再生の原風景 渡良瀬
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【社会】汚染水との奮闘今なお 福島第一
東京電力は十二日、福島第一原発を報道陣に公開した。敷地内は高濃度汚染水を処理した水をためるタンクがびっしり。流入する地下水対策として、地下水位を下げるための井戸やセシウム以外も除去できる新たな装置の設置を進めていたが、稼働時期は未定。現場は「水との戦い」であることをあらためて実感した。 報道陣を乗せたバスが作業拠点の免震重要棟を出発。道路脇にホースが野ざらしで置かれていた。 地下水対策の試験井戸近くで降車した。地面が乾いていたので、水の位置を尋ねると、案内役は「はっきりとは分からない。だから原発の上流に横一列に井戸を掘る」と話した。 新たな除去装置は、完成間近だった。高さ一〜三メートルほどの容器が並ぶ。処理した水は、敷地にまくなどしてタンクの空き容量を確保する。だが、いつ動くかは「分からない」という。案内役は「タンクはもっと増設できる」と力説したが、見回しても敷地の余裕は少ない。 一方、建屋周辺のがれきはかなり片付いていたが、3号機の海側では毎時一ミリシーベルト、昨年八月に同一万ミリシーベルト超が計測された1、2号機の排気筒横では〇・八ミリシーベルトを計測。バスは速度を上げ走り抜けた。 記者の被ばく量は〇・〇五二ミリシーベルトだった。 (志村彰太) PR情報
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