田中法相:暴力団幹部結婚の仲人務める 辞任は否定
毎日新聞 2012年10月12日 11時41分(最終更新 10月12日 12時29分)
田中慶秋法相が、暴力団幹部が結婚した際に仲人を務めていたことが分かった。田中法相は12日の閣議後の記者会見で認め、陳謝した。進退については「職責をしっかり果たしていきたい」と述べ、辞任しない意向を示した。
田中法相によると、約30年前、同郷の福島県の知人に頼まれ、知人の息子の暴力団幹部が結婚した際の仲人を務めた。後に息子が暴力団幹部であることを知り、「そういう活動はやめなさい」と息子に注意したという。また同時期に「人に連れられ、たまたま行った暴力団の宴席で形式的なあいさつをした」とも認めた。田中法相は「誤解を招くことで、率直に反省している」と述べた。
この問題は11日発売の週刊新潮が報じていた。田中法相は、自身が代表を務める民主党支部が外国人の経営する会社から政治献金を受け取っていた問題が今月4日に発覚したばかり。
相次ぐ問題の発覚で野党は「法相として不適切」として、追及の姿勢を強めている。【青島顕、伊藤一郎】