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宮城・女川 カタールの援助で冷蔵施設10月13日 19時14分
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東日本大震災の津波で水産物の冷蔵施設の多くが被害を受けた宮城県女川町で、中東・カタールの援助で建てられた大型の冷蔵施設が完成し、13日、記念の式典が行われました。
サンマの水揚げなどで知られる女川町は、津波で水産物を冷蔵する施設の8割が使えなくなり、この施設はカタール政府が震災の被災地を支援するために設けたおよそ20億円の基金を利用して建てられました。
13日は、カタール政府や地元の魚市場の関係者などおよそ100人が参加して式典が開かれ施設の完成を祝いました。
サンマの水揚げの最盛期に間に合うよう完成させたというこの施設は、3階建てで、およそ6000トンの魚を保管できる巨大な冷蔵室を備えています。
また、震災と同じ規模の津波にも耐えられる構造で、3階は一時避難所にもなるということです。
カタールは、震災前は女川町と交流はなく、日本の財団法人を通じて女川町への支援を決めたということで、式典に出席したカタールのアティーヤ外務担当相は、「施設が完成してとてもうれしい。地元の漁業者の心に明かりをともしたのではないか」と話していました。
また、女川魚市場買受人協同組合の高橋孝信理事長は、「夢のようです。震災後、町から離れた漁業者もいるため、これを機に戻ってきてほしいです」と話していました。
この施設は、15日から操業を開始します。
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