2010-10-07 07:00:00 ihepの投稿

2010年ノーベル物理学賞と化学賞の雑観

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まず、表題の両賞について。
物理学賞では、あのテーマなら、選ばれてしかるべき飯島氏が、取れなかった。
もはや、彼の授賞の目は、全くないな。
それにしても、マスコミへの彼のコメントは、ああいう「残念コメント」を引っ張り出されたことを割り引いても、
あんまり、いい気はしなかった。「授賞チャンスは減った。残念」・・・いや、もう「絶対」ありえませんから(笑)。
カーボンナノチューブは否定されたわけではないが、日本のMediaがここ数年にわたり、有力候補として、あげていたわりには、評価は高くなかったんでしょうね。

それにしても、物理学賞にして、「実用可能性」が強調されるとはね。
これは、世の中、そんなに余裕が無いという証かもしれない・・・。

化学賞は、日本人2人の授賞。
まあ、間違いなく、朝刊を占拠するだろう。
ほら、ちゃんと、当てたでしょ。日本人が授賞するって(笑)。
毎年は無理だけど、2-3年に1回なら、今、黄金期だから。

それにしても、トムソンロイターに候補といわれた日には、本当に取れないな(笑)。
ノーベル賞については、当分の間は、「化学分野」だけマークしてたら?

なお、今回の授賞テーマも、実用(医薬品の開発など)に繋がった「実績」を持つもの。
まっ、そういうことですね。

・・・ということで、iPS細胞のケースでも、同じですよ。









2010-10-06 01:03:34 ihepの投稿

2010年 ノーベル生理・医学賞の発表前の受賞者氏名漏れ「事件」

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 今年のノーベル医学生理学賞の発表があった4日、スウェーデンの大手日刊紙「スベンスカ・ダグブラデット」が同日付朝刊で受賞者を的中させる「特ダネ」を報じた。候補者さえ事前に明らかにならず、受賞者が決まっても発表まで厳しい箝口(かんこう)令が敷かれることで有名な賞だけに、「史上初の特ダネか」と地元で波紋が広がっている。

 同紙は朝刊1面トップで、「ノーベル賞、体外受精児に」と題し、体外受精の技術を開発したロバート・エドワーズ氏が医学生理学賞に選ばれると伝えた。 6~8面には、エドワーズ氏や体外受精で初めて生まれたルイーズさんの写真や解説などを掲載した。記事では「弊紙がもっている情報源によると」として、単なる予想ではなく、特ダネであることをにおわせている。現地時間早朝にはウェブサイトでも配信された。

 他紙はiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大の山中伸弥教授ら他の研究者の名を候補に挙げ、「予想」と断って報じた。事前の予想でもエドワーズ氏の名前を取り上げた社はなかった。

 医学生理学賞選考の責任者を務めたヨラン・ハンソン教授は、朝日新聞の取材に「的中させた新聞は毎年、予想を掲載している。いつも外れるのに、当たったということだ。これ以上は話せない」と語った。

 欧州のラジオ局によると、選考委員会関係者は、記者団に「朝起きて、非常にショックを受けた」と語ったという。受賞者を発表したノーベル賞の記者会見でも「どこから漏れたのか」などと質問が相次いだ。

 在スウェーデン日本大使館は「この新聞が自然科学系3賞で予想記事を出したのを見たことがない。記事の内容や書き方から言ってスクープ記事と考えるのが自然」と話す。(朝日新聞)

 コメント:

 まあ、ノーベル生理・医学賞の受賞候補「テーマ」は、毎年、最初は、5~7つくらい選ばれ、順次絞られていく。その中に「体外受精」は入って、最後まで残ったというわけだ。
 それにしても、50人の選考委員のうちの誰かが、その間に漏らさないと、こういう事態は生じないし、第一、今回のテーマなんて、選ばれた後でも、未だに「?」だから(笑)、漏れたんだろうなあ。

 ちなみに、「バチカン」は「体外受精」が授賞するなど、ゴルア~と怒ってるそうだ。
こういうのをみてると、ヒトES細胞と違って「神の摂理」を汚さないと「バチカン」が評価したiPS細胞がごく近いうちに授賞するための「フラグ」が立ったなあと感じる、秋の夜中・・・。









 
2010-10-05 07:00:00 ihepの投稿

2010年のノーベル生理・医学賞…ますます強まる臨床への多大な貢献度!

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  さて、発表された、ノーベル生理・医学賞は「ヒトでの体外受精」を世界初で成功させたイギリスのエドワード先生(85歳)です。論文としての報告は、Lancet誌に掲載された短い論文(1965年)。
どうやら、この論文が授賞の決めてのようですね。

 まあ、「今年」の授賞テーマは外れました(笑)。・・・まさか「不妊治療」とは・・・。
(たぶん、ノーベル賞の「不妊治療」技術という宣伝文句で煽る「クリニック」が日本で増えるだろうな。)

ただ、まだiPS細胞は取れないということは、きっちり当てました≧(´▽`)≦
スウーデンの地元紙予想と、それを報じた日本の大マスコミよりは、マシですな(笑)。
 だいたいES細胞の発見と(その応用の)ノックアウトマウスの作製が数年前に授賞テーマだったし、
「幹細胞」系のテーマは、速くても、もう数年後でしょうに・・・。
 
 さて、今回の授賞テーマですが・・・動物で成功させた研究者のほうが「概念」としては「速い」ですが、その方は、もはや「黄泉の国の方」なので授賞は対象外。それにしても今回は「基礎研究」というよりも明らかに「臨床研究」です。
 ノーベル賞はずっと前者の研究が対象でした。しかし、近年は、ある画期的な医学上の発見の理論の礎を築いた基礎研究者と臨床応用技術の研究開発者とのセット(今年の場合は臨床応用技術の研究開発者単独)が選ばれるケースが目立っていますね。

 上記のスウーデンの地元紙予想では、カナダ人2人とのセット授賞などと書いてましたが、私も基礎研究重視なら、ラスカー賞のように、そういうことになると思ってました。
 しかし、こういう傾向・・・臨床への大きな貢献度を重視・・・が続くなら・・・たぶん、iPS細胞の山中先生は、ヒトiPS細胞の臨床応用技術の研究開発者とのセットでの授賞でしょうね。
 後者は、具体的には「ヒトiPS細胞利用の画期的な創薬」か「臨床応用に足る、安全性が高く、高品質なヒトiPS細胞樹立方法の開発」でしょう。まあ、後者の方が、山中先生との「同時授賞」確率は高いでしょうよ。
 だから、ハーバードの先生らは、後者に異様なまでに必死で力を入れてるわけ(直近の記事を参照)。
クスリを添加するだけで、創れる方法ね。まあ、特許及び医学・医療ビジネス面からも、大きな潜在能力がありますから。

 さて、あと、物理・化学・文学・経済・平和が残ってますが、日本人は出る可能性はあるけどね・・・。

2010-10-04 18:02:47 ihepの投稿

2010年度ノーベル賞発表のカウントダウン実況

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下記のノーベル賞HPにて、カウントダウンが始まっております。
まずは、注目のノーベル生理・医学賞から。

http://nobelprize.org/

果たして当たるか?・・・私の予想がヽ(゚◇゚ )ノ

2010-10-03 00:38:57 ihepの投稿

iPS細胞の画期的作製法、米ハーバード大開発・・・ただし、まだまだ続く「課題」

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iPS細胞は、皮膚細胞などのDNAに、受精卵に近い状態に戻す「初期化」のカギを握る遺伝子を組み込んで作られる。その際、ウイルスなどを「運び屋」として使うのが一般的だが、ウイルスではDNAを傷つけ、がん化する危険が残るのが問題だった。

研究チームは、DNAが、細胞内でたんぱく質を作る時に伝令として働くリボ核酸(RNA)に着目。ウイルスの代わりに、合成した伝令RNAを細胞に入れ、狙った4種のたんぱく質を作らせた。遺伝子を改変しないため、がん化の恐れが少なく、従来の手法より速く効率的にiPS細胞が作製できた。筋肉細胞にかかわるRNAを導入して、iPS細胞から筋肉細胞を作ることにも成功したという。
(読売新聞)


・・・とか・・・

安全で効率的、iPS細胞作製の新手法を米チームが開発
 胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を使用せずヒト幹細胞を作製する方法を開発したと、米ハーバード大医学部(Harvard Medical School)などの研究チームが医学誌「セル・プレス(Cell Press)」オンライン版に9月30日、発表した。この手法を使えば、極めて効率的に人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製できるという。

通常は、成熟細胞をiPS細胞に作り替えるタンパク因子を獲得するため、ヒトゲノムを恒久的に書き換えるという手法が取られている。

これに対し研究チームは、遺伝情報のメッセンジャーであるリボ核酸(RNA)分子を改変し、タンパク質を符号化して細胞のDNAと結合しないようにした。この改変RNAを成熟した皮膚細胞に繰り返し導入したところ、タンパク質の再プログラミングがはっきりと確認され、iPS細胞に作り替えられた。

こうしてできたiPS細胞に筋肉細胞の発達に関連したRNAを導入すると、iPS細胞は筋肉細胞に分化した。この一連のプロセスは、シンプルで効率も良い上に、危険な遺伝子組み換えを行う必要もないという。

ハーバード幹細胞研究所(Harvard Stem Cell Institute)のDoug Melton氏は、「この新たな手法は、ヒトの成熟細胞の作り替えにおける飛躍的な前進だ」と話した。同研究所はただちに、この手法を用いて、患者個人や病気に応じたiPS細胞の作製に入る予定だという。
(AFPBB News)



コメント:


 このCell Stem Cellの論文を読めばわかるだろうが、論文のイントロ(序文)において日本発の「センダイウイルス」でのヒトiPS細胞(ウイルスフリーかつインテグレーションフリーで安全性が高いと評される)までも、厳しく批評されている。


 ただし、そのわりには、この研究成果の「最大の価値」となるものが、まったく実証データをもとに示されていない。(樹立効率は大幅にあがることは書いてあるけれど・・・)


 要は、上記の「センダイウイルス」でのヒトiPS細胞の樹立方法の限界を厳しく指摘しておきながら、それよりもどのくらい安全性が上回るのか否かは実験的に示されていない。あるいは、そこまで比較しなくても、今回の「mRMA法」自体の「安全性評価」はどこにも書いてない・・・。つまり、癌化リスクは、ないのか?、できれば、他のさまざまなヒトiPS細胞の樹立方法に比べて、どのくらい、そのリスクが回避され得たのか?を示してほしい・・・が、不明なのだ。


 なんか、ヒトiPS細胞の「安全性問題」がクリアされたかのような報道ばかりだが、このあたりの問題が、今回の論文ではまったくクリアされてませんので、ここのところは、気をつけたほうがいい。


 また、この種の研究で大変重要な「新規性」・「独創性」についても、今回の手法の「萌芽的」な試みはBBRCという速報論文誌に今年の春ごろイスラエルの学者が載せている点で、まあ、そこから即効で情報を得て、それを「しっかり」発展させ、いろんな応用が利くように改良がほどこされたというくらいのものでしかないのでは?


 さて、そろそろ、もういくつあるのだろうか・・・かなり多くのさまざまな樹立方法によるヒトiPS細胞を一同に集めて、評価し、「標準」を決める作業を行うことはできないのかな?

 こういうのは、それこそ、国連のWHO(世界保健機構)主導で、やればいい。


 まっ、今回の報道で、(ヒトiPS細胞の臨床応用のためには)、ますます、化合物(クスり)を添加するだけで、ヒトの正常細胞から質の高い「ヒトiPS細胞」を創る方法、そして、その安全性・効率性に期待が集まるだろう。

 「優れた前座」をしてくれたハーバードの別の研究室の皆様(笑)。アリガトウ。


発表は時間の問題だ。


 なお、そういう発表の1番手と世界中から目され、「もうできた」と発言していたシェンデイン先生(スクリプス研究所)の最近の論文は、またまた、そういうものではなかったから、やっぱり、まだ「できてない」ようだな(笑)。

 


 細胞の培地に振りかけておけば、いつの間にかヒトiPS細胞ができるような「キット」は・・・キットできるヽ(゚◇゚ )ノ

ただし、原料となる細胞の種類によって「変えなきゃ」いけないところがあるけどね・・・。


 


2010-09-24 16:43:48 ihepの投稿

英文での医学教科書の執筆完了とイチローの(メジャーでの)10年連続200本安打

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さきほど、欧州の大きな出版社から依頼されていた医学教科書の執筆が終わり、投稿も完了した。
まあ、あと1月したら、第一校正が送られてくることだろう。
電子書籍版と製本版の2本だてで、世界に出るらしい。
まあ、このごろ、こういうのが主流だな。出版会も、ここ数年で様変わりしたもんだ。
まあ、しかし、売れるのかしら?(笑)。・・・通常、医学書って、すんごく高い。
そりゃ、専門家しか読まないから。

さて、今朝、イチロー選手が、メジャーでの10年連続200安打を達成したね。
あと、4年ほどは、現役続行してくれれば、(日米での)通算安打数世界一位にもなるだろう。
まあ、(日米での)通算安打数については、いろいろと文句もあるだろうが・・・。
長年にわたり、世界のトップクラスを継続的に続けている数少ない日本人であることに変わりはない。

学問でも野球でも、なんでも、どんな業種でもl世界のトップで居続けるのは、しんどいことだ。
日々成長しているという実感が無くなったとき、それは落ち始めているということだ。
・・・ということを肝に銘じて、これからも精進していこう。

すまんね。今日は、真面目で(笑)。













2010-09-22 16:43:15 ihepの投稿

食欲制御のホルモン発見、米研究者にラスカー基礎医学賞

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 米ラスカー財団は21日、ダグラス・コールマン米ジャクソン研究所名誉教授と ジェフリー・フリードマン米ロックフェラー大教授にラスカー賞の基礎医学賞を贈ると発表した。 食欲や脂肪分解を制御するホルモン「レプチン」を発見した功績。 1945年に創設されたラスカー賞は米国で最も権威ある医学賞とされ、受賞者の多くが後にノーベル賞に輝いている。 昨年は、全身のさまざまな細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)の作製に世界で初めて成功した山中伸弥・京大教授が受賞した。 (読売新聞)


コメント; 

 やはり1つはメタボ・代謝関連のネタだったろ?(こういうことは、良く当てる私)
なお、もう1つのラスカー臨床医学賞のは、血管新生の話で、Napoleone Ferrara 先生
・・・VEGF阻害剤か。なるほどな。

 さて、10月4日のノーベル生理・医学賞だが、私の予想は先日書いたとおり。
今朝の新聞では、iPS細胞で山中教授が候補と報じられていたが、トムソンロイター社の予想ですからねえ。
ここに「候補」と書かれると、まるで呪われたようになかなか、とれない。
 去年は、阪大の審良教授の名前があがったが、違ったでしょ。

さあ、楽しみだね。今年(笑)。


2010-09-17 18:50:50 ihepの投稿

明日の放送・・・NHKスペシャル “生命”の未来を変えた男~山中伸弥・iPS細胞革命~について

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 10月4日に発表されるノーベル医学・生理学賞に最も近い1人とされる京都大学の山中伸弥教授。山中教授らが世界で初めて作製した万能細胞「iPS 細胞」は、“医療革命”をもたらすとして、世界中の研究者や製薬会社が研究や開発を進めている。がんや認知症といった治療が難しい病気の解明や治療薬の開 発が進展すると期待されているからだ。さらに、臓器や組織を再生する「再生医療」への応用、それに、遺伝子の働きや寿命といった生命の謎を解き明かす研究への期待も高まっている。

 その一方、「iPS細胞」の技術を使うと、同性同士の遺伝子を持つ子どもの誕生や、人間と動物を掛け合わせた「キメラ」も可能になるなど、これまで人類が経験していない社会の到来も見えてくる。

NHKでは、立花隆さんと国谷裕子キャスターを聞き手に、世界が注目する山中教授に初めて、5時間に及ぶロングインタビューを行った。「銀河鉄道 999」で「永遠の生命とはなにか」をテーマに描いてきた松本零士さんが、番組のために描き下ろした漫画も挿入しながら、人類にとっての“パンドラの箱” を開いた山中教授と「iPS細胞」の世界を伝える。(NHK)


コメント;


 この時期に「国営放送」が必死だな(たぶん関西での視聴率は、東京でのそれの1.5倍になるだろうよ)。まあ、10月4日の夜19時あたり(日本時間)に発表されるノーベル生理・医学賞の受賞の「前祝い」的な意味合いでしょう。しっかし、NHKは、夏前にも、山中先生番組をやってたし。今年は力入ってるな・・・。

今年、彼の受賞の可能性が高いと踏んでいるのかなあ? 

 まあ、ノーベル生理・医学賞選考委員会があるカロリンスカ研究所は、今年の受賞テーマを何にするか?によるが・・・。免疫がテーマなら、「大阪大学の審良教授」、コレステロール・代謝あたりなら「スタチン発見者の遠藤先生」。私は、まだ、山中先生の受賞は無いだろうと思うがね。


 ただ、彼が受賞されるまで「毎年のように」、こういう企画が続くのでしょうかね・・・(去年、私も民放で出演しましたが)?

 まあ、こういう「Media」の扱いを見ていると、結局、日本人は、研究内容はあんまり?なのだが、「ノーベル賞」自体が大好きで、 なんだかんだ言って、iPS細胞は、彼がノーベル賞を受賞してしまったら、専門家を除いて、急激に熱が冷めてしまうような気がする。

 まあ、落ち着いて研究できるようになるじゃないかと思ってる専門家が多いだろうが、別の意味で、そうでもないかもな。まさに、今までよりも金のかかる「トランスレーショナル」研究・「臨床応用」研究に入る寸前で、「iPS細胞に飽きた」政府・官僚が、研究費を適正に(笑)減らす可能性があるからな・・・。


 それにしても、他に重要な医療問題は多々あるがな・・・「臓器移植改正法」施行後発生している、医療現場の大問題とかな。


 なお、今回の「放送内容」のほとんどは、文藝春秋の9月号(先月発売)に詳しく載ってる内容とほぼ同一だろうな。立花隆と山中先生の対談ということで、カブるし。(なお、そこでは私のネタの1つも、チョコッと紹介されてたりする・・・笑)。



2010-09-11 00:20:04 ihepの投稿

バルザン賞に山中・京大教授、iPS細胞評価

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 イタリアとスイスに本部があるバルザン財団は6日、優れた研究者らに与えられる今年のバルザン賞を京都大の山中伸弥教授(48)に授与すると発表した。iPS細胞(新型万能細胞)開発を評価した。AP通信などが伝えた。山中教授のほかに、ブラジルの数学者ら3人も受賞者に選ばれた。授賞式は11月19日にローマで行われ、賞金として75万スイスフラン(約6200万円)が贈られる。同財団は、イタリアの著名なジャーナリスト、故エウジェニオ・バルザン氏を記念して設立された。自然科学や人文科学分野の研究者のほか、数年おきに人道や平和に貢献した人にも贈られる。1978年にはマザー・テレサが受賞したほか、日本人では、2007年にカーボンナノチューブを発見したとして名城大の飯島澄男教授(71)が受賞している。(読売新聞)



コメント;


 来月の(たぶん)10月4日から、ノーベル生理・医学賞を皮切りに、今年のノーベル賞の発表が行われる。

 まあ、その前の9月21日(日本時間の22日)に「ラスカー賞」の発表が行われる。


 昨年、山中先生は、基礎医学部門で、ラスカー賞を授与された。

近いうちに、臨床医学部門でラスカー賞をもらってほしい。

iPS細胞が臨床医学の発展に大きく貢献した証になる。

その後、ノーベル生理・医学賞に輝くというパターンが最高でしょう。


 今年は、2年前に臨床医学部門でラスカー賞をもらわれたスタチン発見者の遠藤先生が、ノーベル生理・医学賞をもらわないかなあ。今年の受賞テーマ次第だが、今年は、カロリンスカ研究所200周年の記念年でも、ある。「代謝」関係のものが受賞テーマになるなら、遠藤先生が最有力だろう。


 一切、上記の表題の賞の話を書かないのは、「まあ、どうでもいい」賞だからです(笑)。


私は・・・さあ、どうでしょうね(笑)。

ちなみに、今日、誕生日です(笑)。


2010-08-14 22:38:04 ihepの投稿

ヒトiPS細胞と「死の舞」

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ヒト万能細胞、たんぱく異常で「死の舞」 理研が解明
ES細胞(胚(はい)性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)などヒトの万能細胞は、一つずつにばらして培養すると99%が死ぬ。この「細胞死」の仕組みを、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターが解明した。細胞の形を保つたんぱく質が過剰に働き、細胞が踊るように動く「死の舞」をして死滅した。

細胞死については特定の酵素の働きを抑えると細胞死を3割程度に減らせることはわかっていたが、その仕組みは明らかになっていなかった。

理研の研究チームがヒトES細胞を観察したところ、ばらした直後、細胞の周りが膨らんだりしぼんだりしながら激しく動き、数時間後に破裂して死んだ。「死の舞」は、細胞の形を保つたんぱく質「ミオシン」が過剰に働くことが原因。細胞をばらすと酵素が働き、ミオシンが過剰に活性化され「死の舞」が現れ、細胞死するという。

一方、「死の舞」をしない細胞は腫瘍(しゅよう)になる確率が5倍程度高かった。「死の舞」は正常な細胞に備わっている特徴という。笹井芳樹・器官発生研究グループディレクターは「安全な細胞を選ぶ目安になる」と話す。6日付の米科学誌「セル・ステムセル」に掲載される。(朝日新聞)

万能細胞の死のメカニズム解明 理研、移植治療に貢献
人体のさまざまな組織や細胞に成長する能力を持つヒトのES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)の塊を一つずつバラバラにして分散培養すると、高い確率で細胞死を引き起こす原因を理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームが解明した。細胞移植治療の安全性向上に役立つという。日本時間7日付の米科学誌セル・ステム・セルに論文を発表した。

チームは平成19年、ヒトES細胞やiPS細胞に限り、分散培養を行うと99%の確率で細胞死を起こすという問題を発見。「Rhoキナーゼ」という酵素の活性化により細胞死が起こることから、この酵素の働きを阻害する薬剤を使い、細胞死を抑えることに成功したが、詳しい原因はわかっていなかった。

チームは詳細な観察を行い、分散培養の開始直後から、細胞が表面を泡立たせる激しい細胞運動を起こし、破裂して死に至る特有の現象「死の舞」を突き止めた。細胞分散と同時に細胞死を促す信号が発信されることで、細胞の骨格タンパク質「ミオシン」が過剰に活性化されることが引き金になっていた。

また、長期培養を続けると、ごくまれに死の舞を行わず、細胞死しないヒトES細胞が発生することがあることも発見。その細胞を移植すると高確率で腫(しゅ)瘍(よう)化することも分かった。

チームの笹井芳樹ディレクターは「死の舞を起こさない細胞を除けば腫瘍化を防ぐことができ、細胞移植治療の安全性向上につながる」と期待を寄せた。
(MSN産経ニュース)



コメント:


 「iPS細胞(人工多能性幹細胞)などヒトの万能細胞は、一つずつにばらして培養すると99%が死ぬ。」

・・・私のような寂しがり屋の細胞種ということだねえ・・・「万能細胞」は(*^▽^*)


シンパシーを感じるぜ!

だから、私の研究対象として、相性が良かったのかな?(笑)


 死の舞をおこさない「万能細胞」の安全性は非常に悪く、かといって、簡単に死んでもらっても困る。


「長期培養を続けると、ごくまれに死の舞を行わず、細胞死しないヒトES細胞が発生することがあることも発見。その細胞を移植すると高確率で腫(しゅ)瘍(よう)化することも分かった。」

・・・と記事にあるが、われわれも、ヒトiPS細胞で確認済みで、それがどんな性質を持つかのみならず、どうすれば「腫瘍化」が防げるかもわかっている。


 臨床応用上では、ヒトiPS細胞の「標準化」を進めるのと同時並行で、長期的に安全性および生存率が高い「ヒトiPS細胞の保存方法・培養方法」を確立することが重要であろう。


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