自称・ハーバード大学客員講師の森口尚史氏を取材したニューヨークの中丸徹記者に聞きます。実際に取材した印象はどうでしたか?
(中丸徹記者報告)
私は、こちらの時間で11日午前11時に森口氏のホテルの部屋を訪ね、8時間、時間をともにしました。次第に報道各社も集まってきて、狭いホテルの一室はいっぱいになったのですが、森口氏の説明は時間とともに変わっていて、正直、何が本当なのか分かりませんでした。一貫して言っていたのは、「研究発表したiPS細胞を使った臨床内容は間違っていない」というもので、研究へのプライドを感じさせました。しかし、最初はアメリカで医師免許を持っていると説明していましたが、それが医師助手に変わり、「持ち歩いている」と言っていた助手の免許証も、提示を求めると「日本に置いてきた」と発言を変えました。私が一番不可解だったのは、成功した1例目の手術をしたとする今年の2月14日にアメリカに入国していたことを簡単に証明できるはずのパスポートを、最後まで見せてくれなかったことです。そして、ハーバード大学の倫理委員会が出したとされる手術の「暫定承認」の書類も「日本にはある」と言っていて、「ほかの研究者から送ってもらうことはできませんか」という提案も拒否されました。結局、説明を裏づける書類などは一切ありませんでした。