今回のポストカードはこちら!
この記事は以前のブログでも投稿いたしましたが再び登場。
サン=テグジュペリの
「星の王子さま」です。
大学生の娘が高校3年の現代文の授業で
習った時、感動したと言っていました。
そういえば過去・・・
この話を私を勧める友人が
一人いました。
友人のM子です。
M子とはかれこれ28年の付き合いではありますが
特にお互いを「親友」と呼んだことはありませんでした。
彼女には高校時代からの親友が存在していたし
なんていうか私は彼女に「嫉妬」をしていた。
そう・・・「嫉妬」・・・・
彼女は私の持っていないものを沢山、持っていた。
可愛らしい顔立ちや仕草で圧倒的に男子を惹き付けていたし
洋服のセンスも都会人ながら良い。
ビートルズを愛するところなんかも音楽的に洒落ていたし
商業デザインのセンスも良い。
とにかく全てにおいてセンスが良いのだ。
今まで知りあったどんな女の子よりも可愛らしい。
彼女といると一生、私は引き立て役・・・
と思い詰めるほど可愛い女なのだ。
可愛いというより可愛らしい雰囲気を持っている
と言った方が正しいかな?(~_~;)失礼☆
それだけでも十分なのに超エリートと
結婚したものだから本当に憎たらしいオンナなのだ^^
そんなんで友達ではあるが
私は彼女に心を許したことは無かった。
だけど・・・・
「星の王子さま」を読んでみたら
彼女の世界観が分かったというか・・・・・
なんだろう・・・・?
M子は手放してはいけない
大切な人なのではないかと思ったのです。
この本は小さな星に住んでいる王子さまが色々な星を旅して
色々な価値観を持つ大人と出会い
沢山の事を学んでいくというお話。
特に有名なのがキツネとのワンシーン。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
一番大切なことは、目に見えない。」
このキツネの言葉にグッときました。
この本が大好きだという彼女・・・・
実はとても純粋で心の優しい人なのではないか?
と思ったのです。
長い間、私は彼女の「うわべ」しか見てなかった。
「田舎者の、ひがみ根性」で彼女に嫉妬していたんだな、
あまり幸せじゃなかった自分の結婚生活と比べて
彼女を羨んでいたんだなって・・・・・
この本を読んで反省したのです。
それで思い切って長年に渡る彼女への想いを
本人にぶつけてみることにしたわけ。
嫌われるのを覚悟で。
だけど彼女は私を嫌わなかった。
受け止めてくれた。
こんな心の狭い根暗な私のこと
「ソウルメイト」だと言ってくれたんです(T_T)
36歳から44歳まで鬱病を患って
沢山の友達を失い人を信じられなくなっていた私に
ソウルメイト=魂の友達
そう言ってくれたのです。
涙が止まりませんでした。
鬱病を患うと変な人間といわんばかりに
人格否定をされてしまいますが
鬱病だった時の自分は
自分ですが自分ではない。
全くの別人格ですからね。
病気がそうさせてしまうのです。
怖いです。本当に・・・
私などは長女が小学3年、次女が小学1年のときから
鬱になってしまったので
子供達からしたら酷い母親と思った事でしょう。
幸いにも2年前に完治して
「本当のお母さんってこんな人だったんだね」
なんて悲しい事を言われたくらいですから。
離れていた子供の心と
友達・・その二つをやっと私は取り戻しました。
あ~、あとは夫からの愛かな(~_~;)えへへ・・
そしてその話を共通の男友達に話すと
目に見えない大切なものは愛、友情、健康だったり
平穏な生活だったりなんじゃないか?
平和もそうだな・・・
中東のやつらが求めているのは自由か?
どっちにせよ人間は大変だ。
犬や猫はそんな心配しなくていいんだから楽でいいな。
な~んて言葉が返ってきました。
確かにそうですね。
犬や猫はそんな事は考えません。
この返事をもらったのがナント
あの大震災の3時間前・・・・
私はこのコメントの重さを今一度、噛みしめることになった。
地震のあと茨城県に住んでいる私を案じて
メールをくれた友人たちに心から感謝したいです。
この震災で私たちは
「目に見えない大切なもの」を沢山、学んだ筈。
平穏な生活こそが幸せそのものなのです。
大人でも子供でも一度は読んでほしい一冊です。