長くファンに愛されている特撮の「平成仮面ライダーシリーズ」の12作品、仮面ライダークウガからオーズまでが小説となって、ファンの前に再登場することになった!! テレビシリーズ各作品を担当した脚本家陣が、スピンオフ小説として新たに腕を振るうもので、来月30日から「講談社キャラクター文庫」(税込み650円)として発売される。今回の「特撮HOCHI」では、ファン待望の小説化をクローズアップする。
今回は第1弾としてクウガ(00年放送開始、主演・オダギリジョー)、カブト(06年、主演・水嶋ヒロ)、W(ダブル=09年、主演・桐山漣、菅田将暉)、オーズ(10年、主演・渡部秀)の4作品が同時発売される。
クウガを執筆するのは荒川稔久氏。東映特撮番組を20作品以上書いており、近年は「アキバレンジャー」や「大魔神カノン」という大人向けの特撮作品にも携わっている。カブトは米村正二氏。05年の「仮面ライダー響鬼」以降の平成シリーズで活躍するライターで、「プリキュアシリーズ」「アンパンマン」「ポケットモンスター」「ダンボール戦機」など、アニメ作品も多くを手掛けている。
Wの三条陸氏は漫画の原作やアニメの脚本など幅広く活躍しており、「週刊少年ジャンプ」で大人気だった「ダイの大冒険」の原作者としても有名だ。そして、オーズの毛利亘宏氏は早稲田演劇出身の劇団「少年社中」の主宰兼脚本家。オーズから平成シリーズに参加して、同じく平成シリーズを担当する小林靖子氏と一緒にシリーズ構成することが多く、現在、テレビ朝日系で放送中の「特命戦隊ゴーバスターズ」(日曜、前7時半)なども担当している。以上、テレビシリーズを知り尽くす、豪華脚本家陣が“小説家”として腕を振るう。
気になる内容だが、クウガの五代雄介(オダギリ)、カブトの天道総司(水嶋)、Wの左翔太郎(桐山)とフィリップ(菅田)、オーズの火野映司(渡部)、と相棒のアンク(三浦涼介)など、人気キャラクターが新たな活躍を見せるという。特にW編では「仮面ライダーサイクロン」が初登場。テレビ、映画では見られなかった、新たなライダーの世界が広がっていく。
第2、3弾も随時、発売予定で、中でも注目は「仮面ライダー電王」だ。脚本家ではなく、当時の番組プロデューサーで現東映株式会社取締役・映画企画部門担当の白倉伸一郎氏がペンを握る。平成シリーズの人気を確固たるものにした名プロデューサーが、どういう物語を展開するのか期待大だ。
[2012/10/13-06:10 スポーツ報知]