(cache) 身ぶり手ぶり交流深める　韓国の少年少女合唱団が学校訪問　白浜町

身ぶり手ぶり交流深める　韓国の少年少女合唱団が学校訪問　白浜町

　韓国果川（カチョン）市少年少女合唱団が12日、和歌山県白浜町栄の富田中学校を訪れ、日本の遊びを楽しんだり、合唱を披露したりして交流した。

　果川市は白浜町と友好都市提携をしており、合唱団は提携３周年を記念し、初めて来日した。

　団員58人（小学生44人、中学生11人、高校生３人）は小グループに分かれ、富田中１、２年生の８クラスをそれぞれ訪問。富田中の生徒に教えてもらいながら、けん玉や折り紙、紙飛行機作りといった日本の伝統的な遊びを楽しんだ。互いに知っている日本語や韓国語、英語を交えながら身ぶり手ぶりでコミュニケーション。最初はお互いに恥ずかしそうにする場面も見られたが、徐々に打ち解け、教室のあちらこちらでにぎやかな歓声が響いた。

　富田中１年の北井翔君（12）は「楽しんでくれたのでうれしかった」と笑顔をみせ、団員の中学３年生、イ・ソンジュさん（15）は「日本人は積極的で友達との輪を大切にする印象。言葉は通じないけれど、同年代なので連帯意識が生まれたと思う。とても楽しかった」と喜んだ。

　合唱団はその後、韓国の民族衣装「韓服（ハンボク）」に着替え、体育館で韓国の伝統童謡や日本の「ふるさと」など５曲を富田中の生徒らを前に披露。清らかな歌声で会場を包んだ。

　合唱団はこの日、同町才野の西富田小学校も訪れ、児童と一緒に遊んだり合唱を披露したりした。

【けん玉の技が成功し、ハイタッチして喜ぶ韓国果川市少年少女合唱団の団員（左）と富田中学校生徒＝12日、和歌山県白浜町栄で】

(2012年10月13日更新)