だが、恐れることはない。間違いは誰にでもある。みな、そうした間違いであるならば、訂正さえすれば誰もが許すはずだ。少なくとも、私の勤めた米国のメディアはそうだったし、私自身も日々そうあろうと努力を続けている。
江川氏をはじめ、日本の言論界をリードしてきたジャーナリストたちには早く目を覚ましてほしい。そして、自らの幼稚な姿勢を改めてほしい。
いま「NO BORDER」などに参加しているジャーナリストの多くが、現在の日本の言論界の「分断」の情況を憂慮している。
情報の多様性と、他者との違いを認める価値観こそ、健全な言論社会、ひいては民主主義を成熟させるための不可欠な姿勢だ。
まだ間に合う。だが、そろそろ変わらなければ、日本は、本当に手遅れになるかもしれない。