(2012年10月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
交通渋滞に悩むインドネシアの首都ジャカルタに、車が数珠つなぎになって動かない長蛇の列が良い兆しである場所が1つある。タンジュンプリオク港の自動車ターミナルだ。
日本の自動車メーカーが東南アジアの他の新興国やアフリカ、中東を開拓するために、インドネシアの強力な製造拠点を足場にしており、このジャカルタの主要港は輸出の急増に対処するのに苦労しているのだ。
6割近い伸びを見せる自動車輸出
「ワクワクしますね」。自動車ターミナルの責任者ビモ・ウィディアトモコ氏は、日本企業が所有する自動車輸送船「ペガサスエース」号がマレーシアに向けて出港する前に、ダイハツ工業、ホンダ、トヨタ自動車がインドネシアで生産した新車1000台の最後の1台を積み込むのを見ながらこう話す。
インドネシアの交通渋滞は悩みの種だが・・・(写真はジャカルタの市街)〔AFPBB News〕
「自動車メーカーが生産を増強しようとしているのを知っていましたから、このターミナルを拡張しなければならないんです」
自動車輸出は8月までの1年間で前年比58%増の11万2000台まで大幅に増加しており、それが、タンジュンプリオク港の国有運営会社が自動車ターミナルの年間処理能力を2014年に74万4000台まで2倍以上に拡大する計画を立てている理由を説明している。
工業省の政府高官ブディ・ダルマディ氏は、2018年にはインドネシアの年間自動車販売台数が200万台まで倍増すると予想している。また、同じ期間に総生産台数に占める輸出の割合が現在の約10%から20~30%まで上昇すると見ている。
日本勢が一斉にインドネシアで生産増強
日本の自動車メーカーのトヨタ、ダイハツ、ホンダ、日産自動車、スズキ、いすゞ自動車、三菱自動車は今年、インドネシア国内外で急増する需要を満たすために、新規生産能力に合計20億ドル以上投資する計画を発表している。
今月はインドのタタ・モーターズが、「ナノ」のような小型車向けの規模は小さいが成長する市場を開拓するために、インドネシアに製造拠点を建設したいと述べた。
-
米国が華為を排除しようとしても手遅れ (2012.10.12)
-
公的債務に関する歴史の教訓 (2012.10.11)
-
世界を席巻する「江南スタイル」 (2012.10.11)
-
不幸な展開を迎えたBRICsの物語 (2012.10.10)
-
社説:再選果たしたチャベス大統領の課題 (2012.10.10)
-
中国の工場の暴動に火を付ける人口動態 (2012.10.09)
-
「北京の善き皇帝」神話を打ち砕いた薄熙来事件 (2012.10.09)
-
接戦見込まれるベネズエラ大統領選 (2012.10.05)
-
欧州銀行にとってもウォール街は難攻不落 (2012.10.05)