'12/10/11
スーパー出店で渋滞懸念の声
広島市は10日、マツダスタジアム(南区)東側に来年3月開店する米国の大型会員制スーパー「コストコホールセール広島倉庫店」(仮称)について、周辺への影響を検討する大規模小売店舗立地協議会を開いた。客の大半が車で来店すると見込まれ、委員からは渋滞を懸念し、対策に万全を期すよう求める声が出た。
会長を務める広島大大学院の塚井誠人准教授たち8人が出席。コストコホールセールジャパン(川崎市)の担当者たちが出店計画や渋滞対策を説明した。
渋滞対策で同社は、球場南側を走る大州通りから流入する車の経路を複数にし、看板などで誘導するとした。駐車場は最大1068台分を整備する。
委員からは、渋滞による周辺住民の生活への影響を懸念する声が相次いだ。渋滞を緩和するための配送サービスやシャトルバス運行などの提案もあった。
プロ野球公式戦の開催日、一帯は多くの車や歩行者が行き交う。同社は市への提出書類で、交通量調査を踏まえ「処理は可能」としている。協議会でも「開店後の状況を見て臨機応変に対応する」と答えた。
市はこの日の議論を踏まえ、11月下旬までに同社に意見するかどうかを決める。