僕はカジュアルにブロックしまくっているので、たまに「あいつは唯我独尊になっている」という上から目線の指摘を頂きます。今回はこの問題について考えましょう。
市場は中身のない「独りよがり」を許さない
僕は最近「プロブロガー」を名乗り、ブログだけで食べていこうと努力しています。このキャリアを意識してからというもの、市場というものがとことん冷酷な観察者であることを感じるようになりました。
例えば僕が「独りよがり」なことを書くとします。すると、炎上マーケティング的に瞬間的なPVは獲得できるかもしれませんが、すぐに市場から失望され、相手にされなくなってしまうでしょう。PVは稼げても、書籍や講演、コンサルティングなどの周辺ビジネスは衰退していきます。取材もされにくくなるでしょう。
また、僕が誰にとっても役立たない記事ばかり書いているようなら、検索エンジンからの流入は増えていかないはずです。検索エンジンは「役立つコンテンツ」を機械的にふるい分ける、非常に冷酷な仕組みだからです。
(幸い、今のところ検索流入は順調に増加しています。それなりに役立つ記事は書けているということでしょう。)
その意味で、市場は力強いアドバイザーにもなりえます。自分のやっていることが間違っていたら、すぐに数字で返してくれるわけですから。
僕はあまり人にメンタリングを頼まない人間なのですが、市場の反応に対しては日々アンテナを立て、自分の状態が健全か否かを判断しています。
それが「独りよがり」に見えたとしても、長期的に高く評価されているようなら、十分価値があるものだと僕は考えます。
一方で、中身のない「独りよがり」は、短期的には成功したとしても、長期的には間違いなく没落していきます。市場はどこまでも冷酷につきまとい、数字にもとづく判断を下してくれます。
冒頭で述べた通り、僕はしばしば「独りよがり」と言われますし、実際そのつもりですが、市場と真剣に向き合っているので、数年は没落せずに泳いでいける自信があります。
というか生活掛かってますし、没落したらヤバいです。まぁ10年後とかはさすがにわかりませんが…。もし僕が市場の評価を得られなくなったら、そこまでの人間だったということでしょう。
逆にいうと、市場と向き合わないでいい状態、お金の心配がない状態だと、このバランサーは働かないので、唯我独尊に走ることになってしまうでしょう。ツイッターの匿名アカウントとかはそんな感じでしょうね。「生活掛かってないから何を言っても大丈夫」というのは、独りよがりの、卑怯な態度の源泉にもなりえます。
というわけで、今後も市場に向き合いつつ、健全に独りよがりを続けたいと思います。ブロガー道は浮き沈みが激しいので、没落しないように頑張ります。