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【格闘技】

ドネア・ムサシ 西岡小次郎斬る!?

2012年10月13日 紙面から

巌流島を制し勝ち誇るドネア。役者だ(竹下陽二撮影)

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 【ロサンゼルス竹下陽二】いざ、巌流島決戦だ−。WBC世界スーパーバンタム級名誉王者西岡利晃(36)とWBO・IBFスーパーバンタム級王者ノニト・ドネア(29)=フィリピン=が激突する、世界スーパーバンタム級王座統一戦(13日、米カリフォルニア州カーソン、ホームデポセンター)の個別会見が11日、試合会場近くのホテルで行われた。大の親日家であるドネアは「これは、ガンリュウジマ。俺がムサシになる」とリップサービスで場を盛り上げた。

 この究極の一戦を巌流島になぞらえたのは、意外や意外、日本人の西岡ではなかった。大の親日家であるドネアだった。

 映画「七人の侍」を観賞したり、俳優・故三船敏郎の大ファンでもあるというドネアは「これは、サムライとサムライの決闘だ。俺はこの試合に命をささげてもいいと思っている。西岡は、それにふさわしい相手だ。映画で見たことがあるけど、これは現代の宮本武蔵と佐々木小次郎の対決にたとえていい。ガンリュウジマだ。キャラは俺が小次郎で、落ち着いた西岡が武蔵だけど。最後に勝つのは、武蔵だから、この決戦の武蔵は、当然、俺だよ。フフフ」と自信ありげに笑った。そして、やおらサムライのように刀を構えたかと思うと、忍者のように駆けだし、鋭いステップワークで切りつけるサムライパフォーマンスまで見せたのである。いやはや、役者である。

 写真が趣味で、昨年の西岡のラスベガスでの7度目の防衛戦をリングサイドで激写したドネアは「スーパーバンタムに上げて間もない俺より、西岡の方が体のつくりは大きい。でも、俺の方が速いかな。西岡の弱点? 俺は写真を撮るのが好きなんだけど、ファインダーをのぞいていると、ほんのささいな癖に気づくこともある。でも、毎回相手も変わるし、それをそのまま、リングの上で生かせるわけじゃないけど」と言いながら、秘策めいたものを持っていることもほのめかした。

 「この階級に上げてから、西岡は俺の標的だった。その壁を破りたい。隙を見せた方が負ける。試合は1分で終わるかもしれないし、判定までもつれるかもしれない」とドネア。さて、武蔵になるのはドネアか、それとも西岡か。 

 

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