2009-12-22 00:59:23 ihepの投稿

たばこ税「日本に引き上げ余地」 WHO報告

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 世界保健機関(WHO)が9日発表した2009年版の「世界たばこ報告」によると、

日本のたばこの小売価格に占める税金の比率は63%で、高所得国の平均と同値だった。

欧州諸国などでは同比率を75%以上に引き上げる動きが広がっており、

WHOのたばこ対策の責任者であるペルーガ氏は「日本も引き上げ余地があり、

増税が必要だ」と訴えている。


 調査対象国で最も税金の比率が高いのはポーランドの94%。

日本のたばこの08年時点の小売価格(1箱当たり)は主要先進7カ国で最低だった。


 WHOはたばこ消費を抑制するために増税を促しており、この1年間でフィンランドや

オランダ、チェコなど6カ国が新たに税金の比率を75%以上に引き上げた。

ペルーガ氏によると「最近は金融・経済危機で財政が悪化した国で増税の動きが目立つ」という。(日経)


・・・ということで・・・



たばこ1本3円値上げ、政府税調調整 与党内に5円案も

 政府税制調査会は2010年度税制改正で増税を検討しているたばこ税について、

税額を1本あたり2円程度引き上げる調整に入った。

たばこ本体の値上げを含めた価格の上昇は1本3円程度になる見通し。
ただ与党内には1本あたりの価格を5円引き上げる案も浮上。

今後は3~5円の上げ幅で与党との調整が進む見通しだ。

 紙巻きたばこには現在、1本当たり約8.7円のたばこ関連税がかかっている。

仮に価格が1本当たり3円上がれば、一般的な紙巻きたばこは1箱で現在の300円から360円に上がる。

5円なら400円に上がる計算だ。政府税調はひとまず3円の引き上げにとどめ、

段階的に5円上げを目指すことで、与党と折り合いをつけたい考えだ。

(日経)



コメント:


 本件では、12月4日に、まず、どのくらい上げるか書いたけど、これも、また「当たり」だな。そこらのMediaの報道よりは、ここで私が書くことを信用したほうがいいよ(笑)。このあたりの医学・科学がらみや政治(霞ヶ関)がらみのネタについてはね。

だいたい、大マスコミの皆様には、私が情報などなどを公式・非公式に教えていることが多いし・・・(笑)。


 ただ、激務の中、時間を見つけて書いても、何にも、張り合いがないのはな・・・。

まあ、ここで書いたこと・約束したことは、プロとしての責任をもって実行しているけれど・・・。


 なんか疲れちまったよ・・・。

2009-12-21 23:04:56 ihepの投稿

年越しそば値上げ:年越しラーメンか、年越しパスタか、年越しフォーか・・・

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 信州そばで知られる長野県で、県産そば粉の価格が高騰している。ソバの種をまく夏場の長雨の影響で、県産ソバの収穫が例年より3~4割程度減ったのが原因。書き入れ時となる年末を控え、県産にこだわるそば店では年越しそばの値上げを検討する店も出てきた。

 農林水産省の統計によると、長野県の過去5年のソバ収穫量は2千トン前後で推移。しかし長野県は今年の収穫量を1200トン程度と見込む。湿気に弱いソバの種をまく時期に長雨が続き、農家が種をまく時期を逸したり、うまく生育しなかったりしたのが不作につながった。

 国内で流通するそば粉のうち国産は2割程度。このうち1割が長野県産で、高級そば粉として取引されている。

 県内の製粉業者によると、そば粉の原料となるソバの実の仕入れ値は例年だと45キロで約1万5千円だが、今年は約2万2千円に値上がり。〔共同〕




コメント:


 それでは、私は、年越しラーメンか、年越しパスタか、年越しフォーかのいずれかだな・・・。

2009-12-21 17:54:29 ihepの投稿

ヒトiPS細胞研究:えっ?Science誌のブレイクスルー オブ ザ イヤーは、なんと「圏外」

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 米科学誌ネイチャー・メソッズは、今年最も注目される生命科学分野の研究法に贈られる「メソッド・オブ・ザ・イヤー2009」に、山中伸弥・京都大教授らが開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製法を選んだ。患者の細胞を使った病因解明や細胞のがん化、老化のしくみを解明する基礎研究など、発展をみせる新たな研究手法として役割が認められた。20日付の同誌電子版で発表する。

山中教授らは2006年にマウスの皮膚細胞から、07年にはヒト皮膚細胞からiPS細胞の作製に成功した。

同誌は、体細胞にわずか3~4遺伝子を入れるだけで、体内の様々な組織や臓器になる能力を持つ細胞ができるため、熱狂的な勢いで世界に広がったiPS細胞が、研究手法としても着実に進歩し、新たな発見が近づく段階に入ったと解説。

09年以降、脊髄(せきずい)性筋萎縮(いしゅく)症やパーキンソン病など、患者から作ったiPS細胞で、発症原因の解明や治療法の開発研究が進み、新薬開発で必要な薬剤の有効性や副作用を調べる研究分野でも貢献を評価している。 (朝日新聞)



コメント:


 iPS細胞は、記事のように、Nature Methods誌(ネイチャー・メソッズ)の「メソッド・オブ・ザ・イヤー2009」に選ばれたが、Science誌のブレイクスルー オブ ザ イヤーは、圏外(10位までにも入っていない)。

 後者の方が、権威・歴史はずっと上で、昨年は、その堂々の1位だった。しかし、いきなりのランク外になったから、びっくりした。ただし、Science誌は来年注目する技術として、再び、iPS細胞をピックアップしている。


 「iPS細胞が、研究手法としても着実に進歩し、新たな発見が近づく段階に入った」とNature Methods誌が解説しているように、 Science誌もまた、次のように書いていた。


 「2008年(要は、去年)のブレークスルーは、成人の皮膚細胞を人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell;iPS細胞)にして、さまざまな成熟細胞型に増殖させることのできる能力であった。この能力が、2010年の研究の新しい波を先導するであろう。研究者らは、このような方法を用いて、個々の患者からiPS細胞を作製し、生理的・遺伝的異常を調べたり、有望な治療法の試験に利用したりできる。これまでに1型糖尿病患者、パーキンソン病患者、その他、10を超える各種疾患の患者からiPS細胞が作製された。さらに多くの研究者がこの分野に参入し、幸運ならば、これらの疾患について新しい洞察が得られて、2010年にはこの疾患数が伸びるであろう。」


 要は、裏を返せば、ヒトiPS細胞は、もはや「第2段階」に突入し、来年(2010年)以降は、それを活用して「疾患に対する新しい洞察が得られた(疾患メカニズムの解明)」とか「治療に大きく貢献できる新しい薬(のネタ)を見つけることができた」とか、というような「臨床に近い成果」が出ないと、ダメだ(=満足できません、お祭りにはなりません)ということだな。


 私は、肝臓分野で、それを、2つ見つけて論文が即効査読後、もうじきオンラインだけどね。まあ、この国の「1部」(どこやらの・・・敢えていいません)よりは、米国や欧州の研究者らがずっと高く評価してる・・・ひっきりなしに連絡くるし。更に、患者さん(欧米在住)からも・・・。

2009-12-21 00:45:28 ihepの投稿

不必要です!:輸入ワクチン販売を26日審議 1月下旬にも特例承認へ

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 厚生労働省は18日、輸入を予定している海外メーカー2社の新型インフルエンザワクチンについて、26日に国内販売の承認の可否を検討する薬事・食品衛生審議会の部会を開くと発表した。

 同部会で報告書をまとめ、1月初めにも一般からの意見募集(パブリックコメント)を実施した上で、上部組織の薬事分科会で承認の可否を最終判断する。手続きが順調に進めば1月下旬にも承認され、健康な成人らに使われる見通し。

 厚労省は、海外での承認などを条件に正式な治験を省略する「特例承認」を適用する方針。英国のグラクソ・スミスクライン社から7400万回分、スイスのノバルティス社から2500万回分を購入する契約を結んでいる。

 また、厚労省は18日、国産ワクチンの重い副作用報告は最新の集計で254人、うち死亡は90人となったと発表した。死亡者は主に重い基礎疾患(持病)のある高齢者で、接種との明確な関連はないとしている。(共同)



コメント:


 まず、海外ワクチン承認について、ほら、これも言ってたとおりになりそうだな。

前から書いているが、こんなもんよりも、すぐに「特例承認」しなきゃならないものは、山ほどある。特に「海外承認で日本未承認の抗がん剤」など・・・。


 次に、国産ワクチンの副作用。

国産ワクチン接種後死亡例が、早くも90人か。。。

もはや、100人の大台に乗る勢い。


 新型インフル発生後、日本で死亡者が100人を越えたのは、7ヶ月超後。

一方、国産ワクチン接種後死亡例は、2ヶ月足らずで、もう、その域に到達。


 「重い基礎疾患(持病)のある高齢者」には、新型ワクチン接種を原則、中断とする気がないようだ。もはや「薬害」だと考えますがね・・・。

2009-12-20 11:25:44 ihepの投稿

狭心症治療、「経験」に開きも 「実力病院」日経調査

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 急性心筋梗塞(こうそく)などの原因となる狭心症の治療を実施する病院のうち、年間手術件数が100例未満の施設が半数弱に上ることが、全国約1500病院を対象とした日本経済新聞社の「日経実力病院調査」で分かった。年間50例未満の施設は2割に上った。各地域で集約化が進まず、週1、2回程度と十分な経験を積めない病院が多い実態が浮かび上がった。

 調査対象は、健康保険組合に医療費を請求する際にDPC(診断群分類別包括払い)制度を導入済みか準備中の1559病院。うち、手術を受けて昨年7~12月の半年間に退院した患者数が10例以上の病院は計894病院だった。手術には、血管内に細い管を入れるカテーテル手術と、冠動脈に迂回(うかい)路となる血管を縫合するバイパス手術などがある。(日経)



コメント:


 相変わらずの「調査」だな。こういうのだけで病院ランキングされてもなあ・・・。


 症例数も1つの「病院の実力指標」にはなる「こともある」が、本当に、ごく1部分でしかない。数が多ければそれでいいわけではなく、その患者さんが、その後、どうなったかが大事。また、各疾患の重症度別の評価が必要。

 

 中途半端な指標のみでの評価は、病院・患者さんのどちらにとっても不幸なのだ。

2009-12-20 00:07:02 ihepの投稿

死亡男性からタミフル耐性 新型インフル感染

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 愛知県は18日、新型インフルエンザに感染し、死亡した名古屋市の男性(49)から採取したウイルスに治療薬タミフルへの耐性を示す遺伝子変異が見つかったと発表した。

 県によると、国内26例目。男性は白血病の基礎疾患(持病)があった。10月に医療機関でA型陽性の診断を受けタミフルを処方された。その後、肺炎を発症し、リレンザとタミフルを複数回処方されたが、症状は改善せず入院した。12月1日に新型インフルエンザの感染が確認された後、病状が悪化し、15日に急性肺炎のため死亡した。




コメント:


 このような患者さんのために、直前の記事で書いたような新薬と上記の既存のクスリとの「組み合わせ・併用療法」が必要になるのです。


 まあ、あと2つほど有力なのがありますので、それらは順次・・・。

2009-12-19 18:06:35 ihepの投稿

インフル新治療薬承認へ ペラミビル、1月にも

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 塩野義製薬(大阪)が国内での販売を目指して承認申請している新しいインフルエンザ治療薬ペラミビル(商品名ラピアクタ)が、早ければ来年1月にもスピード承認される見通しであることが18日分かった。

 厚生労働省は今月26日に薬事・食品衛生審議会の部会を開いて承認について審議。問題がなければ、分科会への報告を経て1月にも承認される。10月に申請を受けた厚労省は優先審査の対象として審査を進めてきた。インフルエンザの流行シーズン中に国内で使用できる可能性が高まった。

 承認されれば、タミフル、リレンザに続く第3のインフルエンザ治療薬となる。米国では新型インフルエンザに感染した入院患者で、投与が適切と考えられる場合に限り緊急使用の許可が出ているが、正式に承認されれば世界初となる。(共同)



コメント:


 私が、ここでも、やかましく「早期限定承認」をと述べていた新薬。

米国に比べて対応がまずい。とにかく「限定承認」からはじめろ、それが最も合理的だとね。


 マア、正しいと信じることを「やかましく言ってみる」ことは大事だな・・・。


ただ私が米国のように「限定承認」にこだわるかは当然、リスクを考えてのこと。


 だいたい、この国で「世界初の(全面使用のための)承認」という形がとられた新薬は、分子標的医薬も、そうだが、ロクな目にあってない・・・。致死的あるいは重篤な副作用の出現ということで・・・。


 おそらく、近い将来、この新薬は、既存の2種あるいは他の医薬品との併用療法も射程に入れた使い方が模索されていくはず。


 ハイリスクの患者さんのために、慎重に段階を踏んで育てていってもらいたいからさ。・・・これを「育薬」という。





2009-12-19 00:45:27 ihepの投稿

果てしなく続く、インフル治療薬タミフルの「効果」に関する論争

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最新のレビューによると、世界的に使用されているインフルエンザ治療薬タミフル(一般名:オセルタミビル)によって肺炎などの合併症を予防できるとのエビデンス(科学的根拠)はないという。このレビューは英国医師会誌「BMJ」および「チャンネル4ニュース」により実施されたもので、同誌オンライン版に12月8日掲載された。「科学団体がその効果を判断できない薬剤の備蓄のために、世界各国政府が多額の費用を注ぎ込んでいる」と「BMJ」編集長のFiona Godlee博士は述べている。

 2006年以来の更新となる今回の新しいレビューでは、タミフルの予防効果、治療効果および有害反応について検討した20件の臨床試験を分析。しかし、この作業は研究者やロシュ社(タミフル製造企業)からの“良質なデータの不足”によって阻まれたという。著者らは、完全には公表されなかったこの8件の重要な試験の結果を検証することができず、この8件をレビュー対象から除外した。利用できるデータに基づいて分析した結果、タミフルが基礎疾患のない成人インフルエンザ患者の合併症リスクを軽減するとの主張には信頼性がないとの結論に達した。

 このことから、各国政府はタミフルをはじめとするノイラミニターゼ阻害薬の安全性を監視する研究を実施する必要があると、今回のレビューを率いたオーストラリア、ボンドBond大学(ゴールドコースト)教授のChris Del Marr氏は述べている。また、今回のレビュー結果からは、オセルタミビルの評価、規制および販売促進に関するシステム全体についての疑問が浮上するとGodlee氏らは指摘する。

 一方、タミフルの製造元であるロシュ社(スイス・バーゼル)は、タミフルに関するデータの確かさには確信をもっており、政府および各規制当局は試験データに完全にアクセスできるようになっていると主張。さらに、鍵となるデータを含めてタミフルに関するあらゆる試験の概要を作成し、パスワード式のウェブサイトで利用可能にする予定だという。

 AP通信によると、世界保健機関(WHO)は、タミフルは早期に投与すれば新型(H1N1豚)インフルエンザの重症化を抑えることが世界各地のデータから示されているとしており、妊婦、高齢者、小児および慢性疾患患者など、合併症リスクのある人のために同薬を確保する必要があるとの見解を示している。WHOはタミフルに関するガイドラインを変更する予定はないとのこと。 [2009年12月8日/HealthDay News]


 

コメント:


 この問題・・・もう果てしなく議論されている。

Fiona Godlee博士のデータ解析は、正しい。

導かれた結果も、納得できる。


 タミフルは、基礎疾患のない成人インフルエンザ患者の合併症リスクは、減らさない。ただ、妊婦、高齢者、小児および慢性疾患患者など、ハイリスク集団のためには、「まだ有効」である。

 しかし、そろそろ、前から書いている新しい治療薬との併用療法が必要になってくるというのが、私の見解。

 また、タミフルの厳格な市販後調査は、国際チームできちんとした解答を出してもらいたい。

2009-12-18 12:30:42 ihepの投稿

新型インフル「ピーク過ぎつつある」 感染研

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 国立感染症研究所は18日、13日までの1週間に全国の医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、1機関当たり27.39人となり全国平均で警報レベル(30人)を下回ったと発表した。ほとんどが新型とみられ、同研究所は「8月以降始まった流行はピークを過ぎつつある」と分析している。

 前週(31.82人)から2割弱減り、全体の報告患者数は計13万1972人だった。都道府県別で警報レベルを上回ったのは、前週より6県少ない宮崎、福井など26県だった。報告数を基にした全国の推計患者数は約132万人で、前週よりも約18万人減少した。

 新型インフルエンザは、今年8月中旬に1機関当たりの患者報告数が流行期レベル(1人)を超え、厚生労働省が全国的な流行を宣言。夏休み明け以降に感染が急拡大し、10月末に警報レベルに達した。 (日経)



コメント:


 ほらね。ここでずっと書いていたとおりでしょ。緩やかに減少していくよ。

こういう情況を踏まえれば、第1波のワクチンなんぞ、あんまり意味があるとは思えない。むしろ、特定集団にとっては害だもの。


 今後、前にも書いたように、全国的に「注意報レベル」がどこまで維持されるかが問題になる。この新型「第1波」が季節インフルと仲良くされる期間が長ければ長いほど、つらい。


 この年末から年明けの医療機関の情況は、多少、緩和されるかもしれないが(期待込み)、地獄なのは、あんまり変わらない・・・。

2009-12-18 12:30:21 ihepの投稿

モーツァルト音楽の医学的効果!?

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早産児に1日30分モーツァルトの音楽を聴かせると、安静時のエネルギー消費を減らし、成長を速める可能性のあることがイスラエルの研究で明らかにされ、医学誌「Pediatrics(小児科学)」オンライン版に12月7日掲載された。

 1990年代、成人がモーツァルトのソナタを聴くと知能検査の成績が向上することを示す小規模研究が発表されて以来、数々の研究が実施されている。その中で早産児にモーツァルトの曲を聴かせると心拍数減少やストレスホルモン値低下などの“モーツァルト効果”が得られるほか、酸素濃度や体重の増加がみられることがわかっている。しかし、これまでの研究では、そのメカニズムに焦点を当てたものはなかった。

 今回の研究では、早産で出生した健康な乳児20人を対象とする前向き無作為化試験をデザイン。経管栄養により同量の食物を与える乳児を、音楽を聴かせない群と、モーツァルトの音楽を1日30分、2日間聴かせる群とに無作為に割り付けた。音楽を聴かせ始めて10分間は、両群とも安静時エネルギー消費はほぼ同じであったが、その後の10分でモーツァルト群乳児に安静時エネルギー消費の低下がみられ、その効果は残りの10分間も続いたという。全体では、安静時エネルギー消費に10~13%の低下が認められた。

 専門家によると、早産児は脳のさまざまな経路が未だ発達段階にあるため、刺激の多い環境では感覚に負荷がかかりすぎることがあるが、音楽によってその影響が緩和される可能性があるという。今回の研究は小規模な予備的試験であり、明確な結論を出すことはできず、この効果がモーツァルトの音楽だけにみられるものか、他の作曲家の音楽でもあるのかどうかは不明だという。

 しかし、反復が鍵で、モーツァルトの曲にはメロディーの反復が多く、同様に反復の多い子守歌でも効果があるとも推察されるという。また、胎児は出生前に血流や心臓の拍動を聞いており、そのためある種の音楽が子宮内を思い出させ、乳児を落ち着かせるのではないかと専門家らは述べている。(US ヘルス Today)



コメント:


 医学界では、お馴染みの「モーツァルト効果」のお話。

まだ、やってたのか・・・こういう研究と思ってしまった。


 ところで、「大泣き」しているどんな乳幼児(日本人)でも、一瞬で機嫌良くさせる「奇跡の音」がある。関西では有名だが、「タケモト ピアノ」のCMの音楽。

偉大なモーツァルトも、これに関しては「タケモト ピアノのCM音楽」に敵うまい(笑)。

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