな評価が、書かれてるけれど、私は「がん細胞」を、更に深く理解するための「iPS細胞」に関する知見が出たねという感じです。

2009-08-09 13:28:41 ihepの投稿

欧州でのお仕事、徒然絵日記 番外編も完結

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スペインからイベリコ豚の生サラミ「サルシチョン」。

様々な部位が入っており、味、食感ともなんとも言えず後をひく美味しさです。
ワインのおつまみには、もってこい('-^*)/



人生…いきあたり、ばったり!

イベリコ豚は、グリルより、ハムとか、こういうもののほうが、良かったよ。

個人的には。

2009-08-08 18:30:13 ihepの投稿

心臓の修復・再生・・・iPS細胞利用か、それ以外の方法か、それとも・・・

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 7月下旬に発行された2つの論文だが・・・今後の再生医療の方向性に影響を及ぼしそうなので、ちょっと、記載しておくよ。


[損傷した心臓、iPS細胞による修復に成功]

心臓発作で破壊された組織の一部を、結合組織細胞から誘導された幹細胞を使って修復することに成功したと、米ミネソタ(Minnesota)州のメイヨークリニック(Mayo Clinic)の研究チームが20日発行の学術誌「Circulation」に発表した。

今回マウスで行われた実験は、心臓病を多能性幹細胞(iPS細胞)を使って治療するという初めての試みで、患者の心臓を、心臓移植によってではなく患者自身の細胞を使用して修復できるようにすることを目標としている。

チームはまず、結合組織細胞など形成に関与している線維芽細胞を、将来心臓の筋肉に分化する幹細胞になるよう、遺伝子的に再プログラミングした。これらの細胞をマウスの損傷した心臓に移植してみると、4週間以内に、構造的な損傷の進行が止まり、心臓発作後に失われていた心筋の動作が再開され、損傷個所の組織が再生されたことがわかった。 

幹細胞は、再生医療などの現場で注目され、2007年にはヒトの皮膚から人工多能性幹細胞を作製することにも成功しているが、こうしたiPS細胞の臨床試験はいまだに認可されておらず、実際の治療が行われるようになるまでには数年以上かかる見通しだ。
(AFPBB News)


・・・という、iPS細胞論文が出たと思ってたら、次のような論文。


「幹細胞使わず心臓組織を再生 動物実験で効果 米研究」


幹細胞を使用することなく、成長因子の注入でマウスの心臓組織の再生を促進し、

心機能を向上させることに成功したとの研究結果が、24日発行の米科学誌セル
(Cell)に発表された。心疾患治療における突破口となる可能性がある。

心臓の弱い患者や遺伝的に心臓に疾患を持った子どもが心臓発作を起こした場合、

通常であれば、その後心臓組織は再生しないとされている。

研究者らは、NRG1と呼ばれるタンパク質を1日1回、12週間にわたって、心臓発作後の

生体マウスの腹膜腔に注入した。その結果、「心臓の再生は促進され、ポンプ機能
(心エコー図で確認した心駆出率)が無治療対照群と比較して向上」した。

米ハーバード大医学部(Harvard Medical School)のバーナード・クーン(Bernhard Kuhn)氏は、

「知る限り、体系的に適用することのできる初の再生治療になる」と語った。
安全性を確かめるためもっと実験が必要だが、将来的にはNRG1を数週間にわたって

毎日注入するという治療法が出来るかもしれないという。

「原則としては、実際の治療で採用されることを妨げる要因は全く無い。
(将来の治療法の)有力な候補だ」(バーナード・クーン氏)

また、クーン氏は、「多くの研究が幹細胞を利用したものに集中しているが、

われわれの研究の結果によると幹細胞は不要になる。

心筋細胞を刺激して増殖させることが代替案になる可能性が出てきた」と語った。(c)AFP


コメント


 いずれも、掲載誌としては一流誌。しかも、世界トップクラスの医療機関であり、医学研究機関・・・。米国は強いね。特に、こういう循環器医学の分野は。



 ただ、前者の論文。これは、iPS細胞を心筋細胞に分化させずに、そのまま、ぶち込むという「離れ技」(笑)をやっている。でも、iPS細胞は、論文投稿時には「癌化」しなかったようで・・・。

 「普通」、肝臓やすい臓、神経・・・なんかで、こういうことをやれば「癌化」しますがね。心臓だからなのか?、「たまたま」なのか?

 フォローアップ期間が4週間か・・・。なるほど。それでは「たまたま」に1票。

 一方、後者の論文。・・・「NRG1療法」については、今のところ「文句は、ございません」(笑)。

・・・ということで、現時点で、この件に関しては、臨床応用という観点からならば、後者に軍配があがる(*^▽^*)


 ただし、iPS細胞利用の方法も、まだまだ、捨てたものではない。
 ヒトiPS細胞の「癌化」問題などの「安全性」の問題や「効率性」の問題がクリアされれば、私ならば、ヒトiPS細胞をちゃんと心筋細胞に分化誘導させたものを利用した「治療方法」と「NRG1療法」との「併用戦略」を考える。
 将来、そういう「選択肢」も用意しておく必要がある。

 なお、月曜日に発表される、京大の山中先生らのマウスiPS細胞の論文(Nature誌)は、こういった意味でも注目しています。
2009-08-08 17:16:50 ihepの投稿

学生時代に特に打ち込んだものは?

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学生時代に特に打ち込んだものは?・・・と面接官に聞かれたら。


「キーボード」です。・・・と答える「地頭の良い人」に、私は1票を入れたい(・∀・)


2009-08-08 00:55:55 ihepの投稿

欧州でのお仕事、徒然絵日記 完結編

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 先日、バルセロナから、パリに仕事(食事しながらの会議)に戻って、そこから帰国しました。

 ちょうど、フランス政府が景気対策として飲食店の税率を7月に大幅に引き下げたというので、値下げしたんかな?と思いきや・・・全然(ノ◇≦。)


 最近の調査でも、どうやら、値下げした店は約半数にとどまることがわかったそうです。


 日経新聞によれば・・・「税収減を覚悟で消費拡大を狙った政府としては当てが外れた格好。事実上の便乗値上げが無いかどうか調査した上で値下げを求める構えだ。

 仏政府は7月1日、内需と雇用の拡大を狙い飲食店での付加価値税を19.6%から5.5%に引き下げた。仏の飲食店はほとんどが内税のため、価格が下がるはずだった。だが外食チェーンは9割が値下げしたものの、個人経営の飲食店は値下げしていないところが多かった。 」・・・だそうです。


 まさに、そのとおりでしたよ。



人生…いきあたり、ばったり!



で、深夜発(午後11時35分発)の飛行機に乗って帰国したわけです。

上は、搭乗前の、シャルル・ド・ゴール空港内でのブランド品の免税店群。

さすがに、その時間あたりには、閉まってました。


・・・が、美味しいチョコレートの店は開いていたので、トリフチョコを買って帰りましたとさ。



 ということで、次回は、9月にアメリカね!お楽しみに(・∀・)

2009-08-07 19:12:04 ihepの投稿

幻の桃「蟠桃(ばんとう)」のカクテル

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たまにいく、バーでは、下記のような桃を使った、カクテルが飲めます。

今、また超一流誌に論文が、受かりました。


近いうちに、試飲してこようかと。



「万葉集にも詠まれ、お隣中国では三千年に一度実を結ぶという伝説を持ちます、
幻の桃「蟠桃(ばんとう)」を少量ながら入荷いたしました。
あの西遊記に8も登場し、あの孫悟空も蟠桃を食べて不老長寿になり天竺へ
渡ったとあります。


原種に近いため育てるのが難しく農家泣かせの桃ですが
味、香りとも絶品であります。
キリリと冷えたシャンパーニュのつまみとしても美味しいですし
もちろんベリーニをはじめカクテルでも最高であります。


今年は20個程を長野県飯田市の農家からわけていただきました。
品切れの際はご容赦を。」・・・とお店のマスター氏。


人生…いきあたり、ばったり!

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