2009-05-28 00:41:41 ihepの投稿

新型インフル マスク着用8割超 神戸東部で調査

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人と防災未来センター(神戸市)と東大が、新型インフルエンザの感染者三十人が確認された神戸市東灘、灘、中央区の住民二百五十人を対象にアンケートをしたところ、感染予防のためマスクを着けている人が84%に上ることが分かった。マスク着用については、65%の人が「しないといけないような周囲の雰囲気を感じる」と答えた。

 二十三、二十四日、コンピューターで無作為に選んだ番号に電話をかけるRDD

(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で調査した。

 結果の速報によると、マスク着用の時期は国内初の新型発生が確認された十六日が最多で33%。

それ以前からの着用は14%だった。

 また、30%以上の人が「マスクが売り切れて(新たに)手に入らず、不安を感じている」と答えた。

着用効果について、「自分への感染を防ぐ効果は低いと思う」とした人が42%だったのに対し、

「他人への感染を防ぐ効果は低いと思う」は25%で、エチケットとして着用している状況がうかがえた。

外出後の手洗いやうがいは80%以上が実行していた。

 同センターなどは併せて、感染者一人が確認された三田市でも

予防策などについて同様のアンケートを実施。

買い物などの日常生活に影響を受けた人は神戸市に比べて低い割合だった。

 

今後の行政などの対策については、両市ともに80%前後が

「学校や福祉施設はすべてを休みにしなくても良いと思う」と回答。

一方で「妊婦や糖尿病、ぜんそくなどの人への対策に絞るのが良いと思う」との答えも半数を超えた。

 同センターの宇田川真之研究員(防災情報)は、

「予防策の中でもとりわけ他人への配慮に重点を置いているようだ。

秋以降に懸念される流行の第二波も視野に対策を続けてほしい」としている。(石崎勝伸):神戸新聞

 コメント:


いよいよ、南半球での新型インフルの感染者が、いよいよ増加してきた。

これで、このブログでも指摘している「第2波」に関する最悪(に近い)のシナリオの現実化が加速するだろう。いちおう「専門家」ですが、あんまり、こういう予想は当たらないで欲しいけれど。


さて、上記記事のコメント。


 「マスク着用については、65%の人が「しないといけないような周囲の雰囲気を感じる」と答えた。」か・・・。電車内とかで、ちょっと咳したり、くしゃみをすれば、周囲から冷ややかな、きつい反応が返ってくると関西の医師仲間から聞いたよ。どうも、本当のようだな。


 東大では、5月祭が本郷キャンパスで開催されるが、患者さんの来場は遠慮してくださいというのは、わかる。しかし、来場者(患者さんではない)には、マスク着用が(強く)御願いされている(赤線で強調されている)。なんということだ\(*`∧´)/


 本部(本郷)の新型インフル対策委員の「大先生」らの頭の中を、今すぐスキャンしてやりたいものだ。

 

 

 


 


 


 


 

2009-05-27 12:00:52 ihepの投稿

<抜け毛>原因にかかわる遺伝子発見 国立遺伝学研と慶応大

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昨日の記事の補足です。


抜け毛の原因にかかわる遺伝子を国立遺伝学研究所(静岡県三島市)と慶応大がマウスで見つけた。
人も共通の仕組みを持つ可能性が高いという。25日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

この遺伝子がつくるたんぱく質「Sox21」は、神経細胞の発生や増殖に関係していることが知られている。

遺伝研の相賀(さが)裕美子教授(発生遺伝学)と慶応大医学部の岡野栄之教授(生理学)らは、
生まれつきSox21遺伝子を持たないマウスを作った。このマウスは生後まもなく体毛が生えそろうが、
生後15日ごろ頭部から脱毛が始まり、1週間で全身の毛が抜けた。その後は、25日周期で脱毛と発毛を繰り返した。

マウスの毛は25日周期で生え変わる。脱毛マウスも周期や発毛機能は正常だが、抜けるスピードが
異常に速かった。体毛を詳しく調べたところ、毛の表面を覆い、うろこのような形で毛根とつながっている
キューティクルがほとんどなかった。

研究チームは、Sox21がキューティクルの材料のケラチンの生成にかかわっており、
脱毛マウスはそれを持たないため抜け毛が早まると結論づけた。

研究チームは人の毛髪のキューティクルにもSox21遺伝子が発現していることを確認。
相賀教授は「薄毛の人はSox21遺伝子やSox21の働きに問題があると推測できる。
詳しい仕組みが分かれば、治療薬開発の糸口になるかもしれない」と話す。【元村有希子】 (毎日新聞)



コメント:


一瞬、上記のSox21が「リーブ21」に見えました≧(´▽`)≦


「Sox21が無いマウスは禿げる。」、「薄毛の人はSox21遺伝子やSox21の働きに問題がある。」、そして「Sox21は、神経細胞の発生や増殖に関係している。」


・・・ということで・・・


つまり、「薄毛の人」は「髪ふさふさの人」に比べて「神経細胞が少ない。」・・・それじゃ「薄毛の人の頭の中身は・・・?」などと他人を外見で推測しては、いかんよ(・∀・)/

2009-05-27 06:30:41 ihepの投稿

コーヒーはファストフード店で?

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 日経新聞の調査によれば、スタバやドトールなどの「コーヒー店」の利用を控える動きが広がってるらしい。


 スタバなど高価格店の利用を1年前より減らした人は38%。そのうちマックなどの「ファストフード店」を増やした人は36%。


 一方、ドトールなど低価格店でも同様に28%が利用を減らし、うち28%がファストフード店を増やしたそうだ。


 ファストフード店は、価格の安さに加え、味についてもコーヒー店よりも良い、同じと評価する人が半分を超えたとのこと。


 フ~ン、マックのコーヒーが、ドトールよりもいいだと?

そうなのか???


不況は、人々の味覚も変えつつあるようだ。



 

 

2009-05-26 12:59:39 ihepの投稿

「脱毛の原因遺伝子発見 キューティクルに異常発生」と「ヒトiPS細胞」!!!

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 男性ホルモンが関与せず、性別に関係なく起きる脱毛や薄毛の原因遺伝子を、国立遺伝学研究所の相賀裕美子教授(発生遺伝学)らのチームがマウスの実験で突き止め、26日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 この遺伝子が正しく働かないと毛髪表面にあるうろこ状の組織「キューティクル」に異常が生じ、頭皮から抜けてしまうらしい。相賀教授らは人でもこの遺伝子が働いていることを確認。同教授は「キューティクルの維持が、脱毛を食い止める治療につながる可能性がある」と話している。

 チームは「Sox21」という遺伝子を持たないマウスを作成して観察。すると、誕生後に全身にいったん生えそろった毛が、生後11日目からまず頭部で抜け始め、約1週間で全身から完全に抜け落ちた。その後、再び新しい毛が生えるものの20日前後で脱毛。発毛と脱毛を繰り返した。

 チームは、発毛は正常だが脱毛の周期が異常に早まったと判断。通常のマウスでは、キューティクルのうろこ状の構造が毛と頭皮の組織とをかみ合わせる“かぎ”の役割を果たしているが、Sox21のないマウスではうろこ状の構造がなく、毛がある程度伸びると抜け落ちてしまうことを突き止めた。

 うろこ状構造を作るのはタンパク質「ケラチン」。Sox21はケラチンを作り出す遺伝子の働きを制御しているという。(共同通信)


コメント:


 「キューティクルの維持が、脱毛を食い止める治療につながる可能性がある」か。


「キューティクル」・・・懐かしい響きだな。


 もう、ずいぶん昔になるが(私が幼児のころ)、某社が、自社のシャンプーが「キューティクル」の維持に役立つとTVのCMで使い出してから、この用語が世間に大きく広がったことを覚えている。


 キューティクルは、強い紫外線、間違った洗髪やブラッシング、パーマなどで簡単に痛みますね。まあ、気をつけよう(*^▽^*)


 それはそれとして、以前(2008年10月)に、30歳の女性の髪の毛一本由来のケラチノサイトからiPS細胞が樹立された論文があったな(Nature Biotechnology)。

 論文では、28歳~35歳の他人の髪の毛だと、複数本必要なこともあった。


 ふむふむ、年齢的に、そう差はないな。じゃあ、ひょっとすると、キューティクルの具合とiPS細胞の樹立効率が相関してたりするのかな?≧(´▽`)≦


 化粧品会社と大学との連携で、こういう研究もやれば?

うまく、上記の「仮説」が証明できれば、当該会社の株価対策にはなるかもよ('-^*)/

 iPS細胞関連なら、新聞(全国紙)の中でも、いい位置に載るしな(笑)。


 こんなふうに書いたら、例えば、例の「M歯科大学の連中が、きっと、一般受け狙いでやるだろうな。こんなの簡単に調べられるしな。・・・パクるなよ(笑)

2009-05-26 02:53:16 ihepの投稿

ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン教授・・・「(日本の)定額給付金は0点だ」

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 ノーベル賞経済学者で米プリンストン大のポール・クルーグマン教授と与謝野財務・金融・経済財政相が対談した。クルーグマン氏は定額給付金の支給について「0点だ」と指摘するなど、日本政府の景気対策に辛口の評価もした。

 フジテレビの報道番組が24日放映した。両氏は世界的な不況を克服するための各国政府による財政出動の必要性では一致。15兆円規模の日本の経済危機対策について与謝野氏は「どうせ金を使うなら人々が驚くぐらいの額を、という考え方だ」と説明。「来年春には日本経済はプラス成長になっていると思う」と話した。

 これに対してクルーグマン氏は「もっと積極性がほしい」と指摘。日本の景気回復の時期については「患者は最悪の状況を脱したと思うが、いつ退院できるかはわからない。5年かも10年かもしれない」と厳しい見方を示した。

 2兆円の定額給付金については「他の国で失敗している。米国では歴史的にみて給付金は使われず、ほとんど貯金される」と批判。省エネ家電への買い替えを優遇するエコポイント制度に対しては「評価は保留。現時点でポイントが何に使えるかわからないのに、ポイントが与えられる理由がよくわからない」とした。 (朝日新聞)


 コメント:


下記のような「謝罪歴」を持つ方ですね。

先生・・・今回の上記の政策は30点くらいください(笑)。

私からは、米国が近年でやらかした事々について、マイナス点を差し上げますよ。



「日本に謝罪」…かつて対日批判急先鋒の米ノーベル賞教授

「私たちは、日本に謝らなければならない」――。

2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン 米プリンストン大教授 は13日、外国人記者団との質疑応答で、1990~2000年代にデフレ不況に陥った日本政府や日本銀行の対応の遅さを批判していたことを謝罪した。

 教授は、「日本の対応が遅く、根本的な解決を避けていると、西欧の識者は批判してきたが、 似たような境遇に直面すると、私たちも同じ政策をとっている」と指摘。

「上昇する米失業率を見ると、失われた10年を経験した日本より悪化している」と述べ、経済危機を克服するのは予想以上に難しいとの見方を示した。

 クルーグマン教授は、日本のデフレ不況時に、日銀に徹底的な金融緩和を促す論陣を張るなど、日本批判の急先鋒(せんぽう)に立っていた。

(2009年4月14日11時55分読売新聞)

2009-05-25 18:04:25 ihepの投稿

新型インフル:子どもや20代の感染が増加 学校から家庭に移行か

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 201回目の記事は「新型インフル」のネタを、はずそうと思ってたのですがねえ・・・。

 新型インフル関連の論文も投稿したし、今日は、あらためて、命がけの「iPS細胞研究」の論文が胸突き八丁なので、ブログには「ワインのネタ」でもと・・・。

 しかし大事なNewsなので、またまた。

 国内で確認された新型インフルエンザ感染者の年齢層が、当初の中高校生を中心とした10代から、10歳未満の子どもや20代の若者などに広がったことが25日、分かった。

 18日までの感染者(計163人)と、19-24日の感染者(計180人)に分けて比べると、10歳未満の比率が1%から6%に、20代は3%から10%に上昇。一方で10代の比率は88%から75%に減っていた。

 感染者のほとんどを占める兵庫県や大阪府で休校措置が取られたため、中高校生同士の接触が減った半面、家庭内できょうだいや親子間の感染が起きた可能性がある。

 京都産業大の大槻公一教授(獣医微生物学)は「家族は狭い空間におかれるので最も感染しやすい。感染者は別室で休ませ、窓を開けて換気をする必要がある」と指摘している。

 今回のウイルスは若年層の感染が多いことが分かっており、米疾病対策センター(CDC)は高齢者に何らかの免疫がある可能性を指摘。一方、けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長は「どの年齢層でも感染はありうるので油断できない。感染したら早期の受診を」と呼び掛けている。

 家庭内での感染を防ぐには手洗いやマスクの着用も有効。大阪府では兄と父親が感染して治療薬のリレンザを予防的に服用していたにもかかわらず発症した中学生もおり注意が必要だ。



 コメント:


 だから、患者さんには、マスク着用な。他の家族らは、まあ、ご自由にという程度。

ただし、皆さん、外から帰ったら、手洗いと嗽はお願いします。


 最後の行・・・へえ、リレンザを予防に使ったのか・・・。

きっと、中学生だからということで、例のタミフルの副作用を考慮して、リレンザを処方されたんだろう。ただし、タミフルでも、たぶん同じ結果だったろうな。


 なお、全体的に、これらの治療薬を予防的に使うのは、私としては、あんまりお勧めしませんけどね・・・。


 

2009-05-25 07:00:55 ihepの投稿

塩野義がインフル新薬を発売 10年めど、大流行に備え・・・に関するコメント

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 このところ、「インフル」の話ばっかりで、すみません。

まるで「インフル・ブログ」だな(笑)。


 では、ブログ記事200本目記念ということで「インサイダーの(投資)情報」を(笑)。


まず、新聞記事(日経)から。


塩野義製薬は2010年をめどにインフルエンザ治療薬を日本市場に投入する。すでに最終的な試験を実施しており、年内に厚生労働省へ申請し承認を得たうえで発売する。治療薬は現在、実質的にスイスの製薬大手ロシュの「タミフル」など2種類しかなく、大流行に備えて供給体制の拡充が急務となっていた。第一三共も開発を進めており、国内各社の相次ぐ参入で、治療の選択肢も増えることになる。

 新薬は注射剤で、投与には医師の診察と処方が必要となる。タミフルでは発症から48時間以内の服用が必要とされているが、新薬は48時間以上が過ぎた後の投与でも効果を期待できるのが特長。研究所での試験結果では毒性が強い「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスにも効果があったという。



コメント:


 塩野義製薬のは「ペラミビル」というやつ。15分間の点滴1回ですむ。

2007年にアメリカのバイオベンチャーから、日本・韓国・台湾での販売権を買い取ったもの。H5N1にも効果があるって?・・・あのね(笑)、タミフルやリレンザでも、効果はあるよ。だから、今、求められてるのは、それらに耐性のあるウイルスにでも効果があるもの。この薬には、そこまでの実力があるのかは???。

 しかも、順調に日本での審査が進んでも、ようやく2010年後半に使える。



 一方、第一・三共製薬のは、CS-8958(開発コードネーム)。

1日1回の「口内噴射」でOK(なお、タミフルやリレンザは1日2回で、5日間の服用)。これも、上記の薬と「実力状況は同じ」。


 それで、富山化学工業のは、T-705(開発コードネーム)

タミフル・リレンザと違って、ウイルスの増殖そのものを抑制する働きをもつ。

しかし、早くて(かなり順調に進んでも)、使えるのは2011年後半。飲み薬です。

 試験では、全体として、タミフルよりも、治療効果が高いようだが・・・。


 まっ、このタイミングだから、各社は、「株価対策」で必死ですな。

 繰り返すけれども、今、求められてるのは、タミフルやリレンザが効かないウイルスにでも効果があるもの。上記の薬には、そこまでの実力があるのかは???。そういう薬が出るころには、タミフルやリレンザ耐性のウイルスが、季節インフルであれ、新型であれ、多くなってしまってる可能性が高いから・・・。


 まあ、でも、「必死のパッチ」の臨床的工夫によって、ある程度、使い物にすることはできるでしょうけれどね・・・。ただ、どうも、みている限り、上記の薬は、我々が提案するような「モノ」ほどではないな・・・。


 まっ、前にも書いたように、特に「インフルエンザ」と戦う武器は、いくらあっても良い。


 ただ、製薬企業っていうのは、余りにも、リスクが高すぎて「この種の薬」の開発に力は、あまり入れない。最も力を入れるのは、「メタボ」対策の「くすり」!


2009-05-24 12:00:10 ihepの投稿

【新型インフル】 重症化防ぐには?・・・の産経記事に関するコメント

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 毒性が「季節性並み」であることが強調されている新型インフルエンザ。過剰な反応は必要ないが、油断は禁物だ。専門家は「糖尿病や喘息(ぜんそく)など基礎疾患がある人を中心に重症化することもある」と警戒を呼びかけている。また、妊婦の場合、症状が重くなるという報告もある。どのような人が、どのような点に気をつけたらいいのかをまとめた。(長島雅子)



【妊産婦】米国では、新型に感染疑いのある妊婦が、治療薬の投与を受けずに出産後、死亡したことが明らかになっている。

 日本産婦人科学会も、妊産婦への注意などをホームページ(http://www.jsog.or.jp/)で公表している。

 学会では、感染が疑われる場合には、医師と相談の上で、抗ウイルス薬のタミフルやリレンザを服用することを推奨している。米疾病対策センター(CDC)によると、これらの薬の妊婦や赤ちゃんへの副作用報告はない。薬を服用しながらの授乳も問題はないとしている。

 同学会の周産期委員会副委員長で北里大学医学部産婦人科の海野信也教授は「妊娠中はウイルスを排除する免疫機能が低下する。母体が高熱になると、胎児も苦しいので、高熱が最も心配だ。抗ウイルス薬を処方されたら心配せずにのんでほしい」と話す。



コメント:

 「米疾病対策センター(CDC)によると、これらの薬の妊婦や赤ちゃんへの副作用報告はない。薬を服用しながらの授乳も問題はないとしている。」


・・・実際に人間の妊婦に投与して、どうなったかのデータが十分でないし、まして母体内の赤ちゃんへの影響に関するデータをや・・・だ。


 そこで、この「タミフル」の下記の「添付文書」(の抜粋)を見てみなよ。

ちなみに「添付文書」とは医薬品の取り扱い注意書であり、非常に重要な書類です。


タミフルの妊婦、産婦、授乳婦等への投与



1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている。]


2. 授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]

 そもそも動物段階で、こんな問題がでているから、人間には、やれないわけだ。
そりゃ、ヒトでの副作用は「無い」よな(笑)。

 これを承知の上で、学会は、今回の新型インフルの場合では「敢えて推奨」していることを知っていてほしい。

 ちなみに「心配せずに飲んでほしい」は、少々言い過ぎですぜ・・・北里の教授。

 こういう情報を妊婦、授乳婦の患者さんに伝えて、患者さんの納得・同意の上での処方が望ましいわけだが・・・。

 記者さんも、できれば、ここまでフォローした記事を書いてもらいたいもんだ・・・。
2009-05-24 02:36:25 ihepの投稿

新型インフルエンザ:米、散発感染が夏以降も・・・そりゃそうでしょう

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 【北米総局】世界的に感染が広がる新型インフルエンザ。米国では新型の人から人への感染が4月に断定されて約1カ月になる。米疾病対策センター(CDC)のジャーニガン・インフルエンザ部副部長は20日会見し、新型への感染が各地で散発的に起きる状態が「夏を越えて続く」との見通しを示した。春夏にはいったん収束する季節性インフルエンザに比べ、「全く違う様相」を見せている。

  CDCによると、米国での感染や発症による入院はいまだに継続している。累計47州で感染が確認され、うち南西部を中心に22州は感染が拡大している。感染者の累計数の伸びは収まっておらず、疑い例をカウントするようになった14日以降も1日数十~数百人単位で増加。18日には5000人を突破した。

 現在、インフルエンザの疑いのある患者を検査した場合、新型インフルエンザと季節性インフルエンザは半々に見つかる。季節性インフルエンザの発見例もこの時期としては多く、CDCは、本格的なインフルエンザシーズンを迎える秋に向け、この2種類のウイルスが複合的な作用を及ぼすことを警戒。秋冬には「何が起こるかわからないが、感染が増加するだろう」と話す。

 また、同副部長によると、ニューヨーク市やその周辺では学校を中心に感染の広がりがみられる。コネティカット、ニュージャージーなど周辺州でも、インフルエンザようの病気が「(この時期としては)異例に増加している」ため、休校している学校がみられる。

 入院患者のうち164人を分析したところ、平均年齢は19歳で、18%が10~18歳、11%が5~9歳と、高校生までが大きな割合を占めていた。CDCは、児童生徒の感染に注意を払っている。

 ただCDCは休校措置は奨励せず、現場の判断にまかせている。地域レベルで感染が拡大している中、学業継続と感染拡大防止のバランスを考えるべきだとしている。

  日本でも米国と同様に新型の感染が続くのだろうか。国立病院機構仙台医療センター(仙台市)の西村秀一ウイルスセンター長は「新型はほとんどの人が免疫がない。感染力が季節性より強く、国内でも夏になっても感染が終わることはないだろう」と、CDCと同じ見解を示す。

 日本での季節性インフルエンザは例年、12月から4月ごろまでが流行期間とされ、その後は収束する。ウイルスが低温で乾燥した環境の中で活発に働くためと考えられているが、明確な理由はいまだに分かっていない。

 国立感染症研究所は、全国5000カ所に上る小児科・内科の定点医療機関で発生したインフルエンザ患者数を毎週集計している。4月下旬の1医療機関当たりの患者は過去5年の平均が0・92人。流行の指標となる1・0人を割り、すでに流行が終わっている時期だ。しかし、今シーズンは4月27日~5月3日に3・23人、最新集計(4~10日)は1・68人と依然、「流行」状態だ。

 一方、西村氏によると、近年は沖縄県で夏に季節性インフルエンザが流行する傾向がみられている。

 西村氏は「新型を含めたインフルエンザウイルス全般にとって、高温多湿の気候は流行にマイナスの影響があることは間違いない。今後急速に大流行になる事態にはならないだろうが、新型への感染が夏以降も続くと考えられる」と予測している。【関東晋慈】:毎日JP



コメント:


要は、これからは、年間を通して、インフルエンザには悩まされるわけだ。


 今後の展開予測ですが、新型インフルでも季節インフルでも、まったりと持続するでしょうね。日本では、新型のほうは、いちおう「減速」しつつも密やかに持続する。一方、これから南半球では拡大するでしょう。


 そして、その間、新型のウイルスが確実に変異を遂げて、秋以降に「第2波」がくるでしょう。


 そうなれば、今、開発が楽観視されている「新型用のワクチン」なんぞは、効果が???でしょうね。おまけに、今は新型でも効果が確認されているタミフル・リレンザも効きにくくなる・・・。


 ・・・これが、考えられるシナリオです。


 そのうえで、H5N1(強毒性の鳥インフル)と今回の新型との「変な、コラボレーション」なんかは見たくもないが、想定内のこととして考慮しなければならないでしょう。


 このような「最悪」を回避するために開発した治療法に関するわれわれの研究論文は、ただいま投稿審査中(*^▽^*)

2009-05-23 17:14:08 ihepの投稿

新型インフル:「念のため」診察の医師が機転…国内1例目・・・アッパレ!!!

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 このブログ記事でも「アッパレ!」と紹介した神戸の医師の紹介です。

(毎日JPからの記事です)


 臨床医たるもの、こうでなければと私は思います。



 「新型インフルエンザの国内感染の発覚は、1例目となった兵庫県立神戸高校の男子生徒(3年)を診察した神戸市内の男性医師(52)の機転だった。発熱、だるさ……。生徒に海外渡航歴はなかったものの、一抹の不安が脳裏をよぎった。「新型インフルエンザをまん延させてはいけない。念のために」。医師としての責任感に押され、市医師会を通じて、市に検査するよう訴えた。

 医師は診療所を開業し、神戸高の校医を務める。男子生徒にとっては10年以上の「かかりつけ医」だった。生徒は11日午後、医院を受診。発熱はなかったが、せきやのどの痛みを訴えた。薬を処方したが、「同じバレー部でインフルエンザの生徒がいる」と話していたことが気になった。

 生徒は翌日、再び来院。体温37.4度で全身の「だるさ」を訴えた。新型インフルエンザで、海外で同年代の多くの「高校生」が感染していたことがひっかかったが、生徒は海外渡航歴がなく、38度を超える高熱という典型的な症状もない。「風邪で間違いないだろう」。しかし、簡易検査の結果はA型陽性。市に検査を要望した。

 市環境保健研究所は15日午後、検体の検査を行った。午後9時半。ソ連型か新型インフルエンザか、どちらかであることを示す「H1」の反応が出た、と研究所から医師に連絡が入った。翌16日午前1時には改めて連絡が。患者第1号の事実上の「確定」だった。

 「弱毒性で症状が軽ければ、潜伏期に水際の検疫で見抜くのは難しい」。医師は指摘する。今回は「新型」を完全に否定する根拠が見当たらなかったため、検査をアピールしたという。医師は「新型インフルエンザは未知の領域。常に危機意識を持って対峙(たいじ)することが、われわれには求められている」と話した。【村上正】」



 東京都の対応(昨日の記事)と比較すれば、この国の闇の1部のおおよそが見えてくるでしょう。

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