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両陛下 福島・川内村で被災者に声を10月13日 17時52分
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天皇皇后両陛下は13日、原発事故で村の外に避難した住民の帰還を進めている福島県川内村を訪れ、避難先から戻ったあとも仮設住宅で生活を続ける被災者を励まされました。
両陛下は13日午後1時前、ことし4月に再開された川内村の小学校に到着し、村長らから復興状況の説明を受けられました。
続いて近くの地区に足を運んで、先月から進められている除染作業を視察し、高圧の水で住宅の屋根を洗う様子などをご覧になりました。
このあと、村の呼びかけで帰村したものの、原発から20キロ圏内にある自宅に住めない人たちなど、高齢者を中心に100人近くが暮らす仮設住宅を訪問されました。川内村では役場や学校を再開して住民の帰還を進めていますが、震災前にいた3000人のうち4分の1しか戻っていません。
両陛下は原発事故以来、自宅に戻れない人たちや、復興に向けて努力する人たちを励ましたいという気持ちを持ち続けてきたということで、仮設住宅の間を縫うように歩きながら、被災者一人一人に声をかけて回られました。
天皇陛下は10か所の避難先を点々としたという一人暮らしの85歳の女性に、「10か所もですか。大変でしたね」と言葉をかけられていました。
皇后さまは89歳の女性に、「よくご無事でいらしてくださいました。お体大事にね」と声をかけ、励まされていました。
両陛下は13日夜、東京に戻られます。
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