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著書の売れ行き下降とレビューの☆激減が示す、上杉隆氏の終焉,
2012/10/12
レビュー対象商品: メディアと原発の不都合な真実 (単行本(ソフトカバー))
自分はこの本をまず立ち読みして、お金を払うに値すると判断したら
購入するつもりでしたが、以前の本と似たり寄ったりの内容のうえ、
明らかな創作部分もあると思えたため、購入せず図書館で読みました。
本の内容については、他の方が詳細に説明しておられるので、自分は
書きません。
誰かがこの本を一冊買うごとに、著者の元に150円近いお金が入る
と思うとぞっとします。
あくまで私見ですが、この本を購入しようと思う方は、まず少し読んでから
買うか買わないかを決めた方がいいです。
自分は震災当時は朝日新聞を講読していたのですが、ネットやミニコミ中心に、
大手メディアが「メルトダウンの事実を書かない」「日本にいる外国人の、日本からの
脱出を書かない」とまことしやかに主張しているのでかなり驚きました。
テレビでは、大使館員から食堂の店員まで、様々な職種の在日外国人の方々が
日本を去ったことが紹介され、同時に「自分は日本が好きだから、ここにとどまる」
というみなさんのインタビューも頻繁に放映されていました。
私はそれを視て涙が止まりませんでした。
朝日新聞は一面で大きくメルトダウンを報じており、もしかしたら「メルトダウンか?」
という疑問符付きの記事かと思い、家にあったバックナンバーを確認しましたが、
そこには「炉心融解」と疑問符抜きではっきり出ていました。
なぜ、上杉さんは嘘を書くのか。
なぜ、上杉さんはそれでもまだ本が出せるのか。
なぜ、上杉さんのネット連載はまだ続くのか。
お金が儲かる限り、出版社が彼を遣い続けるのであれば、彼が嘘を認め謝罪し、
もう嘘を書かないと約束し、その約束を履行しない限り、上杉さんの本を買う
べきではありません。
「嘘は泥棒の始まり」という諺を体現するように、上杉氏には今度は記事盗用の
疑いがかけられ、全く説得力のない反論をしています。なんでも、震災当時
はあまりに多忙で、ネタ元とされた大手新聞の記事など読んでいる時間もなかったと
言います。
では、今までずっと言ってきた「大手新聞は原発事故関連で隠蔽をしている」
という彼の主張は、その新聞を読まずに発表されたのでしょうか?
再度言います。あなたがこの本を買うと彼の懐は潤います。
むろん、実売契約でなく、発行部数で印税を貰っているのでしょうが。
今現在(10月12日)時点で、上杉氏も自由報道協会も、彼のウェブ連載を
続けているダイヤモンド社も何の反省もしているようには見えません。
彼が嘘をついているかどうか、読者候補のあなたにも過去の原発報道をネット検索
すれば簡単に判断できます。この本を買うに値しないと思えたなら、買わないことこそ、
上杉隆氏、自由報道協会、ダイヤモンド社への意思表示となるでしょう。
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