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【大リーグ】

イチロー疲労困“敗” 死闘13回 終了は午前0時過ぎ

2012年10月13日 紙面から

3回、1死二塁で空振り三振に倒れるイチロー。投手ソーンダース=ヤンキースタジアムで(共同)

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◇ア・リーグ地区シリーズ(第4戦) オリオールズ2−1ヤンキース

 【ニューヨーク穐村賢】大リーグのポストシーズンは11日(日本時間12日)、地区シリーズ4試合を行った。ヤンキースは本拠地でのオリオールズ戦に延長13回の末に競り負け、決着は最終戦の第5戦に持ち越された。試合終了は日付が変わった午前0時8分。2番左翼で1安打したイチロー外野手(38)も疲労困憊(こんぱい)の様子だった。ア・リーグでは中地区王者タイガースがアスレチックスを下し、2年連続で地区シリーズを突破。ナ・リーグでも西地区王者のジャイアンツがレッズ戦に競り勝ち、2年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。ナショナルズはカージナルス戦にサヨナラ勝ちし、逆王手をかけた。

 試合終了時刻は日付が変わって午前0時8分になっていた。死闘を落とし、よもやの逆王手。最後の打者チャベスが三直に倒れると、イチローは無表情のままベンチ裏に下がった。

 「明日は勝たなきゃしょうがない。そういうことじゃないの今日は」。クラブハウスでは険しい表情を崩すことはなかった。試合では12打席ぶりとなる安打を中前に放ち、5打数1安打。チーム唯一の得点につながる犠打を決めたが、勝利に至らなかった。

 地区シリーズの4試合は、1点が勝敗を左右する緊迫した試合展開が続いている。ジラルディ監督も「1本のヒットが試合を左右する厳しいゲーム」と表現するが、百戦錬磨のナインたちは試合後も努めて冷静だ。マリナーズでプレーした2001年以来のポストシーズンとなるイチローも緊迫した空気について「僕は経験がないから、そうなんじゃないのとしか言えない」と多くを語ることはなかった。

 オリオールズとはレギュラーシーズンを含めて今季22試合を戦って11勝11敗。12日に行われるシリーズ第5戦ですべてに決着がつく。ポストシーズン通算156試合出場の主将ジーターは「シーズンとアプローチは変わらないし、毎試合勝たないといけないのも変わりはない」とベテランらしくどっしりと決戦に臨む構えだ。

 悲願のワールドシリーズ制覇に向けてイチローもネバーギブアップの姿勢。地区シリーズで敗退するわけにはいかない。

 

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