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東日本大震災 DNA検体遺族に返還へ10月6日 4時35分
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東日本大震災で亡くなった人の身元の鑑定に使われた爪や歯などの検体について、宮城県警察本部は、大切な形見にしてもらおうと希望する遺族に返還する手続きを始めました。
宮城県警察本部は、東日本大震災で亡くなった人の身元の確認にあたって、特定が難しいケースでは爪や歯などの検体を採取してDNA鑑定を行っています。
採取した検体はこれまでおよそ3000人分に上り、身元が確認されたあとも警察で保管されています。
この検体について、警察は大切な形見にしてもらおうと、希望する遺族に返還することを決め、今月から遺族に宛てて希望を尋ねるはがきを送っています。
遺族が希望した場合は、最寄りの警察署に検体が届けられ、受け取るということです。
宮城県警察本部によりますと、検体の遺族への返還は過去に行ったことはなく、初めてのことだということです。
宮城県警捜査一課の身元不明・行方不明者捜査班の金野芳弘班長は、「小さな骨や爪なども遺体の一部であることに変わりはなく、遺族の思いを尊重して希望する人に返還したい」と話しています。
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