2009-06-08 12:43:21 ihepの投稿

「メタボリックシンドローム」と「エコ」との関係;スリムな体型を保つことは環境にも良いらしい

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適正な体重を保つことは自分の健康によいばかりでなく、

気候の変動を食い止めるのにも役立つという。



 英ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)疫学・公衆衛生学部門の

Phil Edwards氏らによると、温室効果ガスは主に食物の生産によって発生するため、

ベトナム人のような痩せた人の集団は、

米国人のように人口の40%近くが肥満である集団に比べて、

食物の消費量が約20%少なく、温室効果ガスの排出量も少ないという。



 さらにEdwards氏らの計算によると、痩せている人10億人の集団では、

肥満の人の集団に比べて、交通機関による二酸化炭素の排出量が年間10億トン少ないことも判明。


この研究は、医学誌「International Journal of Epidemiology(疫学)」4月20日号に掲載された。



「重い体で動き回ることは、燃費の悪い車を乗り回すようなもの。

体が重くなるほど動くことが苦しくなり、車に依存しがちになる。

スリムでいることは健康だけでなく環境にもよい」と同氏らは述べ、

肥満へと向かう地球規模の傾向を食い止める努力をもっとすべきで、

これがガス排出量を減らし気候変動を減速する鍵の1つであると認識すべきと指摘している。



 しかし現実は逆方向に向かっていると言う。

例えば英国では、1994年から2004年の間に

平均ボディ・マス・インデックス(BMI、肥満指数として用いられる)が男性では26から27.3、

女性では25.8から26.9へと増加している。



コメント


肥満とエコか・・・(笑)。

面白い視点の研究だな。


 メタボの方々は日々、脱・肥満を心がけることで、各自の健康、ひいては地球環境の維持にも貢献するわけだ(*^▽^*)


 まあ、研究自体は面白い着眼点だし、「スジ」は大きく間違ってはいないけど・・・。

この疫学研究上でのバイアスのコントロールは、この名門大学でも難しかったかな、というのが私の感想。

 

2009-06-08 00:03:41 ihepの投稿

新型インフル;麻生首相のテレビCMの費用は?・・・

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 政府は5日の閣議で、麻生太郎首相が登場した

新型インフルエンザ対策のテレビCM
費用は2億8783万円だとする答弁書を決定した。


鈴木宗男衆院議員(新党大地)の質問主意書に対する答弁。


 CMは、首相が「政府や自治体が発表する情報に注意し、

冷静な対応をお願いします」と呼び掛ける内容。

先月19日から今月1日まで全国で放送された。


鈴木氏は質問主意書で、

「首相自ら出演することで国民に大げさな印象を与え、かえって効果をなくし
てしまうのではないか」と指摘、首相の出演に疑問を呈した。
(時事通信)



コメント:


 CM制作関係者の知人によれば、制作費としては「安いほう」らしい。

そんなもんかね?


 一回4万円のPCR検査が高すぎるので、東京では検査しぼって、おまけに季節インフルとごちゃ混ぜにしておいて、あのCMに2億かよ\(*`∧´)/


 

2009-06-07 17:09:07 ihepの投稿

予想しておこうか?今回の総選挙の近未来結果

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6月14日の千葉市長選、7月12日の都議選の2つで大勢が決まるだろうね。

そりゃ7月5日の静岡もあるけどさ・・・。


決め手は、上の2つ。


この2つで民主党候補が勝てば、衆議院では220から225議席くらい民主が取れる。

ただし過半数には、これでも届かないけどな。


自民党は、麻生首相を下ろして、舛添厚生労働大臣を頭に据えるなどという噂があるようだけど、まあ、無いって(笑)。


ちなみに、舛添さんは、HCVや今回の新型インフルといったように、つくづく「ウイルス」に縁があるようだが、総理の椅子には縁がないだろうね。


・・・で、民主党がどこと組むか?


それは、次回のお楽しみ(笑)。

2009-06-07 02:00:11 ihepの投稿

生演奏で白血病の症状が大幅改善 ウィーン・フィルで実験

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 【ウィーン6日共同】

 世界的に有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のバイオリニストらが
白血病患者の病室で生演奏する実験を行ったところ、
血圧の低下が持続するなど症状が大幅に改善したと
ウィーン医大の研究チームが発表した。ストレス軽減効果があったとみられる。
地元メディアが6日までに伝えた。

 実験は2年前に始まり、骨髄移植を受けた患者15人とバイオリニストら楽団員6人が参加。

移植手術の数日後、楽団員がそれぞれ病室を訪ねてベッド脇で約20分間、

バッハなどの曲を演奏した。

 患者の緊張は音楽とともにほぐれ、演奏中から血圧が下がったほか、

心拍数も安定し、その状態は演奏後も続いた。

演奏はCDに録音され、患者がCDを聴いて演奏を思い返すたびに良好な結果が出たという。

患者からは精神的な効用を強調する声が上がった。


 チームは「白血病患者は膨大なストレスを抱えているが、

15人全員から非常に前向きな反応が得られた」と説明。

楽団員らも「コンサート会場にいるよりも(聴き手との)強いきずなを感じた」と話しているという。



コメント:


 ウィーン・フィルでなくても、私とバンド仲間が音楽演奏(歌つき)を病院内で、

(白血病の)患児ら対象に演奏しても、同じ効果が現れたよ。

去年のクリスマスだけど・・・。

 

 



2009-06-07 01:36:59 ihepの投稿

<新型インフル> 症状の評価法を討議 WHOが緊急委・・・ようやくかよ!

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 【ジュネーブ5日共同】

 世界保健機関(WHO)は5日、
新型インフルエンザに関するチャン事務局長の諮問機関
「緊急委員会」の電話による会合を開き、
感染者の症状の重さをどう評価するかなどを議論した。



 コメント:


 ようやく私の提言・・・重症度評価を創り、フェーズと併記しろ・・・

が議論され始めたよ。ここでも再三、書いているが。


 根拠に基づくこうした評価をWHOが示すことで、

一般市民の無用な不安を軽減できる。


 



2009-06-05 12:46:08 ihepの投稿

焦げた肉は膵癌リスクを増大させるのか?

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 まずは、国際学会の報道から・・・

 ステーキはよく焼いたものを好む人も多いが焦げ目のついた肉を食べると
膵癌(がん)リスクが増大する可能性のあることが、新しい研究で示された。

今回の研究では、前立腺、肺、結腸直腸、卵巣(PLCO)
多施設スクリーニング試験の参加者約6万3,000人を対象とした肉の摂取、
調理法や焼き加減の好みに関するデータを使用。
9年間に208人が膵癌を発症した。

よく焼いた(well done)ステーキを好む人は、
あまり焼いていないステーキを好む人や
ステーキを食べない人に比べて膵癌になる比率が60%高かった。

さらに、肉の総摂取量および焼き加減の好みに基づいて
発癌物質の摂取量を推定した結果、最も摂取量が高い群は、
最も低い群に比べて膵癌リスクが70%高かったという。


 肉を焦げるまで炒めたり、グリルやバーベキューで焼いたりすると、

オーブン料理や煮込み料理では生成しない発癌物質が

できることがあると、研究を行った米ミネソタ大学

公衆衛生学部(ミネアポリス)准教授の

Kristin Anderson氏は説明している。


今回の研究は、米デンバーで開催された

米国癌学会(AACR)年次集会で発表された。


 A nderson氏は、肉を調理する際には、

細菌が死滅するようによく火を通すべきだが、

焦げさせないようにと勧めている。

また、肉をグリルで焼く前に電子レンジで数分間過熱して

肉汁を落とすと、発癌物質の前駆物質を減らすことができるという。

「焦げた肉に生じる発癌物質によってリスクが増大するとは

断言できないが、肉を調理するときは火を弱くするか、

焦げた部分を切り落とすほうがよい」と同氏は述べている。

(日経 Net)



コメント:

すい臓がんは、このところ日本人でも増加傾向にあり、

年に2万数千人の方が亡くなられています。

しかも、なかなか気づかないうちに、

相当治療困難なレベルに達します。

癌の中でも、増殖速度が速い。

治療の進歩は、ありますが、

他の癌と比較しても相当、予後が悪い。

 ・・・で、上記の記事。

 う~ん、これほどまでに、違いが出るのか?

というのが正直なところです。

面白い研究内容では、ありますけれど。

これをヒントに、予防・治療法の開発・・・

ちょっと考えてみますが・・・。

 

2009-06-05 07:31:55 ihepの投稿

京大がiPSバンク構想…5年後目標、再生医療スムーズに・・・いけばいいなあ!

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 さて、昨日から「安心宣言」の神戸では、日本肝臓学会が開かれておりまして、

「合間」で記事を書いてます・・・実は。


 ・・・で、関西と関東では、(新聞報道の)扱い方が若干ですが、異なるiPS細胞研究です。



京都大の山中伸弥教授は4日、様々な臓器の細胞に変化する新型万能細胞(iPS細胞)を集めた再生医療用のバンクを5年後を目標に作る構想を明らかにした。

iPS細胞をあらかじめ用意することで、脊髄(せきずい)損傷などの患者にスムーズに移植できると期待される。

構想では、どの細胞から、どういう方法でiPS細胞を作製すれば、がん化などを起こさず安全かということを、それぞれ1~2年間かけて徹底的に検証。作製したiPS細胞が本当に安全かどうかも、すべての遺伝情報を調べるなどして1年かけて検証する。

山中教授の試算では、特別な白血球の型(HLA)を持つ50人の細胞からiPS細胞を作れば、約9割の日本人について、免疫拒絶反応を受けずに、細胞の移植が可能になるという。

脊髄損傷の治療では、損傷を受けて1~2週間で神経の細胞を移植しなければならない。しかし、iPS細胞の作製には1か月かかるため、治療に使うには、バンクを整備してあらかじめ細胞を用意する必要がある。

iPS細胞は通常、四つの遺伝子を皮膚の細胞に導入して作製するが、がん化の恐れがあった。最近、遺伝子の代わりにたんぱく質を使ったり、安全に遺伝子を導入したりする技術が開発され、再生医療への応用の期待が高まっている。
(読売新聞)



コメント:


 上記のバンク構想は、例の5年間で150億円の「追加資金」が政府からもらえるのは、もはや確実なようですから(実際には「公募」で審査なんですがね、例外で受かります)、こじんまりとでも実現するでしょう。

だから「5年後」なのですね、山中先生(笑)。

・・・先生、わかりやす過ぎて、ハラハラします(笑)。


 また、先生自身は、Nature誌の最近のNews記事(p 962-965, 2009)の中で、「山中は、iPS細胞は、3~4年以内に医薬品のスクリーニングや毒性評価で広く利用されるようになろだろうと考えている。そして10年で(iPS細胞利用の再生医療の)臨床試験入りを期待している。」と書かれています。

 

 このようにNature誌の短いインタビューで、彼が具体的な目標数値をお示しになられたことくらい報道してね。新聞屋さん。なお、私も、この数字は「承認審査」の期間を含めて妥当だと考えています。


 そのためには上記にもあるように「どの細胞から、どういう方法でiPS細胞を作製すれば、がん化などを起こさず安全かということを、それぞれ1~2年間かけて徹底的に検証。作製したiPS細胞が本当に安全かどうかも、すべての遺伝情報を調べるなどして1年かけて検証する。」ことが必要です。


 なお、最近のpiPS(たんぱく質だけで創るやつ)は、やっぱり、使い物になるか否かは、予想通り・・・?だね。

・・・ヒトiPS細胞の癌化マーカーを見つけた私からすれば。


 これで、「1勝10敗」(日本勢の完敗)の現状から「(今の)阪神の勝率」くらいにまで「回復」すればいいなあ≧(´▽`)≦


 


2009-06-04 21:30:07 ihepの投稿

妊婦健診の助成に格差7万円 都道府県平均、厚労省調査

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 市区町村の妊婦健診の公費助成は全国平均が8万5759円で、
都道府県別平均では4万~11万円と最大7万円の地域格差があることが4日、
厚生労働省の調査で分かった。

 国は「妊婦健診の無料化」をうたって、出産までに必要とされる14回分、

1人当たり約11万8千円相当の財源を昨年度末から市区町村に手当てしたが、

実際にはすべてが健診費用には充てられていない実態があらためて浮き彫りになった。


 厚労省は同日までに自治体に調査結果を送付するとともに、一層の公費助成の充実を求めた。

 全国の市区町村を対象に4月1日時点の実施状況を調べた。


 助成額の都道府県別の平均では、最高が山口県の11万1127円、

最低が大阪府の3万9813円で、その差は2・8倍だった。


 市区町村別では北海道初山別村の15万円が最も高く、

最低は大阪府守口市の1万2500円。助成額を明示していない市町村も五つあった。

 助成回数は平均14回と、国の基準に沿っているが、

検査項目の一部しか助成していない自治体もあり、助成額に差が出た。

 健診費用は国からの補助金と地方交付税で賄う仕組み。


 ただ交付税の使い道は自治体に委ねられており、

財政難の市区町村が別の用途に使っていることが格差の要因とみられる。(共同通信)




コメント:


 出生率が1.37に回復したということで、お喜びの政府関係者。

まあ、その現象は、「アラサー」の女性たちのライフスタイルの変化といった

興味深い観点からも説明できるでしょう。


 ただ、そういう状況で上記の格差発表・・・。

大阪在住の方々は、もっと怒っていい。


 最後の行を見ていれば、わかるでしょ?

大阪府が、妊婦ひいては女性をどうみているのかが。

 「別の用途」に使う・・・たとえば大阪府の庁舎移転とかね(笑)。


 「子沢山」で有名な、大阪府知事に文句を言うマスコミはいないのか?

2009-06-04 07:31:46 ihepの投稿

新型インフル:タミフル10代中止、継続へ 厚労省作業部会が見解

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 インフルエンザ治療薬タミフルの服用と、飛び降りなど異常行動との関連を調べる厚生労働省の専門家作業部会が3日、非公開で開かれ「因果関係は明確に分からず、10代への原則使用中止は妥当だ」との見解をまとめた。近く開かれる同省安全対策調査会に報告され、正式に中止措置の継続が決まる見通し。

 使用中止は厚労省が2007年3月に決定。一方で今回の新型インフルエンザ発生後、同省は「新型の危険性を考慮した上で10代でも使用できる」との見解を示し、医療現場では既に使われたケースもあった。今後も中止が続いた場合の新型への対応について、作業部会では「タミフルを使用できるケースを具体的に示す必要がある」との意見も出され、同省は今後、日本感染症学会などと検討を進める。

 この日の会合では、06~07年の流行期にインフルエンザで医療機関にかかった患者約1万人を対象に行った同省研究班の疫学調査結果について検討した。

 タミフルを服用した場合の異常行動のリスクは、服用しない場合の0・62倍と低かったが、突然走りだすなど特に危険な行動を起こした患者に限定した解析では、服用した場合のリスクが1・25倍、10代に限ると1・54倍と高い数値が出た。

 ただ、危険な行動を示した患者は35人で、うち10代は11人。研究班はデータの不足から「解析結果は不安定だ」と評価。因果関係の有無は断定できないと結論づけ「明確な結論を得るには、危険な異常行動に限った研究が必要だ」と指摘した。



コメント:


 前に、ここの記事でも書いたように「タミフルの10代への投与は原則中止」。

どういう場合なら、例外的措置を認めるのかだが、今回の新型では、ずいぶん使用された。成田や神戸のケースでは、当局から「タミフル」使えと指示されたという医師らがいるようだ。彼らは、「逆らって」リレンザを使った。正解だ。


「タミフルを使用できるケースを具体的に示す必要がある」というのは、至極まっとうである。ただ、早急に、そのガイドラインが示されるべきだ。



 


2009-06-04 03:20:41 ihepの投稿

患者が出ていても「安心宣言」:兵庫県知事

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新型インフルについて兵庫県知事は、3日に「安心宣言」を出した。

しかし直後に、また、神戸で患者発生・・・。


「集団発生の可能性」がほとんどなくなったから・・・らしい。


 まあ、医学・医療上の理由というよりは、主に経済上の理由からの「宣言」でしょうが・・・。


 ただ、国際的には、一向に収まる気配がないな。

WHOは、再びフェーズ6ヘの移行を検討しはじめたし、重症度では「中間」と判断されている。報道によれば「軽微」というには、ちょっと躊躇われると、フクダ事務局長補代理が定例記者会見で述べたそうだ。WHOのフクダ氏によれば、今後、「軽微」、「中間」、「重度」の3段階法事方法(このブログで再三、言っている重症度評価)を早急に確立するらしい。


 こういう国際状況も踏まえて、国際都市・神戸を持つ兵庫県は、判断したほうがいいと思ったのだが・・・。一連の振る舞いは、「世界」が見ているのだから。。。


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