「iPS細胞初の臨床応用」ハーバード大が全面否定(10/12 05:34)

 世界で初めてiPS細胞の臨床応用に成功したと公表した日本人研究者について、本人が在籍していると主張するアメリカのハーバード大学が、この研究者との関係を否定する声明を発表しました。

 ハーバード大学の客員講師を名乗る森口尚史氏は今年2月以降、大学の倫理委員会の承認を得たうえで、心不全患者6人に対し、患者本人の肝臓から作ったiPS細胞を心臓に注入して治療に成功したと公表しました。一方、ハーバード大学は11日、「いかなる臨床研究も一切承認していない」という声明を発表しました。また、森口氏の肩書についても、1999年から2年間、提携している病院の客員研究員だったとしながらも、「その後は大学や病院と関係はない」としています。これに対し、森口氏は「患者の存在が移植をした何よりの証拠だ。ハーバード大学からは、自由にやってくれと言われている」と反論しています。

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