読売新聞からの記事盗用疑惑

こんなにあった!
海外政府による日本からの退避勧告

【3月23日現在、原発事故への各国政府の対応。

▽米国
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
 チャーター機で約100人が台湾へ退避
 外交官らの家族約600人に退避許可
 軍人の家族2万人の国外退去を支援

▽英国
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
 チャーター機を香港まで運航

▽フランス
 出国または東京以南への移動求める
 政府機で241人がソウルへ退避
 エールフランスに増便を指示

▽イタリア
 出国または東京とその以北からの退避勧告
 特別航空便の運航を検討

▽スイス
 被災地と東京・横浜からの一時退避勧告
 チャーター機の運航を検討

▽オーストリア
 出国または東京・横浜からの退避勧告

▽スペイン
 福島第一原発から120キロ圏外への退避勧告
 チャーター機を運航

▽ロシア
 輸送機を派遣

▽ベルギー
 軍用機を派遣

▽チェコ
 軍用機で106人が帰国

▽クロアチア
 出国または南部への退避勧告

▽オーストラリア
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告

▽ニュージーランド
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告

▽韓国
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告

▽シンガポール
 福島第一原発から100キロ圏外への退避勧告

▽フィンランド
 東京とその以北からの退避勧告

▽セルビア
 出国を勧告

▽イスラエル 
 東京周辺から西日本などへの退避勧告

▽ドイツ 
 出国または東京・横浜からの退避勧告

▽台湾 
 高齢者、子供、女性に出国検討求める】

諸外国の動きを 報じただけで「デマ扱い」

 これは、3月の原発事故発生直後、筆者が自らのメルマガで配信した世界各国の避難勧告の様子である。
 日付は 3月23日 現在とあるが、実際は3月15日にはほとんどの国がこうした勧告を出していたのである。
  ところが、当時の日本では、世界のこうした動きを報じるだけで「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びたものだ。



検証結果:上杉氏の記事・著作は読売新聞記事からの 盗用 である疑いが強い

  • 上杉氏は、2011年9月22日のダイヤモンド・オンラインの記事およびそれを収めた著作において、昨年3月の原発事故後の各国による退避措置のリストを掲載している。これは 3月23日 配信 のメルマガからの転載 としているが、 内容は並び順から言葉遣いに至るまで 3月19日 付の読売新聞に掲載されたリストと同一 である。
  • 上杉氏はこのリストについて著作で 著者調べ としている。
  • 上杉氏は上記引用の前文で、 読売を名指しにしつつ、大手メディアは海外政府の退避状況を殆ど報じてこなかった と非難 している。そのうえで、それら大手メディアが意図して報道せずにいた情報を暴露するという形で、 当の読売が報じた記事と同一のものを、自前の情報として披露 している訳である。
  • すでに新聞で広く報じられたのと同一のものを、上杉氏がそのままメルマガで流して「 「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びた 」というのもナンセンスであり、 したがってこれも上杉氏の嘘である疑いが強い


記事のリストを並べて見比べると、並び順から言葉遣いまで同一であることがわかる。

左が読売新聞3月19日紙面の記事、右が上杉氏の著書『国家の恥』188頁 (※ダイヤモンドオンライン記事を纏めたもの)



下は 左が読売オンライン3月19日の記事、右が上杉氏のダイヤモンドオンライン9月22日の記事
各国の頭の ▽ まで同じである。
読売の記事が全角数字、上杉氏の記事が半角数字で改行とスペースは異なる。 読売の記事ではイスラエル、ドイツ、台湾の3つの国名だけなぜか後ろに全角スペースがあるが、上杉氏の記事でも全く同様にその3つだけ後ろに全角スペースがある すなわち上杉氏の記事は読売オンラインの記事をコピー&ペーストしたあと加工された疑いが濃厚である。







  • 参考


更新
2012.10.10 参考へのリンクを追加。説明文を一部変更。
2012.10.11 文字色など微修正
2012.10.12 「3つの国名の後ろのスペース」のHTMLソース画像






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