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最終更新:2012年10月12日(金) 23時4分

田中法相辞任否定、政権の新たな火種に

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 田中法務大臣は、過去に暴力団関係者の仲人を務めたなどと週刊誌に報じられたことについて、事実関係を認めました。田中氏は陳謝したうえで、大臣を辞任する考えのないことを強調しましたが、野党側からは自発的な辞任を求める声があがっています。

 「たまたま暴力団関係者ということが分かったものですから」(田中慶秋法相)

 今週発売の週刊誌で暴力団関係者の仲人をつとめたり宴席に出席したりしていた、などと報じられた田中法務大臣。午前の会見で「30年近く前の話で、当初は暴力団関係者とは知らなかった」、「その後の付き合いはない」などと事実関係を認めたうえで陳謝しました。

 「責任よりもむしろ職務をしっかりと遂行していきたい」(田中慶秋法相)

 田中氏は大臣の辞任を否定し、藤村官房長官もその必要はないとの認識を示しました。

 「一切そういうことはないということをおっしゃっているようですし、それを信じるということです」(藤村修官房長官)

 一方、野党側からは田中大臣の自発的な辞任を求める声があがりました。

 「暴力団とのつきあいがある。それが明るみに出ても辞めない。任命権者たる総理の責任も極めて重いと思います」(自民党・石破茂幹事長)

 「法務大臣の職責を継続していくというのは、国民の目から見て極めて困難なことだと思います」(公明党・山口那津男代表)

 田中大臣をめぐっては、外国人の会社からの献金問題が発覚したばかりで、民主党内からも大臣としての資質に疑問の声が漏れます。

 「野田さんがどうして田中さんを 入閣させたのか理解に苦しむ。内閣改造は大失敗だ」(民主党幹部)

 11日、自民党の安倍総裁に対して「しかるべき時に臨時国会を開く」と明言した野田総理ですが、新たな火種を抱えた格好です。(12日17:23)

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