BackupStreet >> 各種ツール >> 「DVD Decrypter」の使い方

2012年10月1日以降、日本国内で「DVD Decrypter」を用いて「技術的保護手段」が施されたDVDのコンテンツをHDD等の記憶媒体へコピーする行為は違法となります。日本国に在住の方は法令違反を避けるため、後述する運用方法を参考に「技術的保護手段」が施されていないDVDを対象に使用するようにしてください。

■ DVDコピーの必需品「DVD Decrypter」の使い方

DVDのバックアップをする上で絶対欠かせないツールのひとつに、
DVD Decrypter」 なるフリーソフトがあります。
※ 残念ながら、公式サイトは閉鎖されてしまいました

DVD Decrypter v3.5.4.0 (最終バージョン) のダウンロード先はこちら
公式サイト閉鎖の経緯はこちら(←ただし、英文です。。。)


「DVD Decrypter」 はDVDに収録された映像・音声・メニューなどすべてのデータを、DVDの構造を壊すことなくそのままハードディスクやSSDなどへコピーすること (「リッピング」と呼ばれます) が可能な、DVD専用のリッピングツールです。

シンプルでわかりやすい画面、わずか2〜3クリックでDVDをリッピングできる使い勝手の良さ、「ImgBurn」 などのライティングツールですぐにメディアへ書き込めるISOイメージ形式での読み込みができるなど、まさにDVDコピーの主役と呼べるほどの非常に洗練されたツールです。

「DVD Decrypter」 はCSSなどのアクセスコントロール技術や一部のコピーコントロール技術を回避する機能を併せ持つため、「技術的保護手段」の施されていない通常のDVDだけでなく一部の市販のDVDのリッピングにも利用可能です。

ただし冒頭で述べた通り、2012年10月1日以降、日本国内ではアクセスコントロール技術を含め「技術的保護手段を回避」した上でのDVDのリッピングは違法となっているため、日本国在住の方は「DVD Decrypter」を使用する際に次のような運用をする必要があります。

  • 「DVD Decrypter」 のリージョン欄・著作権保護欄・ログ欄の3つを確認し、「技術的保護手段」(CSS、CPPMなど)の有無を確認する
  • 「技術的保護手段」 が確認されなかったDVDに限り、後述する「技術的保護手段の回避」を目的とする機能を無効化した上でリッピングを実施する

この記事では「DVD Decrypter」のインストール・日本語化・初期設定の方法を説明していきますが、あなたが意図せずして法令違反をしてしまうことを防ぐ目的で「技術的保護手段の回避」に関係する設定項目については注意書きをしてあります。日本国に在住の方は注意書きのある項目については設定をOFFにするようにしてください。



関連記事:


▼ 「DVD Decrypter」 をインストール&日本語化しよう

DVD Decrypter ダウンロード まずは、右のDVD Decrypterミラーサイトから、DVD Decrypter 本体 (最新版) をダウンロードしてください。 Download Now」からダウンロードできます。。。

ダウンロード&インストールが済んだら、DVD Decrypterを日本語化します。

日本語化パッチをあてる際は、DVD Decrypterのインストール先に注意してください。

DVD Decrypter 日本語化

なお、「Windows 7 または Vista」 をお使いの場合は、管理者権限で DVD Decrypter を実行するために一部OSの設定を変更する必要があります。

DVD Decrypter のインストール先のフォルダ(インストール時に特に変更していなければ、32bit版の場合:「C:\Program Files\DVD Decrypter」、64bit版の場合:「C:\Program Files (x86)\DVD Decrypter」)を開いたら、「DVDDecrypter.exe」 というファイルの上で右クリックして「プロパティ」を開いてください。

Vista 環境では管理者として実行
上のようなウィンドウが開いたら 「互換性」 タブをクリックし、「管理者としてこのプログラムを実行する」 にチェックを入れて 「OK」 をクリックしてください。

▼ 「DVD Decrypter」 の設定の仕方

DVD Decrypter -各種設定- DVD Decrypter を起動したら、「ツール(T)」→「各種設定(T)」を選択し、詳細設定の画面を開いてみてください。

各種設定」というウィンドウが開きますね。
(右の図のようなウィンドウです)

ここでは「DVD Decrypter」の性能をフルに引き出す設定をベースに説明していきますが、これは原則として日本国外在住の方向けの設定となります。

日本国内で使用される場合は法令違反を避けるため、「技術的保護手段の回避」につながる設定項目(それぞれ説明していきます)をOFFにするようにしてください。

では設定していきましょう!

1.「一般」タブの設定

「一般」タブ内で変更するべき設定は、
マクロビジョン保護を除去」と「標準出力先」の2つです。

「一般」タブの設定

「マクロビジョン保護を除去」というのは要するに、
DVDにかけられているコピーガードを除去」する機能のことです。

市販のDVDの多くは、DVDからビデオテープへのダビングが
できないようになっていますが、「マクロビジョンの保護を除去」機能を
使ってバックアップしたDVDは、ビデオテープへのダビングができるようになります。

RCE保護リージョン」の設定は、初期設定では「1」になっていますが、ここは再生に使用するプレーヤーに対応したリージョンコードへ変更する必要があります。あなたのプレーヤーが日本製なら「2」、中国製なら「6」、米国製なら「1」を選んでください。

また、「標準出力先」は変更しておいた方が便利です。

DVD Decrypter が出力するファイルを保存するフォルダは、十分な容量が必要なので、
「カスタム」を選択して任意のフォルダに変更した方がよいでしょう。

日本国内で使用される場合、次の2項目は私的複製時の「技術的保護手段の回避」に関係するためチェックを外しておくようにしてください。
  • マクロビジョン保護を除去
  • プロテクト構造をチェック

2.「FILEモード」タブの設定

ここでは、「オプション」の設定を2か所変更します。

「FILEモード」タブの設定

IFO PUO を除去」 と 「VOB PUO を除去」にチェックを入れ、ユーザーによる操作が禁止されている部分を除去します。

たとえば DVD を見始めると、メーカーのロゴなどが表示されている間は、『ここでは操作ができません』というメッセージが表示されて、メニュー画面に移動できませんよね?

そこでこのオプションを有効にしておくと、このような制約を取っ払った上でDVDをリッピングできるため、コピーしたDVDは再生中どの画面でも自由に操作ができるようになり、使い勝手が大幅に向上することになります。

日本国内で使用される場合、次の項目は私的複製時の「技術的保護手段の回避」に関係するためチェックを外しておくようにしてください。
  • IFO構造保護を除去

3.「IFOモード」タブの設定

「IFOモード」タブの設定

ストリーム処理を有効」にチェックを入れると、
DVDに収録されている映像・音声ファイルの詳細をチェックしたり、
特定のファイルのみを取り出したりすることができて便利なので、
チェックを入れておきましょう!

また先程と同様、「PUO を除去」 と 「VOB PUO を除去」にチェックを入れてください。

構造保護を除去」はDVDにかけられた一部のコピープロテクトを回避するためのオプションとなります。日本国外に在住の方はチェックを入れておくとよいでしょう。

右側の、「ファイルの追加作成」のオプションは、リスト内の各ツールと DVD Decrypter とを併用する際に、それぞれのツールにあった追加のファイルを出力させるためのオプションですので、リストの中にあなたが使っているツールがあれば、チェックを入れておくといいと思います。

日本国内で使用される場合、次の2項目は私的複製時の「技術的保護手段の回避」に関係するためチェックを外しておくようにしてください。
  • あいまいなCellを非チェック
  • 構造保護を除去

4.「ISO読み込みモード」タブの設定

「ISO読み込みモード」タブの設定

IFO PUO を除去」 と 「VOB PUO を除去」にチェックを入れてください。

日本国外に在住の方は、「IFO構造保護を除去」にもチェックを入れてください。

DVD Decrypter を使用する際に、OSがWindows9X・Meの方は、注意が必要です。これらの環境では規格上、4GB以上のサイズのファイルが扱えないので、 出力されるファイルのサイズを4GB未満に設定してやる必要があるわけです。
(「ファイル分割」の項目を2GB以下の値に設定してください)

日本国内で使用される場合、次の項目は私的複製時の「技術的保護手段の回避」に関係するためチェックを外しておくようにしてください。
  • IFO構造保護を除去

5.「CSS」タブの設定

「CSS」タブの設定

「CSS検索サイズ」のところで、つまみを左右にスライドさせて、
1000 Sectors」程度の値に設定しておきます。

日本国内で使用される場合、「CSSクラック方法」は「なし」を選択し、違法なアクセスコントロール技術の回避を避けるようにします。
(「CSS検索サイズ」など右側の項目は、マウントしたDVDに「技術的保護手段」が施されているかどうか事前確認する上で必要となるため、上記の通り設定しておいてください)

6.「I/O」タブの設定

ここで変更する設定は、「バッファサイズ」だけです。

「I/O」タブの設定

「バッファサイズ」を大きく設定すると、「DVD Decrypter」で書き込みをする際の
品質が高くなります。

当然、値は大きければ大きいほど良いのですが、メモリーの容量が少ない場合、
パソコンの動作全体がかなり重くなってしまう
ので、注意してください!

「1〜256MB」の範囲で数値が設定できますが、使っているメモリーの容量の、
30〜40%程度の値
に設定しておけばOKです。(例:メモリーが512MBなら、200MB程度に設定)


» 「Windows XP / Windows 2000/ Windows NT」 以外のOSを使っている場合は、インターフェースの設定の詳細 を必ず確認してください!

おつかれさまです。
これでDVDのバックアップをとる準備が整いました。


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現在も開発が続く高性能DVDリッパー:

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