事件【iPS細胞移植】森口氏のiPS移植に疑念噴出 「客観的証拠ない」+(2/2ページ)(2012.10.13 00:14

  • [PR]

事件

  • メッセ
  • 印刷

【iPS細胞移植】
森口氏のiPS移植に疑念噴出 「客観的証拠ない」

2012.10.13 00:14 (2/2ページ)
森口尚史氏

森口尚史氏

 「今回の森口氏の論文には、客観的なデータが全くない。発表するとした科学誌の書式にも合っていない」。慶応大医学部の福田恵一教授(循環器内科)は、こう指摘する。

 東京女子医大先端生命医科学研究所の清水達也教授(再生医療)も「報道で知る限りでは肝臓移植患者に治療を行ったようだが、体力も免疫力も低下している移植後の患者の心臓に30カ所も注射するのはリスクがある」と不自然さを指摘。大阪大大学院医学系研究科の澤芳樹教授(心臓血管外科)は「米国で治験を行うにはFDA(米食品医薬品局)の承認が不可欠だが、承認を取ったという話が入っていない」と述べた。

 研究者が懸念するのは、今後のiPS細胞研究に与える影響だ。東大医科学研究所の武藤香織准教授(医療社会学)は「適切な計画を立てて行われている研究と今回のケースが一緒に解釈されてしまう悪影響も考えられる」と話した。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital