iPS臨床問題:「時期尚早では」山中教授

毎日新聞 2012年10月12日 21時55分(最終更新 10月12日 22時40分)

山中伸弥・京都大教授=後藤由耶撮影
山中伸弥・京都大教授=後藤由耶撮影

 米国の病院で人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った組織を患者へ移植する臨床研究を行ったと主張している森口尚史(ひさし)氏について、iPS細胞を開発した山中伸弥・京都大教授は12日、「論文などで何をしたかが分からないと、コメントのしようがない」と述べた。臨床研究自体についても「今はまだ早いんじゃないかなと(思う)」と語り、時期尚早との考えを示した。

 ノーベル医学生理学賞の受賞決定を受けた田中真紀子文部科学相への表敬後、報道陣の質問に答えた。

 山中教授は「この段階で十分な動物実験なしにいきなり人間というのは、私たちの今の考えからはありえない」と話した。国内での臨床研究については「慎重に安全性、有効性を動物実験で検討して、いよいよ来年くらいから実際の患者さんにお願いして始まるかという段階」と見通しを示した。

 一方、田中文科相は同日の閣議後の記者会見で、「まじめに研究している他の分野の方々に与える影響も大きく残念」と述べた。【野田武】

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