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事件
【iPS細胞移植】<おわび>iPS初の臨床応用の記事について
2012.10.14 01:27
日本人研究者の森口尚史氏が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋の細胞を作り、心不全患者6人に移植する治療を実施したとする記事を11日午後0時36分に掲載しました
しかし、森口氏が治療を行ったとする米マサチューセッツ総合病院が12日(現地時間)、iPS細胞を使った治療や承認申請が提出されていないなど、森口氏の主張を全面的に否定する声明を発表。森口氏本人も同日、産経新聞記者らに治療の有無や経緯を明確に説明できませんでした。
森口氏はこれまでも米国で治療を行ったことを裏付ける旅券の渡航記録の提示を報道陣に拒否してきました。森口氏の「ハーバード大客員講師」の肩書も大学側が否定するなど、森口氏の説明は著しく信憑(しんぴょう)性に欠けており、産経新聞は事実関係そのものに誤りがあるとの判断に至りました。
問題の森口氏の「研究成果」は読売新聞が最初に報じ、共同通信社も配信しました。産経新聞も森口氏本人と直接接触ができない段階で、今回の「研究」について森口氏とやりとりがあった国内の研究者への電話取材で「(読売新聞報道の)事実関係はあっている」との説明を受け、記事を掲載しました。事実関係の確認をさらに行うべきでした。11日の記事が誤った報道になったことをおわびします。
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11日に掲載した記事「iPS初の臨床応用 心筋細胞作り患者6人に移植」は削除しました。
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