2009-02-04 00:19:13 ihepの投稿

Wiiの任天堂も、パナソニックも、NTTも・・・

テーマ:ブログ
通信機能付き万歩計で「メタボ」指導 NTT西が実験(日本経済新聞)


 NTT西日本とNTTは3日、沖縄県座間味村で万歩計などを用いた
保健管理システムの実証実験を開始すると発表した。
村民に通信用の部品「アクティブタグ」を内蔵した万歩計を付けてもらい、
歩数や血圧などの数値を自動的に収集。
そのデータをもとに、保健師が遠隔地から電話でメタボリックシンドローム
(内臓脂肪症候群)の予防や改善に向けた保健指導を実施できるという。

 万歩計には、診療所や自宅などに設置した専用の体重計と血圧計で測定した

データも自動で保存。

 村内に設置したゲートを通る際にデータベースに送信する。

1回で2週間分までのデータを送信できるという。

 パソコンを使わずに済むため、高齢者が多く、

医師不足に悩む過疎地に有効とみている。

 期間は2月3日から3月31日までで、村民の1割にあたる100人が参加する。

費用は7000万円と見込んでいる。

総務省の「ユビキタス特区」認定により、広帯域の電波を使用することが

できるため、実験が可能となった。

結果を今後の実用化に向けた開発にいかす。

コメント:

 少し前に、Wiiに関する記事をブログに書いた。

 一番の問題は、このビジネスをやるために必要な特許は、

もうすでに米国で取得されていること。

各企業の法務担当者さんらは、この事実をご存知なのか?

たぶん知らないな。

米国の会社から、高額なライセンス料を、いいように、ふんだくられますよ。

 前にも書いたように、私は、8年ほど前に、将来的に、こういうことがおきると、

東大の講義や、講演でいってたんですが・・・。

2009-02-02 17:03:55 ihepの投稿

アクセス解析の批判

テーマ:ブログ

 会議終わって、ブログのアクセス解析みたら昨日から今日にかけて、たった1日で6万も順位が暴落(笑)。で、そんなに読者が減ったのか?

PV数みたら、2~3日前と、変わってない。


 一方、新しくブログ立てたばかりの某君の順位は、1日で20万位Up。


いやはや、物凄いね。何があったか、よくわかるよ(笑)。


 あんまり大学の先生をナメタライカンゼ(笑)!




 


 





2009-02-02 04:20:10 ihepの投稿

予告(嗽薬の効果)

テーマ:ブログ

 さて、この時期だからこそ、風邪症候群あるいはインフルエンザに罹患されている方々が増加中です。


 まあ、「嗽と手洗いの励行」は重要ですけれどね。


 前者で使う「嗽薬(市販、あるいは処方薬)」はどれが一番いいのか?

に関する調査は、あまり見たことがありません。あっても、個人の趣向の範囲。


 そこで、やってみましょう!

天下のT大学(日本だけでは1位、世界では13位の医学部)、教官有志(上記疾患罹患中のもの)における、「ブラインド・テイステング」(といっても、「色つき」はわかるがな・・・笑)による「ベストな、うがいぐすり」の絞込みを。


 まあ、ご期待でださいませ!


これから、臨床の仕事へと・・・。

2009-02-01 21:56:13 ihepの投稿

肌荒れを防ぐ「8×4」が発売

テーマ:ブログ

 たまには、美容の話も書かんといかんな(笑)。


 「ニベア花王(東京・中央)は肌荒れ予防と保湿に役立つ成分を配合したスキンケア用品

「8×4キレイ ケアプラス」を2月21日に発売する。

 袖無しの服を着る女性が増える春夏シーズンに向け、除毛後の脇の炎症を抑えたい

20―30代の女性を中心に売り込む。

 保湿成分としてユーカリやショウガ科の植物である月桃の葉のエキスを配合した。

荒れやすい部分をなめらかに整えるという。

汗を吸収する成分も加えた。スプレータイプと肌に直接塗るジェルタイプがある。

 オープン価格だが、スプレーは40グラム入りで398円、ジェルは30グラムで598円前後と想定している。 」


だ、そうですぜ。女性様方。


2009-01-31 12:22:11 ihepの投稿

「iPS細胞から受精卵作り、容認を 学会が提言へ」のコメント

テーマ:ブログ

「産婦人科医や基礎医学などの研究者らでつくる日本生殖再生医学会

(理事長、森崇英京大名誉教授)は、人の皮膚などの細胞から作る

人工多能性幹細胞(iPS細胞)から精子や卵子を作るだけではなく、

作った精子や卵子を受精させ、着床前までの研究を認めるべきだとの見解をまとめた。

28日に発表する。

見解によると、iPS細胞から精子や卵子を作り、

受精させて染色体の異常が起こらないかなどを調べるため、

約5日後まで成長させることを提言する。

関係者は「生殖細胞を作るだけで受精させなければ、機能するかどうか分からない。

不妊の原因を探るには生殖細胞が育っていく過程を調べることが重要」と話している。

文部科学省の作業部会は、iPS細胞から精子や卵子を作る研究までは認める方向で議論しているが、

「技術的にも倫理的にも時期尚早」として受精を認めていない。

受精は命の始まりと密接にからむため、議論が多い。

同学会は、体外受精法で受精できない不妊の治療法の開発を目的にし、

05年に設立された。約200人が定例の会合に参加する。

昨年8月に委員会を設置し、人のiPS細胞から生殖細胞を作る研究について検討してきた。
(朝日新聞)」



コメント:



1. iPS細胞研究の「特需」に、我も我もと、たかる根性が透けて見える。
こういう研究をすれば研究費が取れる確率が高いとみて、
まず、マスコミにアドバルーンをあげさせて、世論を喚起する策をとったにすぎないと思う。京大・山中チーム以外による、この国の「iPS細胞研究者」の論文を一刻も早くみたいものだ。

2. こんな研究をするよりも前に、もっと重大な調査をしてもらいたい。
体外受精法で生まれた子供が、その後、どのようになっているか皆さん知ってますか?専門家なら、知ってる人もいますが、これを語るのは、かなりのタブーなのです。
医学界内部では、まず、調査は不可能ですから、フォローアップ調査を非営利団体でやって、公表してもらえればいいのですが・・・。

2009-01-31 01:24:25 ihepの投稿

経済不況時に費用をかけずに健康を維持し、癌を防ぐ方法

テーマ:医療・健康情報

景気の低迷にはさまざまな犠牲を伴うが、健康まで犠牲にする必要はない。


米ダナ・ファーバー癌研究所(ボストン)の専門家らによると、

以下に挙げる無料または低コストの方法に従えば、

多額の費用をかけなくとも健康な生活を維持し、癌リスクを軽減することができるという。


・体を動かす:早足で歩くなどの軽度から中程度の有酸素運動は心臓によいほか、

癌を克服した後の再発リスク軽減にも有用である。

いくつかの癌リスクを軽減する上での一貫した方策は、運動して肥満を防ぐこと。

エレベーターの代わりに階段を使う、テレビを見ながらエアロバイクやランニングマシンを使用する、

チームスポーツをするなどの運動も有効である。


・健康的な食生活を送る:加工糖、赤身肉、カロリーの摂取を抑え、果物や野菜を多く摂ることにより、

健康的な体重を維持し、一部の癌のリスクを軽減することができる。

多くの果物や野菜の有用な栄養分は、皮など色の濃いところに集まっている。

生のリンゴの皮には癌を予防する抗酸化物質クエルセチン(quercitin)が含まれ、

カボチャ類、サツマイモ、ニンジンなどのオレンジ色の果物や野菜には、

大腸癌、前立腺癌、肺癌および乳癌のリスクを減らすとされるカロチノイドが含まれている。


・喫煙を止める:最初から喫煙しないのがベストだが、喫煙者が少なくとも10~20年たばこを止めるだけで、

肺癌の発症率を50%低下させることができる。

禁煙は将来の医療コストを下げることにもつながる。

米国癌協会(ACS)によると、喫煙は肺癌全体の80%の原因となっているほか、

口腔癌、咽喉癌、膵癌、子宮癌、膀胱癌、腎癌などのリスクも増大させるという。


・アルコールを控える:飲酒を控えればそれ自体が金銭面での節約になるのはもちろんだが、

一部の癌リスクも抑えることができる。

例えば、閉経後女性が1日1杯の飲酒をすると乳癌リスクが増大することがわかっている。



 という、ごく当たり前と思われる報告が、ごく最近、ハーバード大学の名門付属研究所から出されています。


 でも、「わかっちゃいるけど、やめられねえ」というのが、多くの方々の本音でしょう。まあ、まずは、各自ができる範囲で「心がける」だけでいいですよ。

上記に記載されていることは。


 

2009-01-30 00:30:04 ihepの投稿

みけんのシワを取る薬

テーマ:ブログ

 英系製薬会社のグラクソ・スミスクライン(GSK)は1月21日に、

A型ボツリヌス毒素製剤「ボトックスビスタ」が、みけんのしわ取りを適応として、

同日付で承認を取得したと発表した。診療は保険適用外となる。


 ボトックスビスタはボツリヌス菌が作り出した毒素を有効成分とする

筋弛緩剤である。

 表情を作る筋肉に注射して収縮を弱め、みけんのしわを改善するという。

                                [日経産業新聞]


こんなふうに、こわ~い病気の治療薬が、美容薬にもなるという1例でした。



2009-01-28 02:05:26 ihepの投稿

「WiiFit」で肥満対策の保健指導

テーマ:ブログ
「任天堂は27日、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の健康管理ソフト「WiiFit」で
肥満対策の保健指導が受けられるサービスを始めると発表した。
4月からNECとパナソニックメディカルソリューションズ(大阪府門真市)、
日立製作所の3社が同サービスと連動したシステムをそれぞれ開発し、
健康保険組合向けに提供する。

 「WiiFit」の体重計型コントローラーを使って計測した体重などのデータを、

インターネットにつないだWii経由で産業医に送り、保険指導を受ける仕組み。

携帯型の「ニンテンドーDS」用の、歩数計を使った健康管理ソフトにも連動する。

 NECなど3社はまず自社の健保組合でメタボリックシンドローム

(内臓脂肪症候群)検診対象者向けなどに活用する。

その後、他社の健保組合や特定保険指導サービス機関向けにシステムを

外販する計画だ。WiiFitは国内で300万本を販売している。 」(日本経済新聞)


 このビジネスモデルの原型は、まさに私が2001年ごろに、

東大の大学院講義で「医療ビジネスモデル特許」の1例として考えられるものだと

講義したもの。

 そのときは、松下電器(パナソニック)の「ウエルナビ」という商品を基本にして、

上記と全く同じ「モデル」を大学院生諸氏に講義した。

ついでに、いくつかの講演でも紹介したところ、私の講演内容に興味を持った

日経の女性記者が松下電器(パナソニック)に対して

「上記のような特許を申請するような考えはないのか?」と聞いた。

その記者によれば、そのときの当該企業の考えは「?」で、

全く興味なさそうだったらしい。

 変われば変わるもんだ。コンサルタント料でもくださいな・・・松下電器さん、

ならぬ、マネシタ電器さん(笑)。



2009-01-27 21:24:20 ihepの投稿

夢を見た後で・・・

テーマ:ブログ

望まなければ失わないのに。

求めずにはいられないよ。

どんな未来が、この先にあっても・・・。


このAZUKIさんのフレーズ・・・今の私にピッタリ。

2009-01-26 20:07:11 ihepの投稿

東大の幹細胞研究シンポジウムに対するマスコミ報道

テーマ:医療・健康情報

 前代未聞の傷心の中(笑い事ではない)、先週の週末、本郷の安田講堂で表記のシンポが開催されたので、参加してきました。


 翌日(日曜日)の日本経済新聞の記事については、「京都人さん」がお書きですから、そちらを読んでください。


 一言でいって、日経の報道内容は、ちょっと「飛ばし記事」であり、まるで「東京スポーツ」(大阪スポーツ)を読んでいるようでした(笑)

 iPS細胞樹立に必須のSox2とOct3/4も化合物(化学物質)・・・それぞれRepSoxとRepOctという名前の化合物・・・で代替Okの可能性があるというのが、正しい見方です。

 まあ、klf4がVPAで、ほぼ代替可能ですし、実は、RepKlf4という化合物がKlf4の代りをする見込みも高いので、いっきょに遺伝子の挿入ゼロといいたかったんでしょう。しかしまだ、マウスでの段階で、それも完全には成功していないし、ちょっとオーバーランですね。まあ、完成は「時間の問題」だということは、ハーバードで入手した各種の情報と、類似の研究に関与している1個人としての実感ですが、一般の方々には論文が出てからの報道で十分です。


 なお、全部、薬で細胞を初期化させるのは、必ずしも安全とは限りません。

それだけの能力をもつ薬は、必ず大きな副作用をもたらします。

 薬剤疫学上の常識です。とはいっても、大きな進歩であることには異論はありませんが・・・。


 それよりも、もっと重要なことがなぜ報道されないのか?


・ヒトES細胞とヒトiPS細胞は同じだといわれているが、レチノイン酸に対する反応性が全く違う!後者は、前者の半分の反応性しか示さない。個別に両者を比べると、よく似ているものと、かなり違うものが混在している・・・1月24日の東大でのシンポジウムでの浅島先生(東大 副学長)の発表。


・ また、ヒトES細胞では、すでに「どんな細胞に分化しやすいか、しにくいか」が、かなり、わかりつつある。・・・ヒトES細胞の「個性」といえばわかりやすいですか?
 今後、ヒトiPS細胞でも、こうした「個性」の研究が非常に重要となります。

 臨床応用にむけては、両者をあわせて、例えば「肝細胞にはなりにくいが心筋細胞にはなりやすいヒトES細胞・ヒトiPS細胞群」というようなカテゴライズができ、そこから医療・医学研究目的に応じて最適な細胞を選び出すことができればいい。


 だから、こういうことをやるためにも、まずヒトES細胞とヒトiPS細胞を大量に作製して両者の比較を行う研究がますます必要になるわけです。

しかし、日本では・・・ヒトES細胞研究の過剰規制のおかげで、足が引っ張られています。

 ここをなんとかしないと、国策たる虎の子の「ヒトiPS細胞」研究は、中国にすら負けるでしょう。

 

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