事件【放射能漏れ】増え続ける汚染水 新たな対策計画も…見えぬ解決 福島第1原発公開+(1/2ページ)(2012.10.12 23:17

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【放射能漏れ】
増え続ける汚染水 新たな対策計画も…見えぬ解決 福島第1原発公開

2012.10.12 23:17 (1/2ページ)放射能漏れ
建設が進む多核種除去設備=12日午前11時16分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)

建設が進む多核種除去設備=12日午前11時16分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)

 福島第1原発の現場公開では、年内にも投入が予定されている汚染水を処理するための「多核種除去装置(アルプス)」が初披露されたほか、原子炉建屋への地下水流入を減らすことが期待される井戸の設置場所なども公開された。いずれも汚染水を減らす対策として期待されているが、問題を根本的に解決するほどの効果は見込めない。昨年末に冷温停止状態を達成して以降も、増え続ける汚染水の問題は、関係者の頭を悩ませている。

 炉心溶融(メルトダウン)事故を起こした1~3号機は、溶けた燃料が熱を発し続けているため、水をかけて冷やし続ける必要がある。そのため、各号機には毎時約5~7トンの水を注水しているが、圧力容器や格納容器には穴があいており、原子炉建屋などに汚染水として漏れ出している。

 この汚染水に、大量の地下水が原子炉建屋内に流入して混ざるため、汚染水が増加を続けている。流入量を減らすため、東電は地下水の上流にあたる建屋西側に深さ20~25メートルの井戸を12本掘り、建屋に入る前に地下水をくみ上げ、水質検査後に海へ放流する計画を立てている。ただ、海洋放出には地元の住民や自治体、漁協の理解を得る必要があり、難航する可能性もある。

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4号機のタービン建屋の海側では、押しつぶされたタンクがそのままだった。この付近では毎時1000マイクロシーベルトを計測した=12日午前10時40分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
クレーンを使ってのがれき除去作業が進む4号機の原子炉建屋=12日午前10時50分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
建設が進む多核種除去設備=12日午前11時22分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
4号機の南側にある廃棄物処理建屋に残る津波の爪痕=12日午前10時42分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
原子炉を冷やすための水が入るバッファタンク(左)。炉注水ポンプは右奥の青い車両の先にあるが見えない=12日午前10時37分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
1号機と2号機の原子炉建屋の間で作業する作業員。左の主排気筒の根元付近では昨年8月、毎時10シーベルトの高い放射線を検出した=12日午前11時10分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
免震重要棟の通路に飾られた千羽鶴=12日午後0時41分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)
免震重要棟の廊下に張られたメッセージ=12日午後12時40分、福島県大熊町の福島第1原発(代表撮影)

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