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事件
【放射能漏れ】増え続ける汚染水 新たな対策計画も…見えぬ解決 福島第1原発公開
福島第1原発の現場公開では、年内にも投入が予定されている汚染水を処理するための「多核種除去装置(アルプス)」が初披露されたほか、原子炉建屋への地下水流入を減らすことが期待される井戸の設置場所なども公開された。いずれも汚染水を減らす対策として期待されているが、問題を根本的に解決するほどの効果は見込めない。昨年末に冷温停止状態を達成して以降も、増え続ける汚染水の問題は、関係者の頭を悩ませている。
炉心溶融(メルトダウン)事故を起こした1~3号機は、溶けた燃料が熱を発し続けているため、水をかけて冷やし続ける必要がある。そのため、各号機には毎時約5~7トンの水を注水しているが、圧力容器や格納容器には穴があいており、原子炉建屋などに汚染水として漏れ出している。
この汚染水に、大量の地下水が原子炉建屋内に流入して混ざるため、汚染水が増加を続けている。流入量を減らすため、東電は地下水の上流にあたる建屋西側に深さ20~25メートルの井戸を12本掘り、建屋に入る前に地下水をくみ上げ、水質検査後に海へ放流する計画を立てている。ただ、海洋放出には地元の住民や自治体、漁協の理解を得る必要があり、難航する可能性もある。
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