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“遠隔操作”発信元特定防ぐ特殊ソフト10月13日 17時4分
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遠隔操作できるウイルスに感染したパソコンが犯罪を予告する書き込みに悪用され、無関係とみられる男性2人が逮捕された問題で、大阪の事件では、外部からの遠隔操作の際に発信元を特定できないようにする特殊なソフトが使われていたことが分かり、警察は高度な技術に詳しい人物が関わった疑いが強いとみて調べています。
インターネット上に無差別殺人を予告する書き込みをしたとして大阪の男性が逮捕され、その後、釈放された事件では、遠隔操作できるウイルスに感染した痕跡が男性のパソコンから削除されるなど巧妙な手口が使われていましたが、警察のその後の調べで、遠隔操作の発信元が特定できないようにする特殊なソフトが使われていたことが新たに分かりました。
このソフトは「Tor」と呼ばれるもので、このソフトを備えたコンピューターどうしがネットワークを作り、その中の複数のコンピューターをランダムに選んで経由し、通信を行う仕組みです。
経由するコンピューターには通信経路が記録されず、発信元の追跡は極めて困難だということで、最近では警視庁のものとみられる国際テロに関する内部文書がネットに流出した事件でも使われていました。
警察は、高度な技術に詳しい人物が遠隔操作に関わった疑いが強いとみて調べています。
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