ニュース詳細
アトピー性皮膚炎 遺伝子上の特徴を特定10月8日 4時36分
K10055832211_1210080521_1210080524.mp4
アトピー性皮膚炎になりやすい体質かどうかを決める遺伝子上の特徴を理化学研究所などのグループが日本人患者を対象にした大規模なDNA解析で特定しました。
発症の仕組みの解明や新たな治療薬の開発につながると期待されています。
理化学研究所ゲノム医科学研究センターなどのグループは、アトピー性皮膚炎になりやすい人の遺伝子上の特徴を調べるため、日本人の患者3300人余りから集めたDNAを分析しました。
その結果、アトピー性皮膚炎になりやすい体質かどうかを決めるDNAの配列はこれまで海外で報告されている7か所以外に、新たに8か所あることを確認したとしています。
この配列の中には免疫に関係する遺伝子のほか、血液中の濃度が低いとアトピー性皮膚炎になりやすいとされてきたビタミンDの代謝遺伝子などが含まれていたということです。
また、アトピー性皮膚炎と気管支ぜんそくに共通の遺伝子上の要因があることが裏付けられたとしています。
理化学研究所の広田朝光研究員は「特定した8か所の配列に含まれる遺伝子の働きを詳しく調べることで、アトピー性皮膚炎が発症する仕組みの解明や新たな治療薬の開発につながると考えられる」と話しています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|