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森口氏の研究 厚労省が調査へ
10月13日 4時6分

森口氏の研究 厚労省が調査へ

日本人研究者がiPS細胞の移植に世界で初めて成功したとする発表の信ぴょう性が疑われている問題で、厚生労働省は、厚生労働省の予算で行われた研究のうちこの研究者が関わっていた3件について、報告内容に問題がないか調べることを決めました。

この問題はニューヨークで開かれた国際学会で、日本人研究者、森口尚史氏が、iPS細胞から変化させた細胞を世界で初めてヒトに移植したと発表したことに対し、学会を主催した財団が疑義を示し、発表内容を示したポスターを撤去したものです。
厚生労働省によりますと森口氏は、平成10年から平成18年にかけて高血圧の治療を巡る研究や、自治体などが行った健康寿命を伸ばすための対策の効果を検証する研究など、厚生労働省の予算で行われた3つの研究に関わっていました。
いずれの研究も治療や実験を実際に行うものではなく評価や分析をしたもので、森口氏は主任研究者の下で分担研究者として関わっていたということです。
今回の問題を受けて厚生労働省は、この3件の報告書の内容に問題がないか調べることを決め、12日、主任研究者に研究内容を改めて確認し、報告するよう求めました。

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