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 2012/7/4(水)
 尾鷲市清掃工場を市議視察 がれき受け入れ「現状では不可能」
【防護服、マスクの重装備で清掃工場内部を視察する尾鷲市議ら=尾鷲市クチスボの尾鷲市清掃工場で】
【尾鷲】尾鷲市議会生活文教常任委員会は三日、同市南浦クチスボの清掃工場を視察し、内山鉄芳委員長ら十議員が参加し、操業停止中の焼却炉内にまで入って調査した。老朽化のため内部損傷が相次ぐ現場を確認し、同市が検討を進めている災害がれきの広域処理受け入れについて議論を呼んだ。同市野田耕史環境課長は、二号炉の状況などを踏まえ、「試験焼却などの手続きを考えると、現状での受け入れは不可能」と述べた。

 同市清掃工場は二十二・五トンのストーカ式焼却炉二基だが、五時間程度の稼働だと、実質一日三十トン程度の焼却しかできない。災害がれきの受け入れはこれまで、一日二―二・五トン程度との見通しを示していた。

 市役所から車で二十分もかかる又口川沿いの清掃工場に入った市議らは、防護服に防塵(ぼうじん)マスク、ヘルメットの重装備で、中央制御室から焼却炉、運転停止中の二号炉内に潜り込んだ。

 同市によると二号炉は、先月二十日に再燃室天井部の耐火コンクリート壁が落下するなどの事故が起こり、運転を停止中。緊急に補修工事をすることになり、十一日に臨時議会を開いて、三千四百五十万円の補正予算を上程する見込みという。

 二号炉は、平成二十四年度予算に集塵機(バグフィルター)の「ろ布」交換などを実施する予定で、市はこの工期中(九月中)に補修工事を完了したいと説明。委員会側からは、「災害がれきの受け入れは一号炉だけでできるのか」「市民や海山住民(紀北町)への説明を考えると、現状では受け入れられない状況ではないのか」などの疑念が示された。

 野田環境課長は、「工期中は考えられない。たとえ受け入れたとしても、試験焼却などを考えると、手続き的に不可能」と答えた。




  
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