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5つ星のうち 5.0
全てが最高, 2012/9/30
最近の日本のメタルバンドの曲は日本語の歌詞がとても多いが、このアルバムは全曲が英歌詞であるし、歌い方や演奏技術等、どの要素も正に完璧。「やっぱりメタルはこうでないと」と思わせる最高のアルバムに仕上がっています。
収録曲が10曲というのは少ない印象もありますが、アルバムへの収録曲以外にも彼らの曲はあるわけです。
しかし、あえて10曲にしぼっているというのは、自信があり「これを聴いてくれ」とバンドが言っているかの様に、厳選された曲ばかりが収録されているという事ではないでしょうか?
実際収録されている楽曲には、収録数稼ぎでは?と思わせる様な中途半端な楽曲は無く、どれもが完璧。そういう意味ではデビューアルバムというよりはベストアルバムといった印象を受けます。
歌詞の内容は、楽曲を聴いている人を「励ます」様な物が多く、意志の強い人物に「頑張れよ」と言われているかの様な感じになり、聴いていると気持ちが昂ってくるのも実に心地良いですね。
演奏として、まず1曲目「Burning Love」でのギターの入り方が凄いです。ドラムも負けじと格好良い入り方。もうこの時点で「このアルバムは最高の出来だろう」と思わせてくれました。そしてそれは確信に変わりました。
2曲目「Go!」ではBメロがサビみたいに聴こえるので1曲で2曲分を聴いている様で聴き応え充分。ドラムの響き方も素晴らしいです。
5曲目「Ride On Time」では今までの4曲とは少し曲調が違い、演奏の幅の広さを感じさせてくれました。更には「No」や「Oh」の掛け声から始まるサビは最高に格好良いです。
7曲目「On And On」はバラードですが、始まり方はゆったりとしていますが、次第に熱く力強い演奏になっていくバラードです。
8曲目「Listen To My Heart」ではサビの途中でギターのちょっとしたテクがあってギタリストの遊び心?を感じられました。また、この曲でのギターソロは超高音で、凄く気持ち良い音色です。
10曲目「Fly Away」では、最後の曲ということでハイトーンボイスは勿論、ギタソロやドラムテク、LaLaLaのコーラス等、色んな要素が入った曲で最後まで飽きさせません。
また、和田誠さん(キャプテン和田)による解説もありますが、これがまた面白い。DREAMSTORIAの結成秘話は勿論、読みやすくキレのある文章でDREAMSTORIAの魅力について語られています。ボーカルのLeo Figaroの音楽にかける情熱や、その積極性や実力で人を動かす様を知れて興味深いです。