ウイルス作成:高校生ら3人、容疑で逮捕 ハッカー集団を解体−−府警 /京都
毎日新聞 2012年09月28日 地方版
コンピューターウイルスを作成したとして府警は27日、佐賀県みやき町、高校1年の男子生徒(15)ら3人を不正指令電磁的記録作成等(ウイルス作成)などの疑いで逮捕した。3人は同じハッカー集団のメンバーで、府警は集団の代表者に同日までに解散届を提出させた。ハッカー集団の解体は全国的にも珍しいという。
他に逮捕されたのは▽大分県佐伯市の高校3年の男子生徒(19)▽大阪府高槻市の無職少年(18)。容疑は、今年5月〜7月、感染するとファイルを削除したり、パソコンが起動しなくなるウイルスを作成したとされる。また、佐賀県の少年は、感染すると相手の個人情報を抜き取るウイルスを作成し、埼玉県の少年2人のパソコンからオンラインゲームのパスワードやID計8個を抜き取ったとされる。
府警によると、3人は有名オンラインゲームを有利に進めるためのアイテムを独自に作成して販売し、月数万円の売り上げがあった。しかし、最近になってネット上に同様のアイテムが無料で出回り始めたため、無料アイテムを使っている人を狙ってウイルスを送りつけていたという。
高槻市の少年は「無料アイテムは怖いと思わせるためにウイルスを送りつけた」などと供述しているという。【堀智行】