盗難:神像17体 氏子「罰当たり」 岐阜・結神社
毎日新聞 2012年10月14日 01時59分
13日午前9時5分ごろ岐阜県安八(あんぱち)町西結(にしむすぶ)の「結(むすぶ)神社」の氏子総代の男性(74)から「本殿の鍵が壊され、神像(しんぞう)17体が、納めていた木箱ごと無くなっている」と110番があった。県警大垣署は窃盗事件として捜査している。
同署や男性によると、神像17体はいずれも高さ約25センチの木造彫刻で、木箱(縦90センチ、横40センチ、高さ45センチ)に納められていた。700〜800年前の作とされ、作者は不明。1960年に同町文化財に指定された。約1年前に展示されたが、定期的な公開はしていないという。
結神社は縁結びなどの御利益で親しまれているほか、織田信長が長篠の戦いで戦勝祈願したと伝えられる。男性は「代々大切にしてきた神像を盗むなんて罰当たりだ」と憤っている。【三上剛輝】