2010-08-10 02:00:16 ihepの投稿

花火などなど

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 前の記事のコメント欄に「スパコン創薬」の続きを書いておいたので興味のある方は、どうぞ。



 さて、もう「都内の花火大会」は、一段落したのかな?

あと、神宮外苑とか東京湾くらいが残ってそうに思うけど・・・。

 私、今年は一度も、花火をみてません。まあ、夕方、移動中の電車内で見かける女性・・・いい女に限る・・・の浴衣姿のほうが、花火よりも数段いいけどね(*^▽^*)


 夜空を見上げることも、そういえば、最近、無いな・・・。

今年の夏・・・去年よりも、全く、気持ちに余裕が無い。

(医学の)研究成果は、去年より出てるけどな・・・。


 まあ、秋には「大輪の花」の「第一発目」を、皆さんに見ていただこうヽ(゚◇゚ )ノ


2010-08-06 23:01:25 ihepの投稿

スーパーコンピュータ利用の医薬品の開発

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東京大学先端科学技術研究センターと富士通は8月5日、
共同で記者会見を開催し、がんの治療薬開発に利用する
スーパーコンピュータを構築したと発表した。
世界で初めて、複雑なタンパク質同士の相互作用を
分子動力学でシミュレートし、人工抗体を設計する。
実現すれば、効果的で副作用も少ない、
画期的ながん治療が可能になると見られている。

 国の最先端研究開発支援プログラム
「がんの再発・転移を治療する多機能な分子設計抗体の実用化」
のために導入したもの。
ブレードサーバ「PRIMERGY BX922 S2」(Xeon X5650×2CPU)を
300ノード使用したPCクラスタシステムになっており、
ピーク性能は38.3テラフロップス。
約4億円をかけて富士通が開発し、8月1日に稼働を開始した。
 この研究で狙っているのは、
再発や転移を伴う進行がんの治療に使える抗体医薬品の設計。
人工抗体を作り、がん細胞のみを狙い撃ちしようというもので、
従来の抗がん剤による治療に比べると、副作用が小さいというメリットがある。
 抗体医薬品自体は従来もあったが、この研究では新しい手法として、
分子動力学によるシミュレーションを取り入れた。
分子1つ1つの動きを計算する分子動力学を使えば、
抗体と抗原(がん細胞)の相互作用を正確に知ることができ、
より効果的な抗体の設計が可能となる。
しかしタンパク質同士の相互作用は複雑で、
周囲の水分子まで模擬する必要があることから、
計算量が膨大になって従来は難しかった。
 そのため、この研究のための専用機として、スパコンの導入を決めた。
最近はペタクラスの計算機も出てきており、
それに比べると性能は2桁ほど落ちるが、
それでも地球シミュレータとは同等の能力。
これを占有できれば、計算リソースとしては決して小さくない。
納入した富士通TCソリューション事業本部の山田昌彦本部長も
「このくらい大きなシステムを研究室レベルで単独利用するのは
初めてのケースでは」と驚く。
 この研究では、肝臓がん、大腸がん、肺がんといった
3種類のがんをターゲットとして、新しい抗体医薬品を開発する。
 中心研究者である東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授は、
「薬の開発には特許があるので、2番手になると実用化できない。
1番になるしかない。全力で取り組んで、2年半で人工抗体の設計を終えたい。
3月からの5カ月で、世界トップレベルの計算機をフルに使えるように仕上げられた。
このスピードを持って、いまの患者さんが生きているうちに
薬を実用化したい」と意気込む。

 ただし、まだ計算能力は足りないという。
児玉教授は「このシステムでは、1つの計算に10日くらいかかるが、
これだと10種類も計算すると100日になってしまう」と指摘。
時間がかかりすぎるとした上で、今後については、「計算能力が2桁は足りない。
1~2年の間にペタクラスにバージョンアップして、
こういった計算を1日でやれるようにしたい」と期待する。
 臨床試験もあるため、薬の実用化は「早くても6年後」(児玉教授)。
将来的には、次世代スーパーコンピュータ「京」も活用して、
抗体医薬品の開発をさらに発展させていく意向だ。


コメント:


 世界中で、この種の「試み」が多くなされているが、コンピュータを導入したから万事解決するわけではない。

 このシステムで、優れた薬の「候補」は、いくらかできるだろう・・・そのような候補の同定例がいくつかある。


 ただ、そういう候補を、今日、みつけたとして、臨床試験が終わるのに(要は、今の最善の医薬品よりも生命予後の改善が見込めることの証明が必要)、最低、6年は、かかる。ましてや、その前に、従来どおり動物実験(できれば霊長類での)を経なければ、ならないし、臨床試験のデザインなどなど、やることは山ほどある。


 私は、お金がないけど、ごく最近までに、こんなことをせずとも、海外の超一流機関で画期的と評される医薬品(がん、HCV)を2つみつけました。特許の問題があるので、詳しくはかけないけれど。


要は、スーパーコンピュータ<<<<<人間の「頭脳」ということさ!



2010-07-31 23:22:08 ihepの投稿

iPS細胞でヒトの精子や卵子作製へ 国内初、慶大など

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 体のあらゆる組織の細胞になる能力のあるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ってヒトの精子や卵子を作る研究を、慶応大などのチームが計画し、学内 の倫理審査委員会に申請した。倫理委に認められれば、年内にも研究に着手する。iPS細胞からヒトの生殖細胞を作る研究は国内初。不妊治療などにつながる と期待されるが、技術的にも倫理的にも課題があり、情報公開を求める声も出ている。

 岡野栄之慶応大教授(再生医学)らと全国有数の不妊治療件数のある「加藤レディスクリニック」(東京都)、実験動物中央研究所(川崎市)が共同で研 究する。京都大の山中伸弥教授が白人女性のほおの皮膚からつくったiPS細胞を使い、生殖細胞に必要とされる遺伝子を働かせて精子や卵子に成長させる。受 精や着床は行わないという。23日に慶大の倫理審査委員会に申請した。

 ヒトの精子や卵子を作る研究については、4年前にiPS細胞作製の成功が発表された直後から、研究者らの間で是非が議論されてきた。

 iPS細胞の安全性がはっきりしない中、次世代に影響を残しかねない生殖細胞づくりの研究には慎重論が根強い。さらに、理論的には1人の人間から精子と卵子を作ることも可能で、法律で禁じられているクローン作製との線引きが難しい面もあり、国内では禁止されていた。

 しかし、生殖細胞ができる仕組みがわかれば、不妊症の治療研究にも役立つという研究者らの声を受け、文部科学省は今年5月、受精や子宮に入れることはせず、基礎研究に限るという条件つきで生殖細胞づくりの研究を認めた。

 生殖細胞の作製は技術的に難しく、米国の研究チームがヒトのiPS細胞から精子や卵子の元になる細胞はできたと報告しているが、文科省によると、完全な精子や卵子までできたという研究発表は今のところないという。

基礎生物学研究所の勝木元也名誉教授(分子生物学)は「iPS細胞の安全性に関する基盤的な研究もまだ十分ではなく、不妊患者の過剰な期待をあおる ことは戒めるべきだ。不都合な真実も含めて積極的な公表が必要だ」。国立循環器病研究センター研究所分子生物学部の森崎隆幸部長は「細胞の提供者への十分 な説明も重要だ。つくった生殖細胞の管理も適切になされなければならない」と指摘する。(朝日新聞)



 コメント:


  ヒトES細胞から精子幹細胞を樹立できたという論文が昨年の今頃、英国から報告された。

その論文は、不正のために撤回になっているが、同様のプロトコルで、ヒトiPS細胞から「精子幹細胞」の樹立ならば可能だろう。なお、上に精子や卵子の元になる細胞は米国の研究チームから報告されたとあるが、これもまた、「完全」ではないことをつけくわえておく。


 精子幹細胞なら、どうにかなりそうだが、卵子は、それ以上に難しい。

また、それ以上に、ヒトiPS細胞の安全性についても、前の記事でも書いたように、まだ完全ではない。


ヒト正常細胞から低分子化合物のみによるiPS細胞は、もうすでに実は樹立できているが、

これは、他の樹立方法に比べて安全性の面で最も高い。

ガンリスク無いしね。L-Mycに変えたら死亡率が倍に増えたなんていう、変な現象も今のところ、無い。

(なんで、こういうことを知ってるんだw)

ここから、精子幹細胞を誘導することは可能だよ。


 無精子症の男性患者から採取した正常な細胞からiPS細胞を樹立し、そこからを精子幹細胞をつくれるのは、時間の問題だろう。まあ創れた精子がマトモか否かの保証は慎重な検討が必要だが、これを卵子に受精させて、体外受精を行って、受精卵ができた日には、この世はパニックだな。


受精は禁じるっていったって、上記の開業医さんだったら、やる気になればやれますよ。

ましてや、闇医者なら、どうやって、管理するの?

日々、不妊治療に携わる臨床医が、あるいは、患者が「誘惑」にどれだけ、耐えられると思ってるのかな?


だから、この問題は、ガイドライン制定じゃなくって、違反者は法的処罰ができるような法の制定・・・「臨床研究法」を、技術開発と同時並行で進めなければならないって、再三、言ってるわけ。



いやー、しかし、今日の記事は、我ながら、ものすごい情報を書いてしまった。

わかるヒトには、わかるだろうw









2010-07-29 07:30:36 ihepの投稿

文科省、ヒトiPS細胞の動物移植を承認 東大が実施へ

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文部科学省の専門委員会は28日、人の様々な組織に育つヒトの新型万能細胞(iPS細胞)をマウスや豚の受精卵(胚=はい)に移植する研究を承認した。中内啓光・東京大教授らが、動物の体内で人の移植用臓器を作る基礎研究の一環として申請していた。ただ、受精卵を動物や人間の子宮に戻すことは禁じた。

 人の細胞が混ざった動物の受精卵の作製が認められるのは、文科省が2001年にクローン技術規制法に基づく指針を施行してから初めて。

 文科省が同日開いた科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会の専門委員会が認めた。

 研究は将来、iPS細胞の技術を使い、人工透析患者に移植できる腎臓などを動物の体内で生産することを想定。このためiPS細胞が動物の細胞と混ざったまま成長するかどうかを調べる必要があった。承認された研究では、実際に混じり合うかどうかを検証する。培養を数日間続けるが、臓器は作らない。(日本経済新聞)



コメント;


 前の記事との関連でいえば、C-MycをL-Mycに変えても、この研究が想定以上の成果をあげるためには、「レトロウイルス利用で樹立されたiPS細胞」では、非常に難しい。(レンチウイルスでも。)

 アデノウイルスのならば、若干ましかもしれないが、センダイウイルス利用で、Oct3/4, Sox2, Klf4, L-MycでのヒトiPS細胞ができれば(もう、着手しているだろうが)、より良いだろうが・・・。

 やはり、移植医療を目指すiPS細胞のベストは、低分子化合物だけで正常細胞から樹立されたヒトiPS細胞ということになるだろう。

2010-07-27 21:39:00 ihepの投稿

今日発表されたiPS細胞研究のニュースについて:iPS細胞、がん化しにくく 京大が新製法!?

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 京都大の中川誠人講師と山中伸弥教授らは、安全で質の高いマウスやヒトの新型万能細胞(iPS細胞)を作る手法を開発した。がんを引き起こす恐れがある遺伝子に代えて別の遺伝子を使うことで、がん化の危険性を大幅に減らした。ヒトiPS細胞の作製効率は5~10倍に向上した。iPS細胞作りの標準方法となる可能性があり、将来の医療応用に弾みがつきそうだ。成果は米科学アカデミー紀要(電子版)に27日掲載される。

 iPS細胞は皮膚などの細胞に4種類の遺伝子を入れて作るのが基本。このうち「c―Myc」という遺伝子はがんを引き起こす危険性があると指摘されていた。残りの3種類で作る安全な手法も開発されたが、この方法によるiPS細胞は品質が低かった。

 山中教授らの研究チームはc―Mycの代わりに構造がよく似た「L―Myc」に注目。それぞれの遺伝子の働きを比べるため、ほかの3遺伝子と一緒に 材料細胞に入れてiPS細胞を作製。できたiPS細胞から作ったマウスを育て、約2年調べたところ、c―Mycを使うと約7~8割で腫瘍(しゅよう)がで きたが、L―Mycではほとんどできなかった。

 作製したiPS細胞の品質は、iPS細胞から受け継いだ遺伝子が交配後も子孫に引き継がれるかで評価する。3遺伝子だけの手法では引き継がれる率が低いが、新手法は高率だった。さらに、新手法ではヒトiPS細胞の作製効率が向上。できた細胞の中でiPS細胞が占める割合も6~7割と高かった。

  iPS細胞は、体内の様々な細胞や組織に成長する能力を持ち、機能が損なわれた臓器を再生する治療や、創薬などへの応用が期待されている。山中教授は2006年にマウスの細胞から世界で初めて作製。翌年にはヒトの細胞でも成功した。(日本経済新聞)

 
コメント;

久しぶりに、iPS細胞がらみでのコメントになる。
L-Mycの使用・・・いわれてみれば、なるほどだ。
 マウスではあるが、長期フォローアップでの安全性検証の公開は非常に高く評価できる。
海外の研究機関は、なぜか、これを「やらない」から、余計に。
このようにマウスiPS細胞の安全性評価を、やり、公開すべきなのだ。(ここでも前から再三、言ってるように)。特に、トムソン4因子では、どうなるか知りたいのは私だけか?

 一方、論文をみれば、C-Myc抜きの3因子によるiPSでも、長期フォローをすれば、40%くらいで癌死しているから、あの3年前のNature Biotechnology掲載の京大の論文の価値は、これでほとんど無くなってしまうが、仕方有るまい。「これが、研究だ」。

 ただ、L-Mycを使えば、万事OKなのかについては、そんなに楽観的なコメントを書けない。
 L-Mycでの「死亡率」は500日超で急激に増加しており(20%から50%くらいに)、しかも癌によるものではないようだ・・・。

やはり、レトロウイルスの使用そのものが問題なのかな。
いろいろ調べているみたいだけど、もう一度、死亡例の「肺」を、もっと、よ~く調べてみることだ。
(本当は癌死かもしれないよw)・・・ちょっと辛口コメントだけどね・・・。

 総じて、 やはり、化学物質のみによる、ヒト正常細胞からのiPS細胞樹立と、その安全性評価に関する研究の公表が、今回の研究をより適切に評価する上でも、大いに役立つだろう。










2010-07-25 04:44:02 ihepの投稿

「熱中症」

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 今年もというか、例年にも増して、各地で「熱中症」の被害が相次いでいるようだ。

死亡例は「熱射病」がほとんどだろう。


さて、「熱中症」の対策は、どこのHPにも書いてあるので、あんまり、書かれていない事項のみ書いておこう。


 熱中症患者さんについては、どんなに症状が軽くても、暑い環境でのハードな仕事や運動を再開するには、1週間程度は避けてくださいませ。むろん、重症度によって、この日数は増えますけれど。


 さて、まあ、こんな、クソ暑い時期に仕事に精を出すのは、私らくらいで結構だw

金がある人は、レジャー、バカンスで、思いっきり消費してください(笑)。

私は、お金ないので働きます。


 さて、超一流誌編集部から投稿を、せかされている論文の仕上げにかかろうか。

2010-07-22 08:25:53 ihepの投稿

民主党が代表選日程を先送り 9月11日か12日

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 民主党が9月5日実施で調整していた党代表選日程は、1週間程度先送りされる見通しになった。9月11日か12日が検討されている。党関係者が21日、明らかにした。これにより法案審議などを行う秋の臨時国会召集も当初検討された9月13日から下旬以降にずれ込む方向だ。

 菅直人首相は当初、再選によって党内基盤を固めた上で秋の臨時国会に向けた野党対策を急ぐべきだとの観点から、9月の早い段階での代表選実施を目指した。だが、党員・サポーターが参加する8年ぶりの本格的な代表選となるため、事務的な準備が間に合わないとの判断に傾いた。

 参院選の選挙戦期間中に党執行部批判を展開した小沢一郎前幹事長の出方を見極めたいとの考えもあるとみられる。(共同通信)



コメント;


9月11日は、やめてね。

私の誕生日だから。

この日に、(まるで図ったように)非常に重大な研究発表をする予定だし。

私の発表の新聞記事の隣が、民主党の代表選の話題勘弁してね。


おまけに、この日はNYテロの日。


さて、今日も、暑い1日だけど、仕事だな。

2010-07-20 14:42:24 ihepの投稿

メタボとウエスト・・・無関係!?

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 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準となる血圧などの検査値の多くは、日本人男性の場合、腹囲(腹部肥満の有無)に関係なく体重が増えれば悪化する傾向が強いことが、立川メディカルセンター(新潟県長岡市)の調査で分かった。3月には厚生労働省研究班の大規模調査で、女性の腹囲と循環器疾患発症の関連性が低いとの傾向も明らかになり、腹囲を必須とする現在の特定健診のあり方も問われそうだ。今月号の米糖尿病学会誌「ダイアベティス・ケア」に発表した。

 調査は、同センターの人間ドックを08~09年に受診し、風邪などをひいていない男性1271人(平均年齢51.6歳)を対象にした。メタボ診断基準の血圧、血糖値、中性脂肪、HDL(善玉)コレステロールと、体重変化との関係を、国内でメタボの主因と位置づける腹部肥満がある群とない群でそれぞれ分析した。

 その結果、血圧と血糖値は、腹部肥満の有無に関係なく、体重が増加すれば悪化した。また、HDLコレステロールは、腹部肥満がない群だけが体重増加によって悪化し、いずれも腹部肥満との関係は見いだせなかった。一方、中性脂肪は、腹部肥満がある群で体重増加との関係があった。

 世界では、メタボ診断基準作りの中心になってきた国際糖尿病連合などが昨年、腹囲を必須とせず、他の血液検査値などと同列に扱う統一基準を発表した。一方、日本の診断基準は、腹囲が必須条件になっている。

 分析にあたった小田栄司・同センターたちかわ総合健診センター長は「腹部肥満がなくても、体重が増えれば検査値が悪化することが分かった。腹部肥満を必須条件に生活指導を実施する現在の特定健診は合理的とは言えず、早急に見直すべきだ」と話す。<毎日新聞>



コメント;


  たった1つの指標のみで、(将来の)リスクを判断する・・・これがいかに、リスキーな行動か、ご理解いただけるかと思う。まだ、1つの指標で「がん」や「生活習慣病」の将来リスクを100%予測できるものはない。

有用な指標を 複数組み合わせても、完璧どころか、ハズレることがある。


さて、 「腹囲」は、メタボの1つの「代理指標」として、日本では珍重されてきた。

その指標は「非常にわかりやすく」、しかも「(話題の)ネタにもしやすい」。

 今回の論文では、「代理指標」としても、あんまり有用ではないと示された格好だ。

 ただし、1つの論文だけでこの結果が「確定」とはいかないのも医学の世界だけどね・・・。

同じ数以上の規模で同様なデザインの試験を複数、総合解析して、ようやく、「まあ信用できる」エビデンスとなる。


 いずれにせよ、少なくとも、日本人に対しては、腹囲を少々気にするよりは、デブか否か、BMIを気にした方がいいと思います。



2010-07-17 22:22:29 ihepの投稿

改正移植法が施行・・・一般の方々の関心は?

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 脳死となった人からの臓器提供の要件を緩和した改正臓器移植法が17日、施行された。日本臓器移植ネットワークは東日本の提供病院を対象に、改正法の仕組みなどについての説明会を都内で開催、救急医や脳神経外科医らが参加した。

 従来は、意思表示カードなどによる本人の提供意思表示がなければ脳死での提供はできなかったが、改正法では本人の意思が不明でも、家族の承諾で提供が可能。これまでできなかった15歳未満からも提供できる。虐待を受けた18歳未満からの提供はしない。

 説明会で、参加者の一人は「明らかに虐待とは思われない18歳未満の交通事故でも、虐待を疑う必要があるのか」と質問。厚生労働省の担当者は「死因が虐待と関係があるかどうかだけでなく、虐待を受けていた疑いがあるかどうかを確認してほしい」と答えた。(共同通信)



コメント:


 この話題、どうも、一般の方々には、ほとんど関心が無いようだな。

まあ、各Mediaも、この話題で、大きく紙面や画面をさいていないしな。


 将来的なヒトiPS細胞利用の「移植医療」とも、関わりは大いにあるのだが・・・。


2010-07-15 02:23:44 ihepの投稿

日本の政治家=政治<<<政局

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今年の夏から秋は、去年同様、政局になろう。

いったとおりでしょ。


政治家は、政局よりも政治をやるのが仕事だと、思うがね。


小泉内閣が「終了」してから、日本の株価は4千円さがっている。

その間、リーマンショックやら、最近のギリシャ問題などなどの要因はあるけれども、

日本の場合の持続的な株価の低迷は、「政局の持続的継続」が大きい。

この間で「失われた日本の富」は、いったい、いくらになると思う?


それを、闇雲な(なんの戦略もない)消費税上げという、実に短絡的な「政策」で、穴埋めしようとしているのが、今の政治家(特に民主党)のアホども。

なお、別に、小泉氏を評価していませんから、誤解のないように。


子供手当てなどで、庶民の消費性向が上昇したのか?

まったく効果がないどころか、彼らを地獄のふちに追いやっただけだろう。

前からいってるが・・・。

こういう質問をこそ、野党は数値を示して、政策の是非を問えや。


経済学者・評論家は、いったい何をしているのだ。

上記のような数値をだせ!。仕事をしろ。

W杯の経済効果を試算している場合かw



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