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経済
【ビジネスの裏側】小学生もセーラー…制服産業に“神風” 中学一貫校は需要起爆剤なるか
全国の市町村で小中一貫校が増え始める中、繊維や学生服メーカーが小学生用の制服を広める動きを活発化させている。公立小学校の大半は私服で、制服率は1割に満たないだけに、各社とも数少ない商機として売り込みに懸命だ。小中一貫校は、制服産業に新たな需要を生み出す起爆剤となるのか。
不登校「中1ギャップ」解消、防犯も利点
学生服用生地で最大手のニッケは、10~11月にかけて大阪府豊中市や東京都練馬区など全国4カ所で、自社のウール生地が採用された小中一貫校の制服の展示会を開催する。小学校用制服のPRを目的に、男子のブレザーや詰め襟服、女子のチェック柄のスカートなどを紹介予定で、学校関係者ら計約800人の来場を見込む。
ニッケは昨夏、本社を置く大阪市と、中高一貫校の導入に積極的な静岡県浜松市で初開催。両会場合わせて約500人が見学するなど反響も大きく、昨年に続き今年も開催を決めた。
東レは、ポリエステル100%生地やポリエステルとウールの混紡生地に強みを持ち、若松啓司・学生衣料・ユニフォーム課課長は「洗濯が可能で、防臭、紫外線(UV)カットなどの機能性にも力を入れている」と胸を張る。
昭和50~60年代に1千万人を突破していた小学生の数は、今年5月の文部科学省の「学校基本調査」(速報値)によると、676万4638人と過去最低を更新した。
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