2009-07-05 01:47:38 ihepの投稿

iPS細胞バンク・・・キター

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文部科学省は、様々な臓器の細胞に変化する新型万能細胞(iPS細胞)を集めた
バンクを2012年に設置する方針を決めた。

 様々な性質を持つiPS細胞を大量にそろえ、世界の研究者の要望に応じて配布できる
体制を整える。

 iPS細胞に特化した本格的なバンクの設置は世界初で、初期の整備費用を10年度
予算案の概算要求に盛り込む。

 バンクは、理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県)に建設中の新施設に設置
される予定。

 文科省は、国内研究機関に対する今後2年間の目標として、安全で臓器に変化する
能力の高いiPS細胞の作製法の確立などを掲げており、この間にできた細胞を
同センターが大量に培養して各地に安く配布する。

 病気のメカニズム解明に使える患者由来のiPS細胞も取り扱う。

 iPS細胞は、がん化の危険性を減らすために、いくつもの作製法が世界で開発されて
いる。作製法が違うと、臓器への変化しやすさが異なることも分かってきた。配布された
細胞を多くの研究者が使うことで、特性がより解明され、実用化に向けた動きが加速する
と期待される。 (読売新聞)



コメント:


 意外にも、まず茨城に、お造りになられるんで。

ちょっと、不便なんですけどね・・・。神戸あたりかと思ってましたが・・・。

 いろんな政治的配慮があるんでしょうね。


 まあ、バンク作る前に、高品質で安全なiPS細胞をいかに創るかを解決しないといかんのだが・・・。


 結局、最近までの「タンパク質iPS細胞」までの中で、どの創り方がベストなのか把握できているのですかね?いっときますけど、理論どおりには、うまくいかないよ。

 

2009-07-05 01:21:06 ihepの投稿

ヒトES細胞の研究・・・世界初の成果だって!

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 さまざまな細胞に変化する能力をもつ人の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、
家族性アルツハイマー病と筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)の病状を再現した細胞を
作ることに、京都大学やNPO法人幹細胞創薬研究所(京都市)などが世界で初めて成功した。

病気のメカニズム解明や薬の開発を大きく進める成果で、中辻憲夫・同大教授が3日、
東京で開かれた講演会で発表した。

 研究チームは、アルツハイマー病患者の遺伝子をES細胞に組み込み、
大脳の神経細胞に変化させた。
 数週間後にできた細胞には、患者の脳に蓄積されるのと同じ異常なたんぱく質の断片が、
健常者の脳に比べ2倍の割合で生成された。
 また、ALS患者の遺伝子を用いて運動神経の細胞に変化させたところ、
自発的に死を迎える細胞が2割弱できた。 (読売新聞)



コメント:


 じゃ、それぞれの患者さんの皮膚繊維芽由来のiPS細胞での

結果と比較検討してくれ。たぶん、現状では、ヒトES細胞のほうが有利だろうけど。


 そうした研究は事実上、日本では京大しか、できないのだから・・・。

 アメリカが、やっちゃうぞ!・・・もうやってるけど(笑)。

2009-07-04 22:25:11 ihepの投稿

タミフル耐性、感染研も確認 リレンザは有効

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 大阪府は4日、府内の女性患者から国内で初めて検出された治療薬タミフルに耐性を示す
新型インフルエンザウイルスについて、
国立感染症研究所の検査でもタミフル耐性が裏付けられたと発表した。
感染研が同日、府に報告した。

 府によると、感染研は3日に府から検体の提供を受けて詳しく検査。

このウイルスをタミフルに反応させたところ、ほとんど効き目がなく、

耐性を獲得していることを確認した。


一方、別の治療薬リレンザは効果があった。



コメント:


ほらね。タミフル耐性の場合、リレンザが効くでしょ。

インデアン嘘つかない(笑)。

2009-07-04 11:54:53 ihepの投稿

音楽と医療

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大音量の音楽を聴くと心拍数が速くなり血圧が上昇する一方、

静かな音楽を聴くと心拍数と血圧がともに低下することが、

イタリア、パビアPavia大学のチームによる新しい研究で示され、

米医学誌「Circulation(循環器)」オンライン版に6月22日掲載された。


同大学内科教授のLuciano Bernardi博士はこの知見について、

「リハビリ療法に音楽を利用する方法について理解を高めるものだ」と述べている。


 一方、音楽による心血管への作用を評価する別の研究を

独自に実施した米メリーランド大学メディカルセンター(ボルティモア)

予防心臓病学センターのMichael Miller博士によると、

今回の知見はすでに多くの病院で医学的に利用されていることだという。

「われわれは、心血管治療の場では落ち着いた静かな音楽を流している。

潜在意識のレベルで作用し、血圧や心拍数を低下させる効果がある」と同氏はいう。


 今回のイタリアの研究とメリーランド大学の研究とでは、重要な点が異なる。

パビア大学の研究グループは、クラシック音楽を用いた。

20代半ばのボランティア24人(半数は訓練を受けた歌手)を対象に、

ベートーベンの第九交響曲、バッハのカンタータ、

プッチーニやベルディのオペラからアリアなどをヘッドホンで聴いてもらい、

心血管系への作用を評価した。心電図および皮膚モニターの数値から、

音楽が盛り上がり音量が上がる場面では刺激作用があり、

音楽が弱くなる場面ではリラックス作用があることが示された。

この作用は、穏やかだが顕著なものであった。

この研究では、被験者に自分に心地よいと感じる音楽と、そうでない音楽を選んでもらったという。



 Miller氏の研究については、

「音楽に対する心血管の反応は、情緒的反応によって増幅されると考えている。

われわれの研究の結果は、この知見と矛盾するものではなかった」と同氏は述べている。


 ある専門家は、今回のイタリアの研究について「非常に興味深い」と述べ、

患者がランニングマシンやエアロバイクで運動するときにヘッドホンで音楽を聞かせると、

酸素流量や血圧に改善がみられるかどうかという点に関心を示している。

また別の専門家は、音楽療法の効果が研究されているさまざまな患者集団について、

異なる分野にまたがる学際的研究を促進することが次のステップとなりうると指摘している。


(Nikkei Net)


コメント:


 この研究発表以前から、私なんて前から選曲に気を使って、

臨床上で実践してます。主に、内視鏡治療の際ですけどね。

 循環器内科医の仲間も、上記のように、治療中に静かな音楽を流してます。


別に、それで診療報酬が加算されるわけではありませんがね。 






2009-07-04 01:32:53 ihepの投稿

タミフル耐性ウイルスと交雑懸念 新型インフルで東大の河岡教授

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 インフルエンザウイルス研究の第一人者である
河岡義裕東京大医科学研究所教授(ウイルス学)は3日、都内で講演し、

デンマークや大阪府で新型インフルエンザウイルスにタミフル耐性を示す
遺伝子変異が見つかったことについて「全く驚くべきことではない」と述べる一方、
既にほとんどがタミフル耐性となっている季節性インフルエンザのAソ連型ウイルスと交雑して
耐性化することへの懸念を示した。


 河岡教授は「季節性インフルエンザに感染した子どもの18%で

タミフル耐性ウイルスが出ており、普通のことだ」とした上で、

出現したばかりの耐性ウイルスは増殖する能力が乏しく、

通常は流行しないとの見解を示し、

「通常のタミフルの使い方をしていれば、耐性ウイルスは流行しづらい」と話した。


 だが現在、Aソ連型ウイルスのほとんどがタミフル耐性となっており、

これが新型ウイルスと同時に流行した場合に交雑して新型が耐性を獲得する恐れがあるという。(共同)


コメント


 インフル研究の「まともな権威」の河岡先生も、私が先の記事で指摘したことを講演で言われたようですね。


 もう、ハイブリッド型(と、私が勝手に言ってます)が出るという前提での対策が必要です。治療上では、タミフル耐性なら、理論上、リレンザで対応可能です。

 ただ、この「中継ぎ」が、どこまで持つのか・・・。まあ、新規治療薬については、「肩慣らしくらい」はさせておいたほうがいいので、そうしています・・・。

 

 ワクチンですか?

なにか、またまた、その生産量のことで厚生労働省は右往左往しているようですが、

そんなもん、「ハイブリッド型」には効果は無いでしょうね。


 それと、今、冬の南半球で流行っている「新型」と「季節」ですが、ここからできる「ハイブリッド型」の日本への「輸入」も要注意です。

 夏休みに、このあたりに旅行される方々、帰国後、身体の調子がおかしかったら、

速やかに、医療機関へ。


2009-07-03 19:59:13 ihepの投稿

暑さに強い「新型インフル」:日本の新型インフルエンザの累計数は、ただいま1500人。

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 授業をしたあと、厚生労働省の発表をみてたら、

日本の新型インフルエンザの感染者は累計で1500人を超えてますね。。。

 新規患者は、6月末にかけて1日当たり60人前後で推移してました。


でも、7月に入ってから70人、92人と増加している。

依然として、とても終息に向かっているとは言えない。


 先の私の記事で、英国の情況を紹介しました。


今、英国に仕事で行っている知人によれば、ロンドンは「熱波」。

今日の最高気温は32度。天気予報では繰り返し次のように報道されているとのこと。


「水分をとって、クーラーの効いた部屋を見つけて、

直射日光には当たらないで、

体調が悪ければ、NHSのヘルプラインに電話を!」


それで、こういう状況なのに英国でも大幅な増加(先の私の記事を参照)。


もうこれで、十分だろう。自説の証明は(笑)。

私は、メキシコの状況から、「今回の新型インフルは、いつもの季節インフルの「常識」は当てはまらない。」と、いち早く喝破したわけだけれど・・・。


マスコミでご活躍の「インフルの権威」の方々は、

最初、この説を「フッ」と笑ってくれました。まあ、いいんですどね。

笑い事で済めば・・・。お詫びはいりませんから、研究費をください。

 

一方、季節インフル同様に、今は冬の南半球でも増加しているから、

この新型ウイルスは「寒さには、もっと強い」。


 要は、新型インフルとは「年中、活発に活動するインフルエンザで、

季節インフルよりも罹れば、若干「しんどいもの。」」と、わかりやすく定義できよう。


・・・で、冬になると、季節インフルと仲良く活動し、お互いを気に入れば、マリアージュし、ハイブリッド型なんてのを創ってくれるんでしょうね。


 この「ハイブリッド」型は、タミフル耐性を持つ確率は非常に高いと、嫌な予測をしておきます。


 とっても迷惑なやつらだ。

2009-07-03 12:43:55 ihepの投稿

サイエンス論文:新型インフルで動物実験

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 新型インフルエンザウイルスを実験動物のフェレットに感染させたところ、
季節性インフルエンザに比べて症状はやや重かったが、
感染力は低かったとする研究結果を米疾病対策センター(CDC)などのチームがまとめ、
2日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 研究チームは、米国のカリフォルニアとテキサス、メキシコで、

それぞれ患者から採取された3種類の新型インフルエンザウイルスをフェレットに感染させ、

季節性インフルエンザウイルス(Aソ連型)を感染させた場合と症状や感染力などの違いを比較した。


 季節性に比べ、新型に感染した場合は体重減少などのやや重い症状がみられた。

また、新型のウイルスは肺で増殖していたほか、腸管からも検出され、

比較的下痢が多いとされる新型の臨床像を裏付けた。


 感染力の比較では、季節性は接触感染と、くしゃみなどによる飛沫感染の両方で感染。

一方、新型では接触感染はみられたが、飛沫感染の効率は低かった。


 同誌には、オランダの研究チームも同様の動物実験の結果を発表。

こちらは新型と季節性で感染力はさほど変わらないとの結果だった。



コメント:


 感染力について、英国の例から、新型は、第一波でも結構、強いんだなと先ほどの記事で書いた。


 サイエンス誌の2本の論文をざっと読んでみた。

すると、季節インフルに比べて同等か、もしくは少々弱いという「動物実験」結果だった。


 一方、重症度からすれば、やや新型のほうが季節インフルよりも少々重いという結果だった。


 まあ、現状のヒトでの常識的な線を、ほぼ反映しているといえる。


そして、今では、先ほどから述べているように、タミフル耐性の出現か・・・。


 だいたい、いろんなデータを見ても、こちらの想定内の進み方なので、

嫌になりますね・・・。


 まあ、抑えのエース(新治療法)には「肩を作らせてます」。

2009-07-03 02:07:01 ihepの投稿

新型インフル、1日10万人増も 英国のバーナム保健相

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 【ロンドン2日共同】英国のバーナム保健相は2日、記者会見し、
同国内で新型インフルエンザの感染者が急増し、
8月末までに新規感染者が1日10万人に達することもあり得るとの見方を明らかにした。

 同保健相は今月2日現在の感染者が計7447人とした上で、

最近は週ごとに新たな感染者が倍増しており、

今後の急激な増加に対応するには「予防」よりも「治療」に重点を置くべきだと指摘した。



コメント


 まあ、英国の保健大臣が、公式に言ったのだから、

彼らの国の公衆衛生研究能力からして、

そうなる可能性があるということだ。


 いや、驚くべき感染力だな。今回の第1波でも。

英国に、この夏に行かれる方々は、注意してください。

といっても、罹るときには罹るから、

ちょっとおかしいなと思ったら、ちゃんと医療機関で診察受けてね。


 おまけに早くも、タミフル耐性の新型が出てくるし。

ちょっと、リレンザで中継ぎする時間が、どこまで持つかな?


 先発が、そろそろ限界なんで、ひっぱるだけひっぱってますが、

「中継ぎ炎上」されたら・・・私の出番ですかい?


 あの、癌治療研究とiPS細胞研究に専念したいというか、私の場合、そうさせたほうが、日本のためになると思います。。。ダメデスカ?



2009-07-03 01:07:44 ihepの投稿

新型インフル、国内初のタミフル耐性ウイルス 大阪で検出

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 厚生労働省は2日、大阪府で5月に新型インフルエンザと診断された患者から

抗ウイルス薬「タミフル」が効きにくい耐性ウイルスを検出したと発表した。


新型インフルエンザで耐性ウイルスが発見されたのは国内で初めて。

世界で2例目。


周囲への感染は確認されておらず、同省は「耐性ウイルスがまん延する危険はない」としている。

 同省によると、患者は5月15日発症の別の患者の濃厚接触者として

タミフルの予防投薬を受けたが、同24日に微熱を訴え、同29日に新型インフルエンザと診断された。


 大阪府公衆衛生研究所が6月18日、タミフル耐性を示す遺伝子変異を確認した。

5月15日発症の患者からは耐性ウイルスは確認されなかった。


 季節性インフルエンザでタミフル治療を受けた子供の16%から

耐性ウイルスが検出されたとの報告もあり、

同省は「投薬すれば一定の割合で耐性ウイルスの発生はありうる。

感染拡大の警戒は必要だが、過剰な心配はいらない」と話している。



 コメント:


予想通り、タミフル最大の消費国たる日本から耐性ウイルスが出た。

出ないほうが、おかしかったから。

これから、ますます増加する。


医療側は、事態をしっかり受け止めて、冷静に対処していくだけです。

2009-07-02 22:29:40 ihepの投稿

与党内に解散先送り論広がる 都議選直後避け7月後半以降

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 自民党役員人事をめぐる迷走劇で一層の内閣支持率低下が予想されるため、
選挙情勢の好転を待つべきだとの判断に加え、
鳩山由紀夫民主党代表の政治資金収支報告書虚偽記載問題の追及を
中途半端に終わらせるべきでないとの考えだ。

解散先送り圧力は今後さらに強まりそうで、首相は難しい判断を迫られそうだ。


 自民党町村派会長の町村信孝前官房長官は2日の派閥総会で、

3日からの天皇陛下のカナダ・ハワイ訪問に触れ、

解散は天皇が帰国する17日以降にすべきだとの考えを表明。

これに対し首相は2日夜、記者団に「国事行為の代行は法律で決められている。


法律通りにさせていただく。解散に限った話ではない」と述べ、

天皇不在中の解散も可能との考えを示した。


 一方、古賀派は1日の幹部会で(1)5日の静岡県知事選と都議選に連勝した場合、

各派閥会長が「麻生降ろし」をしないと確約する代わりに衆院選の9月先送りを進言する

(2)連敗した場合は退陣要求を突き付ける-との戦略を確認したという。


 首相は先月30日の森喜朗元首相との会談で、衆院選日程に関し,

8月2日、9日に加え、長崎原爆の日を避ける8日を候補として挙げたとされる。

解散から公示までに10日程度は必要とされ、

17日解散の場合は8日か9日が有力。


延長国会会期末の7月28日に解散すれば、

9月10日の衆院議員任期満了直前の同6日の投開票となる見通し。



コメント:


 5日と12日の選挙について、まあ、自民党の連勝は無い。

かといって、連敗も無い。

総合的に、1敗、1引き分けに近い状態になるでしょう。


 どうせ、グダグタになるから、9月選挙という、ここでの予想が当たるのか?

そんなもんより、研究費が当たってほしい。


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