2012年10月13日

原発問題の「今」2012年10月13日


東電「対策取れば対処できた」=社内事故調の見解変更―原子力改革チーム・福島原発
<引用開始>
タスクフォースは、福島原発事故に対する問題意識として、(1)事前の津波評価の際、想定を超える可能性も考慮して対策を取ることはできた(2)海外の過酷事故対策を参考にすれば、安全設備を多様化できた(3)現実の事故を想定した訓練をしていれば、事故の拡大を防げた―と指摘した。 
<引用終了>
http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_528656

菅直人の今日の一言
世界の流れ・脱原発
<引用開始>
  もう一点は日米の原子力産業の協力関係だ。スリーマイルの事故以来、米国内での原発建設が止まっていたので、米国の原発メーカは日本の原発メーカと連携して、最新技術による原発建設を考えていた。日本の原発ゼロ政策で、今後どうなるかという点だ。この点も議論を整理する必要がある。
<引用終了>
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11377811435.html

2012年06月18日
原発事故の真相を教えます。
<転用開始>
真因は、1985年の日航123便墜落事故から類推できます。あの事故の調査結果によると、墜落原因は、伊丹空港で尻もち事故を起こし、羽田空港でボーイング社の専門修理チームが、圧力隔壁付近の部品交換を行った際、ビス止めが甘く、数年後にその部分が破壊され墜落に至ったというものです。

したがって、製造責任、メンテナンス責任のあるアメリカ側に決定的な瑕疵があったのですが、アメリカ側は「寝てしまい」「逃げ切り」に成功しました。
翻って、福島第一原子力発電所の事故を「相対」してとらえた場合、はっきりと同様な原因が浮かび上がってきます。

1971年に稼働した福島第一原子力発電所の原子炉は、GEのマーク1型です。1984年に完成したフィリピンのバターン原発は、メルトダウンによる水素爆発を想定し、原子炉格納器庫内の水素を化学処理して水にしてしまい、水素爆発を防ぐというアメリカ製の「安全装置」が設置されていますが、福島第一原子力発電所には、そのような安全装置が「バックフィット」されていませんでした。
<転用終了>
http://dream333.seesaa.net/article/275838278.html

日航機墜落事故で、ボーイング社は「誠意を持って補償する」「日本航空を通して(任せて)補償に当たる」とし、背後に隠れてしまった。修理ミスというのなら(垂直尾翼の強度不足による隠れリコール疑惑などの諸説があるのは知っている)、業務上過失致死罪で起訴されるべきであったが、私も含め、誰もそんなことは考えなかったようである。

あの時、マスコミに誘導されず、徹底的にアメリカ側の業務上の過失責任を追及していたら、福島第一原子力発電所の事故への対応も異なったことだろうが、これは「タラレバ」の話であり、もう遅い。

さて、東電社内事故調の「現実の事故を想定した訓練をしていれば、事故の拡大を防げた」という「一言」は、極めて重い意味を持つ。
東電の実質的国有化が決まっており、ある意味「失う物は何もない」と受け取れるからである。「現実の事故を想定した訓練」をさせなかった「国」や、非常時の対応を教えなかった「アメリカ」に対し、「我々も犠牲者だ」と示唆しているように捉えるのは私だけではあるまい。

そのアメリカの「思惑」は菅直人前首相が記した通りであろう。いわば「次世代型原発」を開発し、日本をはじめ世界中へ売り込み、IAEAの査察を含め、世界の原子力を「一括管理」するビジョンを描いていたのであろう。

日本は「利口」にならなくてはならない。311でパラダイム(物の見方考え方)が転換した日本は、アメリカに追随する旧来の自民党的政治から脱皮しなくてはならないのである。

民主党は、政権延命作戦にでるであろう。別に何とも思わない。野党になろうが長い目で見た場合には、それもまたそれでよし、と思う。

与党になった自民党に対し「原発事故原因をつくったのは自民党ではないか」と舌鋒鋭く追及する菅直人前首相や枝野経済産業相の姿を思い浮かべると、次の次の総選挙が楽しみになってくるのである。
posted by S・C・ NAKAMURA at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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