大津いじめ自殺事件から1年 中学校で同学年生徒の作文読み上げ
滋賀・大津市で、いじめを受けていた男子中学生が自殺してから11日で丸1年になる。男子生徒が通っていた中学校では、同じ学年の生徒が、この1年を振り返って書いた作文が読み上げられた。
女子生徒の作文には「今回、亡くなった友達は、本当に帰ってこないし、どれだけその人の命が大切かがわかった。誰かが困っていたり、いじめられたりしていたら、みんなで助け、守ってほしい」と書かれていた。
同級生からいじめを受けていた大津市の中学2年生の男子生徒は、2011年10月、マンションから飛び降り自殺した。
1周忌の10月11日、男子生徒が通っていた中学校では、同じ学年の生徒が、この1年を振り返り、命について書いた作文が校内放送で読み上げられた。
一方、男子生徒の父親は手記を公表し、「いまだに真相究明にまでは至っておらず、出てくる事実は、ますますわたしたちを混乱させるばかり。息子の死だけが宙をさまよっているように思えてなりません」と、解決されない事件への悔しさをつづった。