「瓦礫を受け入れることが被災地を助けることだ」とマスコミも政府も宣伝しました。善良な市民も、ふと、そう思いました。

 





今すぐやめろ、がれき焼却。生命を守れ、西日本。

はじめに

9月17日、北九州市の焼却工場で宮城県の震災がれき焼却が始められました。翌18日には、響灘西地区で焼却灰の埋め立てが始まりました。実態はどうだったのでしょうか。北九州市が受け入れた震災がれきは、説明のあった木片だけではなく、プラスティク製品などが多く混在していまし た。また、焼却灰の海水への流出防止策を講じたことなど住民が納得できる説明がないまま、埋め立てられました。焼却灰の放射能と有害廃棄物は全量検査では ないので北九州市が宣言する「がれきは安全」は信用できません。

北九州市は「がれきは100%安全だ」からと放言して、焼却場周辺住民と の震災がれき焼却に関する協定書などを締結さえしていません。住民の健康被害を防止し、救済できるのでしょうか。被害対策としては、予防原則に関するウィ ングスプレッド合意声明に基づき、害なきを北九州市に証明させ、健康・環境に脅威となる恐れある時、因果関係が不明でも、予防措置を採るべきです。

そもそも、震災がれきの広域処理に問題があります。放射能は発生した場所で封じ込め、拡散被害を閉じ込めるのが国際ルールです。また、環境破壊防止のため バーゼル条約で有害廃棄物の国際移動は規制されています。輸入国で有害規制されるなら、北九州市への移動も規制されるべきです。また、人の健康を損ね、生 命を脅かすこれらの物質を帯びた震災がれきを1500kmも離れた北九州市に、高い料金を使って持ち込む広域処理は理屈に合わず、おかしな税金投入であり、今すぐに中止されるべき政策です。

住民の健康被害と環境破壊に抗して、全九州から北九州市に抗議し続けたい

九州・山 口に生きる私たちは、北九州市で起こっている事態を座視することはできません。明日の、否、今日のわが身であるからです。今、北九州市でのがれき焼却を先 例として、自治体の間に、震災がれき受け入れを拡げるうごきがあります。こうした中、北九州市で働き生活する人たちと手を携えて、北九州市の震災がれき受 け入れを中止させ、健康と環境を元に戻せと、北九州市に求めるために、福岡市内において、集会と市内デモを企画しました。九州・山口地域のみならず、西日 本各地に呼びかけ、「生命の行進」を、福岡市内で実現したいのです。ここに下記の行動への参加を呼びかけます。




「今すぐやめろ、がれき焼却。生命(いのち)を守れ、西日本」デモ

2012年10月21日(日)

午後2時 : 福岡市博多区の「冷泉公園」で屋外集会
       
 

        議員、参加者から一言発言など

午後3時 : 福岡天神方面に向け、市内デモ行進     


呼びかけ団体 : がれき問題を考える会・福岡 


連絡先:福岡市早良区有田5丁目17番7号 荒木事務所気付


【冷泉公園:福岡県福岡市博多区上川端町7



被害は人と環境に表れるのであって、国や北九州市の勝手な「安全基準」のうちにあるものではありません。被害が出てからでは取り返しがつかないのです


5月試験焼却の80トンでも、北九州市と周辺に健康被害が出たと住民が訴えています。今後2年間で、千倍の8万トン近いがれきを焼却し埋め立てると大変な被 害が住民、魚場、農地、森林に発生することは容易に判断できます。その被害が、有害物質によるものであっても、放射能によるものであっても、いったん損な われた健康は回復しづらく、壊された環境は元には戻りません。

がれき焼却の被害は北九州市域に止まらず、西日本全域に被害が拡散されます

がれきは北九州市の日明、門司、皇后崎の3工場で焼却されます。飛灰はバグフィルターで除去すると北九州市は言っていますが、メーカーは放射性物質除去を保 障していません。放射性物質は焼却場の80メートルの高さの煙突から、四方の大気に放出されます。焼却灰は響灘に面する北九州市施設で埋め立てられます。

しかも、北九州市と他地域の間の大気、海、大地には垣根がありません。震災がれきに付着した放射性物質やアスベストや六価クロムや砒素などの有害物質有害化 学物質は、大気と水系と大地を通して、他地域に拡散され、大気と地域の農地を汚染し、魚場に堆積し、私たちの食べ物の安全を脅かし、健康を苛みます。わた したち西日本の住民が生活する各地が安心して住める場所ではなくなっていきます。北九州市のがれき焼却は、私たちの生存を脅かす所業です。

私たちの生存とこどもたちの未来がかかっています

北九州市のがれき焼却が進められていくと、私たちの健康が損なわれます。生命が危うくなります。未来を担うこどもたちを守れなくなります。

す でによその市の出来事ではないのです。九州には生命の安全を求めて、東北・関東から大勢が避難されています。北九州市のがれき焼却をとめない限り、避難さ れた親子を守ることができなくなり、受け入れることもできなくなります。また、安全な九州の食べ物を被災地に送り届けることもできなくなります。九州を守 ることは避難者を守ること、避難者を守ることは九州を守ることです。

福岡市内で震災がれき焼却をやめさせる声をあげたいと思います

5月の80トンの試験焼却のときでさえ、福岡市内で、こどもが鼻血を出したと訴えています。福岡市は、すでに、がれき焼却被害の当事地となったといっても過言ではありません。そして、それは近隣市、近隣県でも同様です。

北九州市のがれき焼却をやめさせるためには、北九州市以外でも、震災がれき受け入れに抗議する声を上げることが、必要だと思い至りました。

私たちと次世代の生命と健康をまもるため、全九州、山口、西日本各地の人たち、福岡市に集まりましよう。そして、北九州市に、がれきの焼却・埋め立てをやめ、受け入れを中止するよう求めて声をあげましょう。



皆様 10月21日行動に賛同・参加の意思を表明してください。各地で呼応した行動を起こしてください。各地から賛同メッセージをお寄せください。