ブルートレイン:東海道線に1日限りの復活…東京−早川間
毎日新聞 2012年10月13日 11時04分(最終更新 10月13日 12時03分)
鉄道開業140周年を記念して13日、09年にJR東海道線から姿を消した寝台列車「ブルートレイン」が1日限定で復活した。前後に電気機関車が付いた9両編成の特別列車が東京−早川(神奈川県小田原市)間を約4時間半かけて往復。70組140人の親子が乗り心地を楽しんだ。
列車は午前9時ごろ、横浜駅5番ホームに到着。乗客にバッジやシールが配られ、詰めかけた鉄道ファンがカメラを向けた。このころ、辻堂駅(同県藤沢市)構内で男性がホームから転落する事故が発生したため、列車は予定より約30分遅れて横浜駅を発車した。
チケットは9月14日に発売され即日完売。横浜駅から乗車した横浜市栄区の市立西本郷小3年、林時翔(とわ)君(9)は「初めてブルートレインに乗った。今度は夜行列車で遠くに行ってみたい」と興奮した様子だった。
日本の鉄道は1872(明治5)年10月14日(旧暦9月12日)に新橋−横浜間で開業した。東海道線のブルートレインは、09年3月に「はやぶさ」「富士」が廃止されて姿を消した。【高橋直純】